神社の境内に造る建築ということで、地面から湧き出て きたような大らかな大地をイメージさせる平屋の古神札 納所兼トイレ棟のボリュームに、大きくて平らな屋根を ダイナミックにかける建築としました。約 20m の左右に 大きく広がる軒裏には杉板を貼り、傾斜を与えた外壁に は土壁をイメージした左官仕上げを施しています。
トイ レ棟の内装にはシナ合板にオスモウッドワックス白染と いう仕上げを採用し、優しいイメージの仕上げとしてい ます。屋根の浮遊感を醸し出すために、外壁上部には 全周にわたってハイサイドライトを設えています。
木製 建具やカウンターなどの造作木部には国産材のオニグ ルミ(ウォルナット)に大工職人の手による丁寧な加工 を施し、神社の境内にある付属建築として地域のシンボ ルとなる建築としてふさわしい意匠を目指しています。