埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
午前中、埼玉県伊奈町にて進行中のTさんの家のリフォーム打ち合わせ。現場で急遽変更した小屋裏の表わし仕上げをどのように納めるかについて再度現場にて打ち合わせを行った。天井を剥がしてみると、塩ビのパイプが出てきた。排水か何かだろうと思い辿ってみると、どうやらバルコニーの雨水排水のようである。屋根がついているバルコニーなのでそれほどの水がここを流れることはないだろうが、でもとても重要な排水パイプなので無くすこともできそうにない。すでに梁の下端をかき込んで配管されているけれど、これを天井で隠れる隣のスパンに移動しようとすれば3640mm飛んでいる大きな梁のど真ん中に穴を開けなければならないこととなりそれはあり得ないなあと頭を悩ます。さてさてどうしたものか、こうなったらペンキで塗装してちょっとかわいい金物で固定し直し、衣装として表現してしまおうという結論に至った。
下はパリのポンピドゥーセンターの写真である。設備はカラーコードで示され、青は空気、緑は水、黄色は電気、そして赤は人を表わしている。設計者のレンゾ・ピアノは建築に必要な血流を全て表現することで、全てを覆い隠された美ではなく、機能自体そのものを表現したわけだ。天井裏の雨水配管・・・だいぶスケールは違うけれど隠すだけが答えではないのである。
