今日は左官の小沼さんによる茶室の土壁塗り作業に立ち会った。今回の仕上げは京聚楽土なげすさ仕上げである。この技法は千利休が作ったとされている京都の待庵に用いられているもので、稲藁のはかまの部分を水につけて柔らかくしたものを土壁を塗ったところにコテで撫で付けていくというもの。出来上がると土壁からうっすらとすさが浮き上がるのが楽しみな仕上げである。今回用いた土は左官の上田さんから小沼さんがいただいたというとても古い土だ。その土に珪砂と藁を混ぜて、何年も寝かせた腐食土を入れて塗りつけている。古い土と腐食土の効果でサビが早く出ることを期待しているのだけれど、これは何年か待ってみないことにはわからない。写真は古い聚楽土と稲藁のはかま、そして引きずり仕上げのコテである。左官のコテは仕上げ方によってその形が色々とあってとても面白い。いずれ話をしたいと思う。
