川口の住宅街に庭の「スキマ」を利用した小さな小屋ができました。 今回のクライアントは大学教授を退官された方で、今まで集めた膨大な本や資料が置けるようにとの依頼に答えつつ、これから趣味を楽しむ空間としても使えるような居場所を考えました。 7坪もない2階建ての空間。内部仕上げのコストを落とすために柱梁などの構造を現しにしています。 本などを置く棚は下地用合板を使い、ボルトで吊ることで、可動棚にし、一番下の段は縦板などの障害物がない大きなスペースになっています。 棚の小口は塗装などせず、合板独特の縞模様をそのまま出しています。 その傍らに本を読んだり、絵を描いたりできるような机を配置しています。 机の合板はグレーに塗装して隣にある水栓の「防水」と部屋全体を締める「空間のアクセント」になっています。 1階は、庭の菜園に使うものや長年集めたものの保管庫に、 2階は、本に囲まれた書斎にと 暮らしのちょっとした趣味のスペースが生まれました。
