今日はストックホルムで1日を過ごした。まず初めに足を運んだのが、ガムラスタンだ。ここには国家議事堂や王宮、教会などの古い建物が建ち並んでいる。観光に訪れたらまずいくことを勧められた場所だから、日本でいう浅草のような場所なのだろう。あたりには小さなアンティークショップやカフェ、レストランなどがたくさんある。午前中歩き通して見ていたが、流石に人混みに疲れ始めたので、少々休む。こういう都会歩きは元々あまり好きではないので最終日だけでたくさんだと思っていたが、やはり半日で満足してしまった。ストックホルムの唯一の目的地だったアスプルンドの図書館は改装工事中であるから諦めた。明日は帰国、夕方は海沿いの公園をジョギングして体調を整えた。
オスロとストックホルムは同じようで違う。ストックホルムがあるスウェーデンは工業国で、オスロがあるノルウェーの方は資源国家である。デザインはフィンランドとデンマークのものが多いようだ。北欧に来るまでよくわからなかったが、割と明確な差があって、それぞれがぞれぞれの立場で成り立っているようである。人口が少ない小さな国だから、英語と現地の言葉が混在していて面白い。ゴーセンバーグと言ったりヨーデポリと言ったり、同じ地名でも会話の中で異なる言葉が飛び交う。なぜ?と聞くと、小さな国だから色々なところで働かなければならないので、英語を自然に使用してしまうのだという。地主さんのトーマスがスェーデン語のヨーデポリと言い、大手の副社長だったJuniのお爺さんが英語でゴーセンバーグと言うのも頷ける。もしかしたらこう言うのも日本の未来の姿なのかもしれないなと思う。
今回の旅では、日本の企業と北欧でどのように幸福度が異なるのかを考えた。北欧が何もしないで幸福なのではなく、幸福度を高めるために非常に合理的な状態に変化する努力をしているから幸福なのだと言うことがわかった。設計のBIMは15年前から取り入れているという。工務店を営むトーマスも、土日働くなんてありえないと言っていた。工務店ではBIMこそ取り入れていないものの、3Dのプレカット図を構造材加工業者から受け取りそれに基づいて工場組み立てを予め行った壁パネルを組み立てるので、1日で外壁下地施工まで進んでしまうというプレファブ化を取り入れている。
電気自動車の普及率も非常に高い。充電する場所は至る所にある。特にノルウェーはスェーデンよりも多く感じた。キャッシュレス化については、現金利用を断る店が多く現金だけでは生活できないほどだ。というよりこの国に来るのに現金はいらないと思う。
バカンスに関しては、公務員など多い会社では9週間、短い会社でも7週間ほどあるという。これを夏と冬とその他に分けて取得するようだが、だいたい夏は4週間ほどお休みするようである。労働者の時間単位の管理も進んでおり、設計業務などは30分単位で作業内容を申告しているそうだ。5時に作業を終えるために、無駄なことは一切やらない。学生のバイトもインターンシップもしっかり賃金が発生するそうだからうかつに雇えないので、今は三人だけ頑張っていると言っていた。それでも仕事が少ない時には、僕の義理の弟の山田くんは知り合いの事務所の手伝いに出されるそうで、経営の厳しさも同時に感じた。北欧で学んだ様々なことを、ますいいの経営にバランスよく取り入れていきたいと思う。以上で旅の報告を締めくくる。
