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増井真也日記

いつの頃からか建築は既製品のそっけない集まりと化し、アートは実生活からかけ離れた高嶺の花となった

2022/09/16

埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
今日は東京都北区にて以前造った木造耐火建築のアパートに玄関の雨除けを設置した。素材は軽いアルミ角材を使用し、ポリカーボネイトの透明版を屋根とした。これで玄関先が濡れなくて済むようになる。やはりちょっとした距離でも濡れてしまうのは不便なもの。暮らしている皆様が喜んでくれれば良いと思う。
ちなみに玄関ドアの周辺にくっついている亀さんは川口市に昔住んでいた彫刻家の高野さんの作品である。高野さんの彫刻作品は川口市民なら一度は目にしたことがあると思う。スロータイムというアパートメントの名前にあうような、ゆったりとした彫刻が欲しいとオファーしたところテラコッタの優しい亀さんをいくつも造ってくれた。オーナーさんの優しさを表現するとても良い雰囲気に仕上がっていると思う。
建築とアートは昔から共存してきたものだ。いつの頃からか建築は既製品のそっけない集まりと化し、アートは実生活からかけ離れた高嶺の花となった。アートとは何のためにあるのか、それは人の暮らしを豊かにしたり、人が何かを考えるきっかけとなったりするためである。建築にアートを取り入れるには僕たち建築家側からの発想が大切だと思う。だからこそこれからもアーティストさんたちとの協働を意識していきたいものである。

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