今日は、伝統建築の調査と保存設計を行う森本さんとの食事会をおこなった。森本さんはチルチン人にも連載している歴史家である。早稲田の後輩でもありご縁があるので、埼玉県建築士事務所協会川口支部の周年事業の講師を依頼したというわけだ。
先般の能登半島地震では多くの伝統建築が倒壊した。その中には、すでに多額の資金を投じて耐震補強工事を行なったものも含まれており、伝統建築に対する限界耐力診断を用いた意匠優先の補強設計の手法も、被害の調査の解析によってだいぶ見直されるだろうということであった。僕たちが普段行っている耐震補強は、筋交と金物で補強を行う強固なものだが、伝統建築の場合は筋交を入れることができないなどの事情を勘案しながらの補強となるため難しいのである。