昨日から京都に来ている。今回は裏千家の今日庵というお家元の暮らす茶室にて茶事に参加させていただくという機会に恵まれ、参加させていただいているのだが、これはなかなかない本当に貴重な機会である。今日庵というのは裏千家を代表する茶室のことを言うのだが、僕たちの間では今日庵や又隠を含む裏千家茶道の建造物群のことを指すことが多い。つまりは家元である。
その昔千利休が切腹を命じられ、京都にあった千家の屋敷などはその全てを没収された。その後に利休の子、少庵が上洛を許された後、本法寺前屋敷にて活動を再開した。その後息子の元伯宗旦が家の再興に務め、その三男の江岑宗左に不審庵を譲り、その屋敷の北側を自身の隠居屋敷と定めるのだが、その時に建てた隠居屋敷が二畳の今日庵や四畳半の又隠であった。「隠居の2畳敷、但、1畳半を、残りは板畳也、中柱有之、但ヌキハ無之候」と言う詳細からも、これが今日庵であることがわかる。
今日はその今日庵を含むほぼ全ての茶室群を案内していただき、その後お茶事と言う流れであったが、実はこの建築群は平成の大改修を終えたばかりである。改修工事の前からみたことはなかったけれど、このように新しくなった姿を見ることができたことは何よりであった。2畳の狭い空間を構成する部材は非常に線が細い。各所に竹が使われているのにも感心した。竹をこんなふうに自由に使う発想はなかなかできないのだ。こんな茶室を作ってみたいなあの感であった。
(写真:裏千家今日庵の茶室建築・淡交社より)
