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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
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田村和也雑想

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2019/06/24

最近、普段手掛けている住宅とは少し毛色の違ったプロジェクトが進行しています。

ひとつはお寺の塀のデザイン。
お寺の塀の設計によって、お寺をもっと町(その周りの住み手)に開くという計画です。
こちらは、もう少し話をまとめてからご紹介しようと思います。

そしてもう一つは、今回ご紹介する計画です。
その計画は一件のメールから始まりました。

町田分室の建物を見てご連絡しました。こんな建物を建てたいと思っています。
予算も限られているため、自力建設も視野に入れています。

というもの。

なんだか、面白そうな話に発展しそうな予感の反面、いささか不安も。
この手のお話はよくいただくのですが、僕たちの入る余地がないくらい低予算でお考えの場合も・・・
多くあります。

まずは、お会いしてお話を。となり、打ち合わせが始まりました。
打ち合わせに来られた男性は、相模原の先の方、愛川という地域で、ブドウを栽培されているそう。
食べるブドウではなく、ワインやジュースにする用のブドウで、それを絞る簡単な工場スペースと試飲やお茶が飲めるカフェのようなスペース
忙しい時に簡易に寝泊まりできるスペースを併せ持った建物をつくりたいということです。
そして、たまたま、町田分室の前を通った際に、こんな建物で良いなと思っていただけたとのこと。

さらに話を聞いていくと、
土地は200坪弱、一部なだらかに続く2Mちょいの段差があり、上部に上記の18坪くらいの建物、下部を週末、農家仲間たちと開くマルシェスペースを作りたいと。

なんだかとても楽しそうな話の雰囲気にすっかりやる気になってしまいました。

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これは、初回提案した模型とスケッチです。
お願いされていた、上部に立つ建物の提案はそこそこに、敷地の低い部分で開かれるマルシェと上部に立つ建物をつなぐ、ぶどう棚のアプローチ、休憩スペースの提案です。

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これは、男性が現在ブドウ栽培をしている農地に作られているキュウイの棚ですが、イメージはこんな感じです。
このアプローチのところどころに、休憩できるベンチを配置して、マルシェと建物を緩やかに、気持ちの良いスペースでつないでいくような。

男性も、建物の計画を頼んだつもりが、いきなりアプローチの提案をされ、きっとびっくりしたはずです。
それでも、快く私たちの提案に賛同していただき、計画が具体的に進んでいくお話となりました。

もちろんそのブドウ棚アプローチは、男性の自力建設ですが 笑

つづく。


2019/06/05

昨年の2月に完成した、横浜市金沢区釜利谷の家にお邪魔しました。
完成して一年と少しが過ぎましたが、建物はこれと言って大きな問題もなく一安心。

室内は・・・
というと、外断熱をして骨組みをとことん見せた内装に肉付けがされ、
棚や家具がお施主さんによって製作され、本や生活雑貨からアウトドア用品まで、様々なものが整然と並んでいます。

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下足で生活をする一階の土間から二階へ上がらせていただくと、外の緑地(がけ地)に向かって大きく窓をとったセカンドリビングは、書斎の様に使われていて、
ソファーに座ると動けなくなってしまいそうなくらい、落ち着いた雰囲気に。

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点検に伺ったつもりが、お昼ご飯にカレーをごちそうになり、

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「一階では内部でありながらキャンプのような生活がしたいんです。」
と当初言われていたような生活が、本当に実現していることにびっくりするやら、感動するやら。

僕たちや職人さんたちと一緒につくったこの家が、今後もお施主さんと一緒に育っていく姿が楽しみです。

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2019/03/15

チームってどんなものだろうと考える時があります。

新規のクライアントに、ますいいさんは職人を抱えているんですか?
と聞かれることがあります。
ますいいは工務店とうたっているので、当然その中に職人さんもいると思う人も多くいるのだろう。
しかし、ますいいも含め、世の中のほとんどの工務店の職人さんは別会社、一般的に協力(下請け)会社と呼ばれる人たちと一緒に仕事をしています。
もちろん、大工さんを自社で抱えているところはあると思いますが、いても大工さんくらいです。

