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増井真也日記

各プロジェクト打ち合わせ。

2021/01/20

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

10時、マイシティージャーナル山田さん打ち合わせ。川口市で古くから続く地域コミュニティー誌を運営している山田さんとは地元の団体を通して知り合った。最近もますいいのイベントなどを告知していただいたりの大変お世話になっている方である。紙媒体がだんだんと減少している中で、こういう活動は逆に貴重になっているように感じる。ますいいも地域密着型の会社として微力ながらもお手伝いをさせて頂ければと思っている。

13時、埼玉県川口市にて登録文化財の認定に関するお手伝いをさせていただいているSさんの家にて調査業務を行った。今回学術的な調査のお手伝いをしていただくのは東京芸術大学の小林先生である。Sさんも立会いの下まずは外観からの調査を開始した。外壁に面している木をよーく見てみると、年輪に沿って浮き上がって見える浮造りのようになっている柱と、平滑な木の仕上げ面のある柱の2種類があることがわかる。まさか柱で浮造りなどするわけがないわけだから、こういう状態に自然となったということである。つまりは経年変化で風化した結果、木の表面の柔らかい部分がへこんで固い部分が浮き上がったように見えるということだ。こういう変化を見て、この柱は少なくとも江戸末期から明治初期に建てられたものであるということを予想する、それが今回の調査業務の様相である。

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中に入るとそこには土間が広がっている。昔はこの土間で煮炊きをしたり、いろいろな作業をしたりした。今はいわゆる玄関といて利用されている。土間には同じく古い柱があった。その柱をよく見ると四角い釘が刺さっている。この釘は和釘と呼ばれるもので、1870年ごろに今僕たちが普通に使用している頭の丸い西洋の釘が輸入されるようになるまでは普通に使われていたものとのことだ。和釘があるということは、その時期に造られた建物であるとの予想、文化財の調査とはまるでミステリーハンターのごとく進んでいくのだ。

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内部の調査も梁についた傷や、階段のあったであろう跡などを見つけてはそれに対して考察をしていくの楽しい時間であった。約2時間建物ハンターを楽しんで終了である。今回の調査の写真はすでに改修工事を行っている母屋のものだが、この建物群の中にある古い離れは文化財のカフェなどとして利用できるようにリノベーションをしていく予定だ。こうした歴史を感じることができる建築が街並みを変え、変わっていく街並みは、街全体の価値までもを変えてしまう力があることは、すでに数々のまちづくりの事例で明らかである。自分たちの街を少しでも良い街にしたいの思いを持つクライアントと協働して、少しずつでも実現していきたいと考えている。

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