今日は石山修武先生率いる「窓計画」の打ち合わせのために、早稲田大学の松村秀一先生の研究室がある喜久井町キャンパスにお邪魔した。松村先生とは石山先生のご縁で東京大学時代の研究室にお邪魔したり、建築士事務所協会の全国大会で米子に出向く際に同じ飛行機で同じホテルというご縁だったり、はたまた住まいのリフォームコンクールの授賞式で審査員として賞をいただいたりと何かと最近お会いしているのだが、今日は「窓計画」の出展打ち合わせである。「窓計画」というのは、石山先生により呼び掛けられて集まった建築家と彫刻家と工務店による展示であり、各々がこれからの未来を見据えた計画を発表するものだ。ますいいリビングカンパニーは工務店機能を兼ね備える建築家集団としての22年にわたる取り組みと、これからの未来を展示する。
工務店機能を兼ね備える建築家の意味とは何か。これはますいいを定義することでもある。ではその対立軸にあるものはといえば、設計のみを行う設計事務所と建設会社による協働方式、はたまたハウスメーカーやパワービルダーのように同じ形式を作り続ける大量生産方式である。大量生産方式はすでに終焉の時代を迎えつつあるので省くとして、建築家による設計との違いをいくつか述べる。
まず大きな違いは、工務店機能を兼ね備える建築設計事務所であるますいいの場合は、10年保証ができるしっかりとした建築しか作らないということである。設計者のエゴで雨漏りをするような危険な納まりを採用したりはしないことがとても重要だと思う。また社員大工による施工を行なっていることで、設計と施工が阿吽の呼吸でもの作りに向かうことができることも大きな特徴である。これは他の職人さんたちも同じことで、たとえば左官屋さんや屋根屋さん、建具屋さんのような手に職の方々と設計者が阿吽の呼吸でものつくりを行うことができるというのは、とても理想的な状況だと言える。他にも山から購入した木を設計者が目で見て設計に取り入れたり、それをそのまま施工に使用できたりの材料との距離が近いことも挙げられる。そして最後にはやっぱりものつくりの現場を知っている設計者による設計の方が良い設計ができるということであろう。(もちろん設計事務所でも現場を熟知している設計者もいる。)これからの未来ではこんなこともできたら良いなの理想を提示したいと考えている。住宅に関わる理想的な環境を創造するための取り組みをさらに深く追求する良い機会としたい。