ご実家が所有されていた土地の一角に建つ家族3人が暮らす住まいです。斜め前にご実家、お隣にはお姉さんの家や貸し出し中の蔵が建っており、家族が集まって暮らされる敷地は境界がぼやけて地続きとなっているため、開放的で心地よい風が通り抜けます。 一階に作業部屋を設けるほど、ご夫婦どちらも手を動かすのが得意であったことや、旦那さんが鉄を扱うお仕事であったこともあり、内装の壁の漆喰塗りや土間コン・木部の塗装、鉄による階段のささらや手摺の制作・施工、寝室の壁の杉板張りなど、様々なセルフビルドを取り入れるとともに、必要最低限な造作として多くの余白を残しておき、これから生活していく中で少しずつ必要なものを作り込んでいっていただきます。 また、基本設計においては奥さんが描かれたプランをもとにアドバイスしながらまとめていったり、造作のキッチンでは娘さんが描かれたパースをもとにつくったりするなど、家づくりにおける多くのプロセスに関わっていただくことで、より愛着のある住まいになったと思います。