ホーム 増井真也日記 一部の富裕層のためだけに活動するのであれば関係ないが、そんな建築家には僕はあんまりなりたくない。今を一生懸命に生きる人々の暮らしを豊かにする設計についてほぼ9坪ハウスであるSさんの家を通して考えていきたいと思う。

増井真也日記

一部の富裕層のためだけに活動するのであれば関係ないが、そんな建築家には僕はあんまりなりたくない。今を一生懸命に生きる人々の暮らしを豊かにする設計についてほぼ9坪ハウスであるSさんの家を通して考えていきたいと思う。

2024/09/25

9坪ハウスという暮らし方がある。古くは戦後の物資が不足した時代に、建築家の増沢恂が若干28歳の時に建てた自邸である「最小限住宅」に由来する住宅の設計事例で、3間*3間の中にいかに生活のための設を施すかの工夫である。この最小限住宅は

・無理をせず、無駄を出さず、余計なことをしない
・簡単に手に入る安い材料をそのまま使う
・製品の寸法を尊重し、無駄を出さない
・少ない材料でつくる

というようなことを大切にして計画されたそうだが、今のような物価が上がっている時代にもそのまま当てはまる設計上の工夫であると思う。時代は色々と変化するわけだが、どんな時代の中でも人々は豊かな暮らしを手に入れてきた。そしてそういう工夫を時代に合わせて柔軟に行うことこそ建築家が住宅に関わる意味であるとも思う。一部の富裕層のためだけに活動するのであれば関係ないが、そんな建築家には僕はあんまりなりたくない。今を一生懸命に生きる人々の暮らしを豊かにする設計についてほぼ9坪ハウスであるSさんの家を通して考えていきたいと思う。

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