ホーム 増井真也日記 色々な人が使うカフェの計画にあたっては、この辺りの町にある、ある種の記憶のようなものを感じることができる建築の良さを、生かしたデザインをしていこうと思う。

増井真也日記

色々な人が使うカフェの計画にあたっては、この辺りの町にある、ある種の記憶のようなものを感じることができる建築の良さを、生かしたデザインをしていこうと思う。

2024/12/02

今日は埼玉県川口市にてリフォームを検討中のMさんと打ち合わせを行った。場所は川口駅の駅前、相続した建物をカフェとして有効に使用するためのご相談ということである。1階の店舗は賃貸で稼働しているので、2階の住居部分の利活用となる。とはいえ、できるところはセルフビルドでのローコストリノベーション、ますいいでは施工するのが難しいオーニングや断熱性の向上、外壁のメンテナンスなどを行うこととした。

この場所は何百回と通っているけれど、まさかこんなふうに普通の家が建っていたなどとは思ったこともなかった。建物は道路から見るとまるでビル、でも実は住宅の一部である。現在店舗が入っているところは、昔は工場だったそうだ。この辺りは、少し遡ると大体が機械か木型の工場であった。大きなマンションはほとんどが鋳物屋の跡地だ。表向きでは見る影もないのだが、こんなふうに昔の川口市の風景が建築の中に残っているところが面白い。大型工事でどんどんと街の記憶がなくなっていく。そしてそういうものを残そうとする政治家も少ない。でも個人の建築を、個人の力でリノベーションするなら残すことはできる。色々な人が使うカフェの計画にあたっては、この辺りの町にある、ある種の記憶のようなものを感じることができる建築の良さを、生かしたデザインをしていこうと思う。

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