そんな質問をうけた時、僕は

「職人さんが社内にいるわけではないですが、僕たちの家づくりは、いつも同じメンバーで行っています。
 町田では3組の大工さんをメインにまわし、その他の職人さんたちはいつも同じメンバーです。
 いわゆる、チームなんですよ。
 設計をしたり、見積もり、現場を管理、統率するのは僕たちですが、実際に家を作るのは10~15種くらいの職人さんたちです。
 良い家づくりにはチームワークが大切なんですよ」

なんて偉そうなことを言っています。

先日、横浜市港北区大倉山で、マンションの地下にある倉庫を、ダンススタジに改修工事しました。

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お施主さんは、以前、同じく大倉山でダンススタジオ付き住宅を建てさせていただいた、ズット・ダンス・スタジオの高橋さん。

http://www.masuii.co.jp/gallery/2014/02/ta01.html

子供たちのチームレッスンをするのに、もう少し広い場所があればと、今回徒歩圏内の場所に「はなれ」的なスタジオをつくりました。
その名も、ズット・ダンス・スタジオ Motto

ご自宅のスタジオの時もそうでしたが、今回も床貼りなど、セルフビルドを行いました。
当日、現場に行ってみると、
「助っ人を呼んでおきました。」
と高橋さん。

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スタジオでダンスのレッスンを持っている先生や、生徒さん、習っている子供たちの保護者の方まで集まって、最後のクリーニングまで皆さんで行っています。
本来であれば、レッスン料を払っている生徒さんや保護者の方は、お客さんであるはず。
そんな人たちが集まって、楽しそうに作業をしています。

そして、年明けの何やら大きな大会で、そのキッズチームは、なんと日本一になったそう。
先生、生徒、その保護者などなど、ダンスを通して、皆が大きなチームになっている、その光景は何とも素敵で、そして何よりいつも楽しそう。

2019/02/07

東京都世田谷区三間茶屋で進行中の住宅のウッドデッキのセルフ塗装を行いました。

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普段は、現場の余ったスペースで行うのですが、3月末の完成に向け、大工さんも追い込み中ということもあり
今回はお施主さんに事務所に来ていただいての塗装となりました。

私は午前中、他の現場をまわり、昼過ぎ、事務所に帰ってくると、ちょうどお昼ご飯を作っているところでした。
普段と変わらない光景の中に・・・
よく見ると、豚の生姜焼きを焼いているのは、セルフ塗装に来られているお施主さん。

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その微笑ましい光景に、とっさに写真を一枚。
これだから、セルフビルドはやめられない。
だんだん事務所自体が、おうちのようになってきました。

お近くにお越し際は、ぜひ、町田ブランチの日替わり定食にお寄りください。笑


2018/12/10

横浜市東戸塚で進めていたリフォーム工事の引き渡しを行いました。

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先日、外壁を大工さんと一緒に貼った旦那さんのセルフビルドを紹介しましたが、この家のセルフビルド工事は
奥さんの話抜きでは語れません。

というのも、こちらの奥さん、40坪近くあるこの家の壁の漆喰塗りを、ほぼ一人で行いました。
リフォーム工事ということもあり、工事の前半から毎日のように現場に入り、大工さんの作り上げていったところから
パテをして、ペーパーをかけ、養生をしてシーラーを塗り、仕上の漆喰を塗っていきます。
初めのころは、やり方の説明を兼ねて私たちも手伝っていたのですが、いつの間にか、その仕上がりは私が仕上げるよりもきれいにになっており
手を出すもためらう状態に。

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また、工事の状況に合わせ、建具や枠、家具の塗装までこなします。

工事終盤、現場に行くと、建具屋さんが
「あの奥さんは何者ですか?
 あれはただのDIYではないですよね??」
と。

話を聞くと、建具屋さんが取り付けていった扉を傍から水拭きし、ささっと金物を養生し、ぱっぱ、ぱっぱと塗装していったと。
その手際の良さと仕上がりのきれいさにびっくりし
「その辺の塗装屋にこの仕事をみせてやりたい」
と一言。

