午後1時、埼玉県さいたま市の浦和駅にほど近い住宅街にある古い住宅をシェアハウスにするというご相談を伺うための現地視察に出向いた。僕は古い建物を簡単に壊してしまう事には反対だ。最近は住み継ぐ人がいなくなってしまった住宅が壊されて建て売りなどになってしまう事例が後を経たないけれど、その後の街の風景はとてもがっかりすることが多い。一人で借りるには大きすぎる住宅を何人かで借りることで家賃を支払うことができるようになるシェアハウスという手法はそういうことを解決できる一つの手法だと思う。丁寧なご提案を考えてみたいと思う。
僕はモルタルのキッチンが好きだ。モルタルという素材はとても素朴で味がある。そこにガラスの塗装を施すと油や水を吸い込まないようになるのでとても良い天板になる。二つの中庭の家ではリビングの真ん中にモルタルのキッチンを作った。左官屋産の手による風合いが杉の無垢材の床ととてもよく合っている。