ホーム 増井真也日記 僕が彫刻家と組むのは、まだ見ぬ「あったら良いな」を生み出すためである。

増井真也日記

僕が彫刻家と組むのは、まだ見ぬ「あったら良いな」を生み出すためである。

2024/05/02

今日は東京都八王子市にある彫刻家、青野正さんのアトリエにお邪魔した。6月11日から24日まで、滋賀県立美術館にて「窓計画」という共同展示に参加するのだが、今回はその作品についての打ち合わせである。青野さんとは、鉄でできている移動式の茶室の床の間を製作している。床柱は鉄の小さな板に縄文的な文様を書き込んだものを積み上げて作っている。軸をかける枝のようなものも鉄製だ。

彫刻家と建築のコラボレーションは面白い。コンな床柱を作ろうと思ってみても、通常の貨幣価値の世界では作ることは困難である。一人工いくら✖️日数の世界では、アートは成り立たない。そして建築はアートの世界と資本主義の世界の両方に存在している。この展覧会の仕掛け人は石山修武先生である。青野さんも石山先生に紹介された。小さな断片を積み上げた結果出来上がる建築的なもの、そこに明確な用途を貼り付けた。置床である。茶会をやるときに必ず必要で、決まったデザインのものしか存在せず、なんか面白いものないかなあの「置床」である。もちろんバラバラにして運ぶことができるようにした。茶碗の如きすでに作者がたくさんいる世界を汚そうとは思わないが、あったら良いなを作るのは誰の邪魔もしないので良い。僕が彫刻家と組むのは、まだ見ぬ「あったら良いな」を生み出すためである。あと1ヶ月、時間がないのでこれからは急ピッチで作り上げて行く予定だ。完成したらまたご報告しよう。

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