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おそらく、通常の現場では、職人さんとお施主さんが一緒に作業をすることはあり得ないと思います。
職人さんには職人さんのペースがあるし、近くにお施主さんがいると気を使ってしまいます。
ところが、この奥さん、
それぞれの職人さんの名前をいつの間にか覚え、休憩になると世間話をし、現場を盛り上げています。

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ますいいの現場では、日ごろからセルフビルドで、職人さんとお施主さんが一緒になることはしばしばです。
他のお施主さんも皆さん仲良くやっていただいていますが、こんなにお施主さんが一人の職人のように、そして現場の雰囲気を良くしている光景は初めてです。

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「室内と木製ガラス戸でつながるガレージの天井はイメージを変えて、色を付けてもいいかもしれませんね。」
僕が放った無責任な一言から、調色をして作った色で素敵に天井を仕上げ、
担当したスタッフの水原さんと一緒に、キッチンのバックカウンターの扉を古材や鏡、フローリングの余りを使いパッチワーク状のデザインにしたり、

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半端ない施主力の高さです。
そしてこの家のおしゃれでありながら、落ち着く感じや、楽し気な様子は、きっとこうしたご家族から生まれてきているだと、考えずにはいられません。

2018/11/29

世田谷区喜多見の家に続き、三間茶屋の家も上棟しました。

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週末、お施主さんも現場に来られ、簡単な上棟式を行いました。
上棟は、これから始まる長い大工工事のはじまりでもあります。
今回は木造3階建ての住宅ですが、大工さんはこれから3か月かけ、ほぼ一人で躯体の骨組みを作っていくことから、テーブルやキッチンをつくる家具工事まで行います。
上棟式は、上棟をお祝いすること、工事の安全、皆のご健勝などをお祈りします。

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しかし、私が一番大切に思うことは、お施主さんと大工さんが顔合わせをして、お話をする機会ができることです。
お施主さんにとって自分たちの大切な家を、どんな大工さんが作ってくれるかは重要なことですし、
大工さんにとっても、これから3か月腕を振るう家のお施主さんがどんな方かわかることは励みになります。
もちろん、職人さんはプロです。
ほっておいても、クオリティーの高い仕事はします。
しかし、やはり人だと思うのです。
仲の良い家族の様子や、かわいい子供たちの笑顔を見れば
「この家族のために、仕事をするんだな。イッチョ、やってやるか!」
と気持ちも上がると思います。

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お施主さんが帰った後、やんちゃ盛りで現場のはしごに登り、土台の上を楽しそうに歩いている子供たちを見ていた
大工さんが
「ああいった、些細なことが家族の思い出になるんだ。
 自分が家を建てたときも、上棟後子供がちょろちょろ後をついてきて、ちょっとした穴から落ちそうになったと。
 今でも家族で話す、笑い話だよ。」
と。

現場のお近くに住まわれており、今回もお施主さんが工事に参加する、多くのセルフビルド工事もあります。
現場に顔を出してもらう機会が多いのもますいいの家づくりの特徴です。
そんな思い出作りも含めて、楽しい家づくりになればいいなと思います。


2018/11/13

東京都世田谷区喜多見の家の上棟を行いました。

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天気も良く、作業もはかどり、15時前にはほぼ終了しました。
昔は刻みと言って、すべて大工さんが手作業で柱や梁の加工をしていたのですが、今ではほぼすべてプレカットと言って、工場で機械が加工します。
大工さん曰く
「昔は2週間くらいかけて、下小屋で加工し、上棟の前日は間違ったところがないか心配で、なかなか寝付けなかったもんだよ。」
と。
今では、プレカットの精度も上がり、ほぼ組み立てる際の間違いはありません。

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さて、そのプレカット、お施主さんがぜひ見てみたいと、一週間前、いつもお願いしている材木屋さんの本社およびプレカット工場のある長野県に行ってきました。
実は、私もその工場を訪れるのは初めてで、せっかくの機会なので町田分室のみんなで出かけてきました。
朝早く町田を出発して、お昼前につき、まずはおいしいお蕎麦のコースをごちそうに。

