M-gallery(エムギャラリー)レンタルアートギャラリー。アート作品の展示

公式サイト>

ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

詳細情報>

ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

ますいいについて/about us
作品集/gallery会社概要/corporate現場進行中/project仕事の進め方/workflow
増井真也日記
田村和也雑想柳澤和孝雑想
お問い合わせ/contact

top > 田村和也雑想 > 田村和也雑想top

田村和也雑想

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

2021/02/15

町田市南大谷の家の暮らしはじめて4年目のオープンハウスを開催させていただきました。

S__20496403.jpg

当日は、建築を勉強している学生さん、
これから家づくりをはじめようというご家族、
ますいいで家づくりをスタートさせているご家族
などなど
様々な方たちにお越しいただきました。

S__20496402.jpg

既にお住まいになっているお家に、
それも初めてお会いする方も含めてたくさんのお客さんをお招きする。

私たちも初めて開催するイベントで、
どんな雰囲気になるんだろうという多少の不安と
実際にお住まいになっている家を見ていただくことは、これから家づくりをする方にとってとても参考になるんじゃないか、
そして何よりも、お施主さんである中村さんと私たちとで一緒に作り上げたこの家と中村さんの素敵な生活を多くの人に見てもらいたい。
そんな期待を持って企画しました。

S__20496405.jpg

当日は多くのお客さんが集まる中、お家のご説明はすべて中村さん。
僕たちは、お客さんの後をホイホイついていくだけで、ほとんど出る幕はありません。
間取りのこと
セルフビルドのこと
工事中のエピソード
その後の暮らしのこと
様々な話題で盛り上がります。

LINE_P2021215_174953.jpg

「私たちにとって家は物(モノ)ではなく事(コト)なんです。」
これは中村さんが私に教えてくれたとても好きな言葉。

土地探しから、間取りを考えたり、予算を調整したり、セルフビルドで工事に参加したり
家づくりはその後の生活に連続する、ひとつの物語であってほしい。
そしてその家で様々な出来事が生まれ、そのひとつひとつを許容してくれる場所であってほしい。
改めてそんなことを考えさせてくれる言葉です。

そんな思いが来ていただいた方に伝わり、それぞれの人の家づくりや生活がより豊かなものになるとうれしく思います。

LINE_P2021215_175217.jpg

そしてこのような機会をいただいた中村さんに感謝するとともに
ぜひ、第二段も企画したいと思える一日になりました。

2021/01/13

何度かご紹介している、西多摩郡瑞穂町の農家住宅のログ積みが昨年末から始まりました。

初日は大工さんと私たちも駆けつけ、積み方の確認。
とは言え、大工さんも私たちも、ログハウスは初めての経験です。

事前に、ログの専門家と構造事務所と何度も打ち合わせを行い、
いざ実践です。

IMG_1476.JPG

初日でなんとか積み方を覚え、そこからは、ご夫婦二人での作業になります。

IMG_1487.JPG

いざ積んでみると、材料も重量があり、積みあがっていくほど大変な作業になってきます。
セルフビルドでご提案したものの、本当にご夫婦二人で大丈夫かな?
と心配していたのですが、

IMG_1621.JPG

さすがは、いつも農作業をされている二人、
予定よりも順調に壁のログ積みが終了しました!
と連絡が。

IMG_1630.JPG

そしてこれから最も大変な梁架けと屋根工事の作業が始まります。

そこで、

井垣邸チラシ訂正版.jpg

やります、ワークショップ。
1月17日(日)梁施工。
ログ材と同じ国産の杉材を積んで梁にします。

力のいる作業ですが、我こそは!という方、ご連絡お待ちしています。
当日は一日作業していますが、
途中参加も大歓迎です。

2021/01/06

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

毎年、仕事はじめ恒例の町田にある菅原神社へお参りに行きました。
仕事はじめが少しゆっくりなこともあり、お参りする人もまばらです。

IMG_1668.JPG

昨年の仕事初めの日に、町田のスタッフと夜、新年会に出かけ、
「今年新しいことを何かひとつ始めよう」
と話し合った結果、
僕たちは日常の仕事が手いっぱいで、その活動や成果を身の回り、かっこよく言えば社会にPRできていないのはもったいない!
ということになり、携帯からでも簡単に更新でき、写真がメインのインスタグラムなら気軽にできるんじゃないか。
となったのですが・・・

その結果は・・・
1月に何件か投稿できただけで・・・
もちろん、見ていただけるフォロワー数も全く伸びず、一桁台。
情けない結果に終わってしまいました。

ということで、今年こそ!
と、菅原神社で誓いをたててまいりました。

みなさん、ぜひご覧ください。

町田分室のインスタグラム


2020/12/29

年末ジャンボ宝くじを買った。

IMG_1593.JPG

人生で二回目の購入です。
一度目は、大学を卒業して、ますいいで働き始めた年。
右も左もわからないまま、がむしゃらに働き、いくつか大きな失敗もした。
気が付くとアッというまに年末で、
こんなに頑張った自分が当たらないわけないと、はじめて宝くじを買ったことを覚えている。

当時は当然お給料だって少なく、休みもほとんどなく、ボーナスなんてあるはずもなく・・・
神様がいたら、きっと僕に当選くじを届けてくれるはず。
なんだか本当にそう思っていた。

そういう意味では、今のますいいのスタッフ達は、まだ恵まれているなとつくづく思う。
よく聞く人気のないおっさんの言葉ではあるけれど。
それでも目の前の仕事にいつも一生懸命のスタッフ達に、3枚づつ、ささやかなクリスマスプレゼントとして渡した。

まあ、当時も神様はいなかったが・・・

IMG_1594.JPG

今年は世界中で大変な年だった。
僕なんかよりも、神様が当たりくじを届けないといけない人はいっぱい、いっぱい、いるだろう。

来年はみなさまにとって良い年になりますように
どうぞ、良いお年をお迎えください。

2020/12/16

町田市南大谷の大きな木製建具のメンテナンスを兼ねたお食事会に招待していただきました。

IMG_1426.JPG

暮らし始めてから4年。
これまでも何度もお邪魔していますが、新築当時とは違い、無垢の床板や梁は使いこんでどんどん味わい深いあめ色に。
庭には引っ越しされてから、セルフビルドされた木製フェンスと書斎の濡れ縁が。
現在は、洗面室からつながる物干しスペース兼奥さんの息抜きのためのウッドデッキとパーゴラを制作中
と行くたびにどんどん味わいを増してