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増井真也日記

ダウン症のSちゃんが幸福感を感じることができるような状態、つまり誰かのために働くことができる状態を作りたいと願い、今日の作業練習会を開催した

2024/01/27

午前中埼玉県川口市の鳩ヶ谷里にあるモデルハウスにSちゃんが来てくれた。Sちゃんはダウン症の女の子で、僕の長女の親友の妹さんである。今はまだ高校2年生だけれどもうすぐ就職の時期となる。色々と話を聞きだしているけれど就職をしても貰える給料は月に6500円程度、あまりに低すぎる現実になんとかならないものかの相談を受けた。B型就労支援施設というのは最低賃金を下回るお給料で、つまりは時給数百円での労働となってしまうことから、どうしても低賃金化してしまう。A型就労支援施設は最低賃金を払ってくれるけれど、なかなか入ることはできない。

日本には約950万人の障がいを持った人々が暮らしている。そしてそのうちわずか50万人程度しか就職できていないのが現実だ。人が幸せと感じる条件というのは、誰かに必要とされたり喜んでもらったりという自己肯定感が最も重要だというが、働くことができないということはその喜びを感じることができないということである。障がいを持ちたくて生まれてきた人はいないし、障がいのある子どもを産みたくて産む親もいない。でも誰にでもその可能性はあって、僕の長女の親友の家庭にはたまたま一つの個性として障がいのある子が生まれてきたのだ。

ある日、長女を通してSちゃんの雇用について相談をされた(というより僕が社員を大切にする経営をしていることを知った長女が相談してみればと言ったらしい)。僕にとってこれはとても大切な出会いだと思う。ダウン症のSちゃんが幸福感を感じることができるような状態、つまり誰かのために働くことができる状態を作りたいと願い、今日の作業練習会を開催した。今日は尺トンボという左官材料を作る練習をした。ステンレスの細い釘に麻の紐を巻いて作る、土壁などに利用する材料である。今では作る人も減り、なかなか手に入らない、でもこだわりの左官屋さんにとっては必要なアイテムだ。さてさて、うまく作ることができるようになってくれるか。一歩ずつ進んでいければ良いと思う。

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