都心の古き良き商店街の裏通りの狭小地に建つ、夫婦お二人のための住宅です。 敷地のにはもともとお施主様が所有する木造二階建ての古いアパートが建っておりそこを 解体し計画地としました。敷地は 3 階建ての住宅とアパートに北面の道路側以外囲まれて いるという条件の中、狭小地で内部にどう光を取り入れ開放的な空間を作るかを軸に設計 しました。
1 階のエントランスはアトリエとしても使用し、2階には LDK、小屋裏はちょっとした隠 れ家のような畳部屋、それらを螺旋のスケルトン階段で空間を繋げました。 片流れの屋根にし東・南面の水上側の太陽の光を取り込み螺旋階段を通じて 1 階まで心地 よい光を落としました。 夫婦でお互い好きなものがあり本や音楽、絵、民芸品などをたくさん所有し、LDKには造 作家具で壁面収納を製作し鑑賞と収納場所を兼用することにより壁で仕切る空間を極力無 くし大きな空間を作ることにより開放的な空間を作りました。 猫が好きでお家に迎え入れたいと設計計画の段階から仰っており、螺旋階段をとことこ上 り、壁面収納にぴょんと飛び移って太陽の光が落ちるあったかい場所でひなたぼっこ。 そんなことも考えながら設計させてもらいました。
物件担当:浅見