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工場につくと、先についていたお施主さんと一緒に工場見学です。
材木屋さんの計らいで、見学時に喜多見の家の加工を合わせてもらい、自分たちの家の構造材料が加工されている様子を見させていただきました。

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工場は私が想像していた以上に大きく、とてもきれいに管理されていています。
図面を書くCADソフトから加工機械に、直接伝達して、オートで加工できるシステムでは、30坪くらいの住宅だと4時間くらいで一棟の加工は終わるそうです。
しかし最後は、加工が間違ってないか、本数がきちんとそろっているかなど人の目できちんとチェックをしているということです。

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工場を管理することも、最終チェックをすることも、きちんとした製品を作るうえで、結局最後は人なんだと改めて感じさせられます。


夕方、せっかく長野まで来たので、少し足を延ばし、江戸時代の宿場町である奈良井宿へ。

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時代が変わっても、誰が見ても心の落ち着ける、良いものだなと感じることのできる、そんな建物や街並みを僕たちも作っていけたらなと。
そんなことを考えさせられる良い機会になりました。

2018/11/06

横浜市東戸塚のリフォーム工事では、玄関横外壁を板張りにしました。

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残念ながら決定的瞬間の写真を撮り損ねたのですが、実はこの壁、大工さんとお施主さんの旦那さんの共同作業で貼られました。
大工さんが寸法を取り、カットして、旦那さんが貼っていく。
約二日間の共同作業です。
しかし、ますいいの歴史の中でも、大工さんとお施主さんがこのような共同作業をするようなことがあっただろうか。

それはさかのぼること、三か月前。
外壁に古材が貼りたいと希望していたお施主さんと一緒に新木場にある古材屋さんに行った時のこと。

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数多く並ぶ古材のサンプルの中でも目を引いたのは、ヘリンボーンと呼ばれる、魚(ニシン)の骨のような複雑な貼り方をする素材。
7センチ×40センチくらいの小さな材料を斜めに貼り合わせていく、とても手間のかかる素材です。
新しいものでは以前にも床材として貼ったことのある素材ですが、古材というのは珍しく、しかも今回は玄関横の壁です。

「これ、面白いんじゃない。」
「良い雰囲気になりそうですねー。」

と盛り上がっている傍らで、これ貼るの大変だろうな...
いきなりこんなの選んできましたって大工さんに言ったら、びっくりする(当然、困惑した顔をされる)だろうなーとぼそぼそとつぶやく私。

そこで立ち上がってくれたのは旦那さん。
遅めの夏休みを取り、大工さんの手元となって一緒に作業を完成させてくれました。

とは言っても、いきなりお施主さんが工事を手伝うと言い出しても通常は、大工さんも困ってしまいます。
しかしそれまでも、休みの度に外壁や外構の柵の塗装など、セルフビルド作業を行う中ですっかり大工さんと意気投合していた旦那さん。
そして、僕たちの知らない間に作業は始まり、たまたま現場に顔を出した時には作業終了間際という、コンビネーションの良さ。
お見事としか言いようがありません。

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日の落ちた帰り際、照明に照らされ、とても美しく独特の雰囲気をまとった外壁。
これだから、セルフビルドはやめられないなーと、何をしたわけでもないのに、こちらまで良い気分になって帰路につきました。


2018/10/15

4月に完成した、東京都町田市三輪町の家の写真撮影とメンテナンスに伺いました。
お住まいになられて半年が過ぎ、生活も落ち着き、家具や家電、照明器具などもだんだんお気に入りものが揃ってきた様子です。

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本当は、もう半年後くらいがちょうどいいんですけどね。
ソファーなどもこれから揃える予定ですし。
と、お施主さん。

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それなら、また半年後、撮影にきますよー。
なんて言いながら、ありがたいことにすべての部屋をオープンに撮影させていただきました。

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撮影が終わったころ、
「田村さんお昼どうしますか?」
とお施主さん。
「・・・」
「何か取りますか?それとも作りますか?」

そんなお話になり、お昼からたこ焼きパーティーが始まりました。

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「もう今日は休日だね」
と担当した上原君と話ながら、お酒もいただき、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

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当たり前ですが、設計をしているとき、私たちは想像することしかできません。
お施主さんの希望や、生活スタイル、趣味などなど、様々な情報と打ち合わせ時のコミュニケーションをもとに、
新しい家での生活を、使いやすさを、快適性を想像し、設計を進めていきます。

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ご主人も良く料理をされるという三輪町のお施主さんにとって、キッチンとダイニングテーブルがI型に並んだダイニングキッチンは使いやすそうです。
「キッチンとダイニングテーブル・カウンターの間に立ち上がり壁をなくしましたが、水はねなどはどうですか?」
このようなオープンキッチンの場合、キッチンの手元を隠すためや水はね防止のために、キッチンとテーブル間に若干壁を立ち上げることも多いです。

「水はねはしますけどねー。でも開放感があって、LDとよりつながっている感じは良いですよ。
 他のお客さんで提案する場合も、水はねはしますって初めからわかっていれば、おすすめですよ。」

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一方、全く想像しなかった使い方も。
子供たちは、オープンな鉄骨階段の手すりをまるで登り棒?滑り台?のように二階からすーーと滑って降りてくるのです。
意匠上、極限まですっきりと見えるように作った鉄骨階段です。
おい、おい、壊れるからやめてくれよーと内心ハラハラしながらも、その楽しそうな様子を眺めていると、使い方は人それぞれ、
むしろ、様々な使い方を許容できるような、誘発できるようなデザインが本当にいいものかもしれないと教えられた気がします。

こうして、一緒に作り上げた家での実際の生活の様子が、垣間見える、一緒に時間を過ごせることは、
私たちにとって、とても幸せな時間であり、これからの家づくりにも大きな励みになります。
結局宴は、夜まで続き、お昼をごちそうになるつもりが、晩ご飯まで一緒にいただいてしまいました。

2018/10/12

事務所の庭に冬野菜の苗を植えました。
キャベツにレタス、ネギ、ブロッコリーに水菜などなど。
ほっとくと雑草だらけになってしまう庭も、これで丁寧に草抜きを行うようになるはず。

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以前も夏野菜を植えたことがあったですが、野菜の成長に、僕たちの消費がついていけず、どんどんだめにしてしまい、悲しい思い出に。
それもそのはず、当時は誰も自炊などしていません。

しかし、今回は堤君の退社間際に始まった、お昼ご飯をみんなで作ることが習慣化してきました。
最近では、11時くらいになると今日は何を作ろっかなーとそわそわ、わくわくしてきます。
せっかくなら、健康的でおいしいものを食べたいなーと。

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サンマごはんにサバの味噌煮、鮭のムニエル、栗ご飯にマイタケ、秋の味覚を満喫しています。
そして折角なら、野菜も自分たちでつくちゃおうかなーと。

以前は、スーパーで買った弁当をそれぞれが食べ、昼休みの残りを惜しむかのように机の上で昼寝をしていたことを考えると
みんなで料理を作り、くだらない話をしながらおいしくいただき、後片付けをする。
料理や食事も家づくりと一緒、コミュニケーションをうむ大切な場であり、時間なんだと改めて感じる今日この頃です。


2018/10/03

東京都世田谷区三間茶屋の家と喜多見の家の地鎮祭を行いました。
三間茶屋の家は、また夏が戻ってきたかのような暑いくらいの天気の良い日に、
喜多見の家は、先日の台風の前日、生憎の雨模様でした。

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前にもどこかで書いた気がしますが、地鎮祭は、天気が良いと今日は晴れて地鎮祭日和で良かったですねー
と言い、
雨が降ったら降ったで、雨降って地固まる、地鎮祭は雨がいいんですよー
なんていいます。

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要はどちらでもいいということなんです。
皆で集まって、これからの工事の安全と、今後の家族の幸せをお祈りすることができれば。
どちらの家も、半年以上かけてお施主さんと一緒に設計してきました。
現場が始まる、設計図が実際に形になることはご家族にとっても、私たちにとってもとても楽しみです。


