埼玉県川口市の本町診療所後に造った保育園では炭を使った室内環境のコントロールを行っている。この炭は島根県の出雲カーボンさんが造っている炭八という商品で、保育園の天井全面に敷き詰めている。天井に敷き詰めらあれた炭は余分な湿度を調整してくれたり、化学物質を融着してくれる効果がある。もちろんコンクリート躯体には構造に問題のない範囲で外部と通気するための穴をあけ、最終的には外部への湿気の放出ができるようにした。
なぜこんなことをしたのかといえば、今回の設計では鉄筋コンクリートの建物の内装をリフォームしたからである。元々のコンクリートという素材の持つ機密性の高さゆえに、建材から発生する微量の化学物質はなかなか教室の外に出ることはない。結果そこにいる子供たちがどうしても化学物質を吸い込んだり触れたりの可能性を捨てきれないわけだが、炭を使用することでそれを防ぐことができるのである。床板には無垢のヒノキを使用している。親を待つ子供達にはヒノキの香りのする部屋で過ごさせてあげたい、こういう思いを実現できたことに感謝である。
