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増井真也日記

北欧建築紀行2

2024/08/10

朝9時にアパートまで迎えにきてもらい、山田君が運転するTOYOTA RAV4でリレハンメルに向かった。この街は冬季オリンピックが開催された街で、日本人もここでメダルを撮っている。冬はカントリースキーのメッカで、それを目当てにした人が集まってくる。街に入ると多くの観光客で賑わっているが、皆ノルウェー語を話しているようだから外国人ではない。この街はオスロから車で一時間30分ほど、つまりは軽井沢のような場所なのである。

街には高級別荘が立ち並んでおり、丘の上の方に行くとこぢんまりとした山荘が建ち並んでいるエリアがある。誰かが所有し、使わないときは貸し出しているそうだ。あらかじめ妻の妹のマサちゃんが予約してくれていたので、今日はこの中の一軒に泊まることになった。

それにしても絶景である。素晴らしい景色の高原を羊がゆっくり歩いている。姿は見えなくともあゆみに合わせて首につけたベルがなっているのだ。その音が近づいてくるとやがて姿が見える。羊たちはこちらを気にするでもなく、草を食べ続けている。小さなログハウスは玄関を開けるとすぐに15畳ほどのLDKとなり、真ん中に水回り、反対側には寝室が3部屋というシンプルな作りだ。LDKの中心には薪ストーブがある。ここは夏でもとても涼しい。今日の気温は朝が4度、昼間でも10度ほどしかない。早速ストーブに火を入れると部屋の中が温まってくる。薪は使いきれないくらいにストックされている。窓は全てペアガラス、ログハウスでも断熱材はしっかり施工されている。途中で見た工事現場の解説を山田君にお願いしたら、こちらの木造の壁厚さは250mmが標準だそうだ。そこに50mmの配線スペースを取り、外側の200mmにセルロースなどの断熱材を入れるらしい。

夕方になると近所のスーパーで貸し出しをして、夕食を作る。山田君は僕がますいいを作って2年目に採用した初めてのスタッフである。歳は僕より2歳若い48歳。ますいいには6年間勤めてくれて、しかも住まいはますいいの庭にセルフビルドで作ったコンテナハウス、そこに6年間すみ続けたから、普通のスタッフとは違う感覚が湧き起こってきて自然と会話も弾み始めた。ワインやジャガイモのウィスキー(AKEVITT)などを楽しみながら和やかなひと時を過ごしていると、なんだか人生は面白いなあと思う。独立したばかりの頃、あんまり余裕がなくって見えなかった山田君の人柄が見えてくる。そしてマサちゃんは本当に良いパートナーを見つけたなあと思えてくる。そもそも山田君はマサちゃんから紹介してもらったのだ。山田君がますいいを去って18年目の再会であるが、これからはこういう機会を大切にしていきたいと思う。

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