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増井真也日記

家族で那須高原に出かけることにした。

2020/08/15

どこにもいかない夏休みのつもりだったけれど、最終日くらいはちょっとお出かけということで今日は家族で那須高原に出かけることにした。自然の中で風に吹かれているとやっぱり東京よりも涼しいような気がするものである。久しぶりに味わう解放感、人の多いところは避けながらもせっかくなのでどこかに入ることに。なるべく人が少ないところで行先を検討した結果、隈研吾氏設計の石の美術館を選択、ここは白井石材という会社が運営している私設美術館であるが、その規模、質はなかなかのものだ。芦野石という石が採れる芦野という地で、その土地を代弁するかのような建築を芦野石をふんだんに使用しながら造る、まさにローカリティーを代表するような建築であった。

全体は古い石造の空間を改修した建築群と、新たに造られた組積造による建築空間の二種類からなっている。古い建築の持つ魅力を最大限に引き出すための新しい建築の在り方、古い石造建築を安全に使用するための耐震補強をあえて鉄ではなく太い木組みで行うというデザイン、石の建築を静寂な存在感じさせる水盤、なんだか久しぶりに人を感動させる力のある建築を見たような気がした。

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栃木県内でも有数の石の産地である那須町芦野地区に、大正~昭和初期に建てられた石蔵が残っていた。以前は農協の米蔵として使用されていたが、1970年代以降は放置されたままになっていた。その荒れ果てた石蔵が、過疎化が進む街の象徴のようでもあった。景観や街づくりの為に、この古い蔵と芦野石を活かして新たな石の産地の象徴をつくることを考えた。こうして1990年頃より、㈱白井石材の企画としてストーンプラザプロジェクトがスタートした。

1994年に建築家・隈研吾氏に石蔵を保存・活用する基本計画を依頼し、そのなかでいろいろな方向を検討したうえで、建築と文化の接点になる施設、石材の可能性を広げる美術館をつくることを決めた。既存の石蔵を使いながら、敷地全体を1つのアートを鑑賞する散歩道として再構成することを考えた。建物を保存しながら、新しく活用する場合、既存の建物がもっている質感とまったく異なる材料を用いて建物を増築していく例はいままでにもみられる。しかし、あえて既存の蔵と同じ、地元の芦野石を使いながら、石がもっていた従来のイメージとまったく異なる、軽やかで曖昧な空間をつくることを目指して、計画は進められた。増築部分は石を薄くスライスしたものを積み上げたりと、通常の何倍もの手間を要したが、既存の建築と同じ石を使いながら、従来の石がもつイメージとまったく異なる空間をつくりあげ、既存の石の存在感を強めることができた。

建物は、具体的な計画から完成までに約6年間かかった。美術館の竣工後、芦野の人たちのなかに、街をもっときれいにしていこうといった動きや、芦野の風景を大切にして地域を活性化させていこうという意識が活発になってきた。(石の美術館 WEBサイトより)

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夕方はホテルの庭でテニスを楽しむ。熱中症になりかけながらもリフレッシュできるひと時であった。

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