2018/09/26

最近スタッフのみんなと話す言葉の中に、いつも心にとめておかなければいけないと思えるものがあります。
それは
「僕たちの仕事が評価されるのはずっと先かもしれない」
ということ。
もちろん、評価とは褒めたたえられることだけではなく、その逆だって十分にあり得るということ。

横浜市戸塚区でリフォーム工事が進行中です。
一階はほぼ柱と梁のスケルトンに解体し、キッチンの位置を変更したり、個室とリビングダイニングの間取りを大きく変更する工事をしています。

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解体工時が始まって間もなく、現場に顔を出すと、職人さんが
「不法侵入者が入っているよ」
と一言。
何のことだろうと、指さす先を覗いてみると
土台と柱にシロアリに侵食された跡が...

築30年を超える今回の建物。
今までもその年代の建物のリフォームでは、ことあるごとに、解体後にシロアリ被害や雨漏りの発見がありました。
今回も解体を進めていくとその状況がはっきりしてきます。
被害は土台から柱にわたり、その上部の梁にまで達しています。

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しかし、不幸中の幸い、建物全体を見ま
わしてみても、被害にあっているのはその場所だけです。
どうしてここだけ?と大工さんと一緒に原因を突き止めていると、シロアリ被害にあっている梁の上部から雨漏りを発見しました。
シロアリは湿気の多いところ、水分と木の養分を好みます。
ちょうどその場所は、増築工事が行われていた場所で、二階の壁と増築した下屋の部分が取り合っています。

要はそこの作り方が悪かったのです。
まず、新築ではありえない工事方法、増築だから難しいかもしれないけれど、もうちょっと工夫があっても良かったんじゃないかと思えます。
基本的にこういった雨漏りに遭遇する場合は、経年変化というよりは、ほとんど作り方の問題が多いです。
しかも、水は壁の内側でとどまり、室内には表れてこないようなじわじわとした雨漏りが誰も知らいないところで躯体を侵食させていると考えると怖くなります。
今回は被害にあった柱、梁を取り換え、屋根を葺き替え、取り合いの悪かった収まりも変更しました。

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こういった事例を目撃する度に、とても他人ごととは思えません。
自分たちの作った建物でも、30年、40年と経ち、リフォームされた時などに、雨漏りひとつない良い建物だったと思ってもらえるか、そうでないかは、日ごろの収まりの検討と、丁寧な現場管理にかかってきます。

もしかしたら、雨漏りだけではない、何十年かに一度の地震が起きたとき、万が一火災が起こった時、そいった非常時の時にはじめて、僕たちの仕事は評価されるのかもしれない。
もちろんそうした、性能や耐力だででなく、日々の使いやすさ、意匠も含め、長く愛される建物をつくることも大切です。
いくら頑丈でも、愛されず、解体される建物もいっぱい見てきました。

竣工の時に喜ばれるのは当たり前(それも十分大変で、難しいことですが)、そんな気持ちで
もっと長いスパンで設計を、施工を考えられる集団にならなければならいない。
そんなことを改めて考えさせられる経験です。

2018/09/22

先日、東京都三鷹市中原でリフォーム工事を行ったお宅にお伺いしました。
既存の扉の足元が床にすってしまうということで、大工さんと一緒にメンテナンスに。
お引越し後は初めての訪問です。

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大工さんは一足先に到着し、僕たちがついたころには既に扉調整が終了し、リフォームの仕上がり感をまじまじと見ていました。
実は大工さん、大抵の現場がそうですが、完成を待たずして自分たちの仕事は終了します。
基本的な工事の順番としては、大工さんが作った下地の上に、漆喰を塗ったり、建具を取り付けたり、設備器具を設置したりします。

そうした諸々の仕上げ工事が終了し、お引き渡しをする頃には大体、次の現場の正念場を迎えており、結局完成を見れないことが大半です。
何か月も工事に携わっていたにも関わらず。

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そしてこういう機会に、成長した自分の息子を見るかのように、扉を空けては閉め、家具に触り、まじまじと仕上がり感をチェックしています。

