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増井真也日記

皆様新年あけましておめでとうございます。

2025/01/01

今年の年末年始は妻の実家の滋賀県東近江市で過ごすことにした。昨年は元旦の地震を湯沢温泉で経験したのだが、今年はおとなしく実家である。家族5人で車移動、すでに子供たちは23歳の大学院2年生と、21歳の大学4年生、そして18歳の高校2年生となった。いつまでも子供のようだが、いつの間にか成長して大人になっていく。世間では、家族が揃うことが珍しいことになっていくようだが、うちの場合未だに5人で里帰りができることが珍しいことなのかもしれない。妻の家は工務店を経営している。義理の父は大工さんだ。数年前に茂木の薪ストーブをプレゼントしたから、リビングには大きなストーブがある。煙突やらの施工はもちろんお父さんが自分で行った。しかもかってに改造していて、オリジナルの茂木ストーブよりもだいぶ性能が向上している。ストーブをつけると10畳と8畳に6畳のキッチンがついたLDK は30度くらいまで温度が上がる。外の気温は2度くらいなので、やっぱり薪ストーブはすごいと思う。

息子の健一は年末に石山先生から頂いた椅子作りの宿題をやって、夜は修士論文の作成をしている。椅子作りの先生は義理の父だ。機械も道具も全て揃っているから、ここならかなりの精度で作ることができる。僕は1日だけ近所の三上山を登って、それ以外はゆっくりとやらなければいけない課題を行なって過ごした。娘たちは、なんだか寝続けている。妻は、旧友に会いに行ったり、家族と話したりの楽しそうな時間を過ごしている。皆思い思いの過ごし方をしているが、なんとなく皆が建築でつながっているところが面白い。健一は住宅作家として有名な泉幸甫事務所での修行が決まっているし、娘の香はますいいの不動産業を行うために入社することが決まった。下の娘の真子は芸術系大学への進学を目指して、絵の修行に明け暮れている。狩野派で絵を学んだ入江長八の如くになれば良いと思うが、左官は興味ないと言いつつ、工芸家に入るというから、いつの間にかなってしまうかもしれない。

建築の仕事は奥が深い。革新的な変化はないが、この経済至上主義の時代に良いものを作ろうとすること自体、革新的な何かが必要なことである。手間を掛ければ良いとは当たり前だが、それが無限には許されない時代にそれをやろうとすれば、何が必須となるかは、個人のスキルと情熱の向上、そして仕事とプライベートの曖昧な境界線上での活動が限りなく仕事に貢献していること、そしてその状態を自分自身が満たされていいると感じることだろう。そして少なくとも僕はそのように感じているし、子供たちもそう感じているようだ。無から有を生み出す創造的な仕事には、こういうふうに全身全霊を捧げることが必須なのだと思う。そうしないと見たことのあるありふれたものしか作ることはできるはずもない。ついに50歳の年が過ぎていったけれど、まずます面白く感じる建築の仕事にこれからも邁進していきたいと思う。皆様新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
(三上山より大津方面の風景)

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