今日は埼玉県さいたま市にお住まいのKさんの家のリフォーム打ち合わせに伺った。二人目のお子様が誕生されることをきっかけに、手狭になるマンションから実家に移り住むにあたり2世帯住宅に改修を行うか、はたまた新築住宅に建て替えるかのご相談であった。築年数は25年である。すぐに壊してしまうのはもったいないけれど、どうするかを悩む理由もよくわかる。
・改築後に自分たちの老後まで40年くらいは使うことができるのか?
・温熱環境を整備したいが、リフォームでどこまで改善可能か?
・構造的にどこまで担保されているのか?
・・・・
25年くらい前にきちんと造られた住宅なら構造が腐っているようなことはあんまり考えられないので、この先40年間使うことができるかの信頼はある程度できると思う。基礎のコンクリート強度に関していうと、僕が今設計をしている川口市のグリンセンター内にある築50年のシャトー赤柴という公共建築でコンクリートのコア抜き強度試験を行ったところ、設計基準強度の21Nがほぼ達成されていたという事実から考えても、コンクリートが50年間くらいで著しく強度低下するようなことはないと言えるだろう。巷では100年住宅などの広告を見かけるが、100年前のコンクリートの強度試験はしたことがないので本当なの?というような気持ちにはなるのだが、築60数年の国立西洋美術館などが使用されていることを考えるとクラックの処理などの適正なメンテナンスをすれば70年くらいはいけるような気がする。
温熱環境に関するリフォームはどこまで行うかの判断が難しい。シングルガラスのアルミサッシは断熱性能が著しく低いのでその性能を向上させることからはじめ、外壁に面するグラスウールの入れ替え、屋根と床下の断熱材の交換などなかなか手間がかかる工事が予想される。
リフォームにするか新築にするか、その判断の最終要因は最終的にどのようなプランが可能なのかという点にもよるだろう。敷地に余裕がある場合は、新築であれば全く異なる建築の提案が可能だ。さてさて、今回はリフォームの場合、新築の場合の二つのパターンを図面にしてプレゼンを行うこととなった。計画のまさに初期段階、ここはよく考えなければいけないところだろう。