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増井真也日記

この家は、Fさんが一人で暮らすために建てられた14坪の小さな平屋だ

2024/08/26

東京都杉並区にて進行中だったFさんの家が完成した。この家は、Fさんが一人で暮らすために建てられた14坪の小さな平屋だ。元々はご実家にお母様と二人で住んでいたのだけれど、お母様がなくなって、当時の庭に小さな家を建てることにした。ご実家にはお兄様家族が移り住んだ。当時の庭には写真左に映る梅の木があったが、それは新しい家のキッチンの窓からいつも眺めることができるように計画されている。内装は漆喰を採用した。勾配天井で開放的にしたことも平屋ならではの工夫である。

女性のための小さな平屋を僕はいくつか作ってきた。そしてそこにはいつも必ず同じものがあるような気がする。それは実際のものではなくって、でもとても大きな大切なものだ。そこにある大切なもの、それはご両親に対する思いである。実際にものがあるとすれば、それは遺影だったりするのだが、とにかく生まれ育った家や環境、そして何よりもご両親に対しての深い想いがあるからこそその土地に家を建て、住まい続けるのであろう。担当してくれた田中も女性、なんとなく気持ちが通じるところもあったであろう。この小さな家と梅の木、なんともお似合いの様子だと思う。

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