「リビングに面する建具を交換し、天井までの高さの高いものに統一したので、なんだか天井の高さが以前より高くなった気がして開放感があるんです。」
と奥さんの一言。

今回の工事は、主に新規フローリングを増し貼り、一部の家具工事、キッチン、洗面の交換、クロス張替えです。
それに付け加えて、リビングの建具2枚を製作し、天井まである大きな扉としました。
建物の骨格には手を付けない内装と設備のリフォームですが、素材の統一感と建具のちょっとした工夫で、リビングの開放感が変わったと言ってもらえることは
設計者としては、とてもうれしいことです。

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そして今度は、ダイニングテーブルの制作を依頼していただきました。
最近は、家具制作もお手の物です。
おしゃれに住まわれているこのスペースに負けない、テーブルを作らねば。

2018/09/04

東京都渋谷区で大工工事が進んでします。

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都心の狭小地、木造三階建ての住宅です。
こういう場所で、木造の三階建てを建てるとなると、防火上の規制が厳しくなります。
外壁、天井、内壁等、万が一火事がおきてしまった時に、何分間燃え広がらず持ちこたえることのできる仕様にするか、
ひとつ、ひとつ決まっています。
一般的な考え方では、柱や梁、木の構造部分には、厚い石膏ボードを貼って、防火性能を上げていきます。
いつも二階建てでやっているような、柱や梁を表し(直接見せる)ような表現は、なかなか難しいんです。

しかし
計画当初、お施主さんの持ってくる、こんな家にしたいなーというイメージ写真は梁や柱が見えていて、
天井に木が貼られているような家ばかりです。

まーー、難しいだけでできなくはないんです・・・法的には。
お金は少しかかるだろうなあ。
一番の問題は、今まで僕も会社もやったことがありません・・・

「この家では、こんな挑戦をしました。」
それぞれの家にそれぞれ、そんな特徴のある家を設計したい。
せっかく注文住宅をやっているのだし、その方が絶対に楽しい。
しかしそれは、私の想像力の中からふつふつと湧き出るようなものではありません。
残念ながら。
それはいつも、お施主さんとの話し合いやご要望から生まれてくることがほとんどです。

要は木を見せても、燃えたときに人の逃げる、もしくは消防が助けに来てくれるだけ、持ちこらえればよいのです。
つまり、木のサイズを通常建物を支えるサイズよりも、燃えても大丈夫な分だけ大きくすればよい。
こう書くと、それだけなんだーと思いますが、そんな大きな木が見えていて果たして、かっこよいのだろうか?
となります。

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今回は、二階リビングの天井の梁をいつもの半分の間隔で並べ、なるべく一本一本の梁を違和感のないサイズに抑えています。
たくさん並んだ梁は、リズミカルで小気味良いですが、天井が近いとうっとうしく見えそうなので、リビングは梁上で3M近くの
開放的な天井高さにしました。
その代わり、高さ制限もあるので、一階と三階の個室の天井高さはぐっと押さえ、メリハリのある家に。

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建物北側に設けた階段室は、三層の吹き抜けを持った開放的な空間にして、そこから光を取り入れ、風の抜け道となる計画としています。
暑い夏がようやく落ち着き、大工工事もいよいよ終盤です。


2018/07/16

最近、事務所のお昼ご飯をみんなで作っています。
はじめは、先日のBBQの食材が余ってしまい、もったいないからと言って始めたのですが。

そうこうしていると、いつも現場で余った材木をもらっているからと、
ご近所のおじいさんが畑でとれたというジャガイモを段ボールで持ってきてくれ、

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そのうち、紙の器じゃ味気ないからと言って、食器を買い、

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なんだ、かんだと続いています。

これまでは、近所のマルエツ(スーパー)でお弁当を買っていたのですが、
一旦作り出すと、毎日同じようなものが並ぶお弁当を買う気にもなれず。
決して、マルエツが悪いわけではないのですが・・・

そして、狭いところで、しかもカセットコンロで料理をしていると、
あーー、もう、でっかいキッチン作っちゃおうかなー。
となるのです。

食事は大事やもんな―。
ましてや僕らは、そうした「くらし」をつくる仕事をしているのだから。
なんて、言い訳をしながら。

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