午前中、埼玉県川口市にて築40年ほどの古い住宅をリノベーションしてシェアハウスの運営をしたいというAさん打ち合わせ。住宅は京浜東北線の川口駅から徒歩で15分ほどの場所にある小さな木造住宅である。小さな家が2棟並んでいて、玄関同士が同じ方向を向いているので、敷地の中で行き来ができる。両方の住宅をうまく区分けすると合計で7名ほどの部屋ができる。共有のリビング空間は一つにまとめて、カフェバーのような雰囲気を創り上げる予定だ。Aさんは会社を経営されているので、ここにスタッフを住まわせてあげたりの寮のような機能とシェアハウスの機能の両方を持たせて、楽しい交流の場とすることを目指しているのである。
Aさんからはもう一つ楽しい提案があった。
川口市内は駅前の再開発が盛んで、背の高いマンションビルが次々と建ち並んだ。こういう再開発は街の個性をどんどん消していく。今も駅前の東口商店街では2軒の再開発が進行中で、この計画が進むとまた街の個性が消えることとなる。今ここで飲食店や商店を経営している人たちは、たいていの場合は商売をやめて賃貸オーナーとなってしまうであろう。そして新築のタワーマンションの家賃は高いから、大手のチェーン店が出店することとなるわけで、それが個性の消失につながるというわけである。これはどうしようもない現象である。しかしこういう大規模計画は面白みのない表通りを作るとともに、魅力的になりうる可能性を秘めた裏路地を造るという効果ももたらす。これこそが今回Aさんが目をつけている点なのだ。
魅力的になりうる裏路地というの古い建物が多いしあんまり目立たないのでまだ家賃も安いから、魅力的な個人店を誘致するにはもってこいの場である。そして裏路地という響きは多くの人の心に期待感をもたらすし、ちょっと行ってみたいという気持ちにさせる魅力がある。裏路地に魅力的な点をちりばめ、それが線となり、魅力的な街となる。街づくりにつながる点の一つとなりうるシェアハウスを作りたい、それがこのプロジェクトの面白さだ。さてさてどうなることか。3週間後の打ち合わせに向けてスタディーを進めていきたい。
16時、水廻りのリフォームお見積り。1.25坪のお風呂と洗面室の内装すべてをやり替えて180万円ほどの工事である。今時の住宅は壊れないので50年でも100年でも使用できると思うが、水回りの設備はそういうわけにはいかない。設備器具の耐用年数というのは大体10年から15年ほどであろうか。給湯器などの機械ものは7,8年で壊れることもある。外部廻りのメンテナンスと同じくらいに、このくらいの年数で手を入れなければいけない部位なのである。