駅からも近い住宅地に立つ3階建ての事務所兼共同住宅です。
1階はオフィス、2,3階はワンルームのアパートとして使用されます。
外壁はメンテナンス性に考慮した大壁工法によるサイディングにジョリパッドの吹付けとし、淡いグレーを基調とした壁面に清潔感のある白を用いることで、ある程度の存在感を発揮しながらも圧迫感がなく、住宅地に馴染む落ち着きのある外観となっています。
アパートのベランダ側は太いフレームで囲まれた重厚なデザインとしながらも、繊細なルーバー状の手すりが設けられ、街並みに上品な印象を与える要素となっています。
収益物件ということもあり、仕上げ等の選定にあたっては、経済性やメンテナンス性はもちろん、ある程度の高級感や存在感をともに満足させることに配慮しています。
オフィス/アパートの横に建つ黒い金属板張りの建物は、施主のための倉庫兼ガレージとして設計されました。
ガレージ正面の庇のデザインは、オフィス正面に掛けられた庇と関連性を持たせ、全く別の建物でありながら、街並みに緩やかな繋がりを持たせることを意図しています。
また、ガルバリウム鋼板横葺きによる外壁は、手作業の板金作業によって生み出されるゆらぎが複雑な光の反射を生み、独特の柔らかい雰囲気を持つ外観となっています。