今日は雑誌「淡交」の阿部さんがモデルハウスの撮影に来てくれた。淡交というのは裏千家という茶道の流派の機関紙である。今回はそこにますいいの茶室を紹介してくれるということで撮影をしたというわけだ。写真の右端にある四角い穴の向こう側が茶室である。穴の向こう側に写っている茶色い壁は、木ずり下地に土壁を6層30ミリに塗った土壁仕上げである。その手前の白い壁はラスボード下地にプラスターと漆喰を合わせて9ミリ塗った漆喰仕上げだ。そして一番手前にある四角い箱は、モルタルを研ぎ出したキッチンである。このキッチンも下地は木ずり下地で作っている。この写真には左官の3種類の仕上げが写り込んでいる。それぞれに全く異なる表情があり面白い。普通の漆喰仕上げは石膏ボードに2ミリほどしか塗らないけれど、このように本格的に厚塗りをすることによって、塗った時の鏝の力加減一つによって生じる微妙な表情が際立ち、光の揺らぎとなって空間を包み込んでくれるのだ。
左官の魅力は全ての素材が塗った瞬間から土に還ろうとしていることにあると思う。スサを入れたり糊を入れたりの工夫をしても、それすら自然の素材だから結局は全てが土に還るのだ。全てが人工的なもので囲まれた世界から、まるで自然の森の中にいるような感覚になれる場へと変えてくれるのが左官なのだと思う。
午後、茶道の友人の四阿先生来社。6月からの茶道教室について打ち合わせ。6月は5日(月)、12日(月)、19日(月)、27日(火)に行う予定である。時間は11時から15時。誰でも参加ができる初心者のための茶道教室、ご希望の方はぜひご連絡をお願いします。
