今日は埼玉県川口市にある古民家の雨樋の手直し工事のご相談に出かけた。まさに古民家と言える様相の建物の屋根は、茅葺き屋根を銅板で包み込んだ立派なものである。その屋根についている雨樋は同じく銅でできており、その色は緑青が吹いてちょうど良い色に染まっている。銅という素材は初めはピカピカの十円玉のような色から渋い緑色に変化するとても面白い特性を持っているのだ。その雨樋、所々ハンダ溶接が取れてしまっている部分が見受けられる。長年の酸性雨の影響でどうしても傷んでしまうのだ。今回は全部取り替えるのではなくどうしても剥がれてしまっているところだけを取り外し、彩度磨いてハンダ付けするという計画を立てた。やるのはますいいの板金屋さんの山内さんだ。銅板のハンダ付補修などはやったことはないけれど、師匠のそのまた師匠を連れてきてやり方を考えてくれた。年は僕より少々下の40代、まさにこれからという職人さんである。やる気があるならやって欲しいの言葉に答えてくれたことに心より感謝したいと思う。こういう気持ちと行動こそがまさものづくりの精神だと思うのである。