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増井真也日記

設計中の木造3階建ての集合住宅の地鎮祭に参加。

2020/09/23

今日は東京都北区にて設計中の木造3階建ての集合住宅の地鎮祭に参加。この集合住宅は全部で6世帯の小規模ではあるけれど、木造の耐火建築物ということで少々大変な挑戦をしている。木造耐火建築の場合、例えば外壁に21mmの石膏ボードを2枚張ってからALCなどで仕上げをするなどの仕様が義務づけられているために、建物荷重も重くなるし、大工さんの工事内容も普通の建物より倍くらいのボリュームになってしまう。壁が厚くなることにより、床面積がどうしても狭くなってしまうという不利もあるのだが、それについては鉄筋コンクリート造よりは薄くなるので設計上の工夫で何とかなるレベルではある。なかなか大変なことはあるけれど、でもやっぱり木造が良いんだよの思いで進めてきたのだ。

なぜ木造がよいのか。まずは環境負荷の問題が挙げられるであろう。例えば建物の主要材料となる材木、鋼材およびコンクリートについて炭素放出量の比較をしてみると、鉄骨造は木造の2.9倍、鉄筋コンクリート造は4.2倍で、木造住宅は鉄筋コンクリート造、鉄骨プレハブ造に比べてきわめて小さい値となる。製造時の大気汚染や水質汚染などについても同じことがいえるのだが、こういうデータを見なくとも森林を手入れして入手した材木を製材して組み立てるだけの木造建築が環境にやさしいのは誰が考えても当たり前の事実であろう。次に考えられるのは住まいとして最も快適な構造であるということだ。やっぱり人はコンクリートの中に暮らすよりも気に囲まれて暮らすほうが良いに決まっている。今回の集合住宅にはエントランスや室内の一部に無垢の木を使用するなどして、なるべく注文住宅のように木に触れることができるように配慮した。小さなお子さんがいる世帯くらいまでは暮らすことができるプランなので入居者にもきっと喜んでいただけることと思う。

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