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増井真也日記

長い建築人生で久しぶりに感動するものを見させていただいた

2024/07/12

今日は地域主義工務店の会の建築見学に参加した。この建物は東京都某所にある音楽室である。浮き屋根の荷重を受けるための束が開口部に沿って並んでいるのかと思ったら、実は屋根荷重は全てこの細い斜材を伝わって柱に直接かかっているとのことであった。この斜材、実は先端が細くなり鉄製の受け材に包み込まれるようになっている。角は微妙に削り込まれ、繊細なフォルムを作り出している。
驚くことに、この形態を提案したのは設計者ではなく担当した大工であるという。その提案を受け入れた意匠と構造の設計者が編み出した鉄の無垢材からの削り出し接合金物、長い建築人生で久しぶりに感動するものを見させていただいた。

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