色鮮やかなお庭の中に建つ築50年の木造民 家をシェアハウスに改修するプロジェクト。
面影を残しつつ、とにかく綺麗にしてほしいと いうご要望に対し、
幼い頃大切にしていた物からその頃の記憶が鮮明に思い出されるように 、
緻密に作られた書院欄間や竹の落とし掛け、 クラシックな佇まいの腰壁やレトロな照明など
記憶のフックになりやすい要素だけを残し、その他は素材の違いに関わらず白もしくはグレ ーで塗装することで、
新しい 住み手に対してはこれから自分たちで色付け をしていく真っ白なキャンバスを提供しつつ、
これまでの思い出は出しやすいようしまってお くという記憶と物の整理の仕方をご提案した。
オーナーご夫妻共に出来ることは自分でと、日 々暮らしをセンスよくアップデートされる活動的な方々なので、
これから新しく入居される方とどのように色付けしていくのか、とても楽しみである。