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増井真也日記

この森に囲まれた暮らしがとても魅力的だと思った

2025/06/11

今日は箱根の仙石原にある彫刻家の大隅さんのアトリエにお邪魔した。別荘と住宅が混在している住宅地の一番奥、ゴルフ場との境目の森のほとりに建っているとても魅力的な小住宅である。大隅さんは、東京藝術大学の工芸科を出て彫金をやっているアーティストさんで、石山修武先生の呼びかけによる窓計画に関わる中で出会った。羽が風に吹かれてくるくると廻る様子がとても印象的な彫刻である。初めて拝見したのは石山先生のご自宅だったが、ナウシカに出てくるグライダーのような乗り物を思わせる、とても印象的な彫刻だった。家は芸大時代の友人に設計してもらったそうだ。2階にあるベランダは、一度腐ってしまったものをセルフビルドで作り替えたという。なんといってもものつくりのプロである。そんじょそこらの大工なんかよりよほどうまい。それに金物を自由に作れるのは僕から見ても羨ましい生産スキルである。工房にある機械は、回転しながら切削をする旋盤に、固定された金属にドリルを水平移動させながら加工するフライス、穴を開けるためのボール盤、溶接機、金属の色を変えるための硫酸とアンモニアを混ぜた液体に電流を流す機械等だ。ほとんどが僕が小学生くらいの頃、父が営む機械工場でアルバイトがてらに操作していたものばかりである。機械油の匂いがとても懐かしかった。そして、この森に囲まれた暮らしがとても魅力的だと思った。

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