今日は左官関係の見学で北海道に。少し時間があったのでイサムノグチが設計を行ったモエレ沼公園のガラスのピラミッドを訪れた。この公園は1982年に着工し2004年にグランドオープンした。実はイサムノグチは1988年に亡くなっている。ピラミッドはイサムノグチの意志を引き継いて青木淳が設計をしたものだ。この公園ができる前、この地は都市廃棄物の埋立地だった。その埋立地を都市の記憶を表すランドスケープ彫刻としたのがイサムノグチだった。
ピラミッドは、もともとエジプトのお墓であり、太陽光線を表す象徴的な形態で偉大な王を祀り、未来での復活を願うものであった。モエレ沼公園には、札幌から排出された多くのゴミが眠る。そのゴミの上に立つ彫刻としての公園を象徴するガラスのピラミッド、一体ここにはどんな思考が込められているのだろうと思いながら中に入った。
内部に入るとその神秘的な空間性に魅了される。あいにくの雨、ガラスには雨が流れ落ちている。たまに光が刺すと表情がガラッと変わる。ガラスのボリュームがとにかくすごい。感覚がおかしくなるような空間の質だ。このピラミッドの高さ32m、これでもすごいのにクフ王のピラミッドは140mというから驚きだ。建築の力を感じる瞬間は少なくなったが、とても貴重な機会であった。
