ますいいでは、原村にあるとても古い丸太小屋を八ヶ岳の拠点として購入する予定だ。この丸太小屋が建つ土地は、原村でも標高が高い1500m地点にある。夏でも気温は標高差の関係で平地よりもマイナス8度、今日も26度程度の過ごしやすい気温だった。今日はその丸太小屋の持ち主さんと初めての顔合わせであった。この小屋はすでに70歳を超えるご主人が34年ほど前に建てたという。以来音楽会を開くなどの際に使用してきたとても小さな小屋である。玄関を開けるとリビングと小さなキッチンがある。寝室は3畳ほどのスペースにセルフビルドの2段ベットが作られている。入りきらない人はロフトに雑魚寝だ。
八ヶ岳は昔からとても好きな山域である。そしてその周りの村の中で、原村は特別に好きだ。この小さな村にはゴルフ助湯もないし、スキー場もない。村野藤吾が設計をした小さな美術館があるのみである。昔はペンションがとても流行ったそうでだけれど、今では数軒しか営業していない。朝市が開かれる時は、観光客と地元の人、そして移住者が朝の6時から交流をする。そこには小さなマーケットが生まれていて、お隣さんの茅野市からも作家さんが品物を売りにきている。ここにはなんとなく忘れ去られた人間の知性があるように感じる。商業と貨幣が人間を支配しているような都会にはない、もう少し古臭い知性、でもきっととても大切なものがあるように感じるのである。偶然ではあるが、僕たちがなまこ壁の保存活動をしている伊豆の松崎町と同じように、この村も日本で一番美しい村に登録されているようだ。偶然だけれど必然のような気もする。だってどちらも大好きな場所なのだ。
