既存の洋室を、本格的にお茶を楽しむための茶室となるように改修しました。 「京間」の寸法で敷かれた本畳には、炭手前にも対応できる炉が切られています。 壁は淡い色合いの「三河白土(みかわはくど)」の左官仕上げ、腰張には地元埼玉から「小川和紙」を貼りました。 天井の「網代天井(あじろてんじょう)」は建具や竿縁、廻縁等と同材の赤味の杉柾とし華やかさがありながらも落ち着いた空間となっています。 床柱は「香節丸太(こぶしまるた)」としました。表面には伐採時の皮がそのままついており、上品さと野性味が調和した美しい模様を楽しむことができます。 床の間は「待庵」を参照し、壁仕上げを床の奥まで塗り回す「室床(むろどこ)」としています。 お茶席としてだけではなく、くつろぎの部屋として日常使いする際にも、居心地の良い空間となっています。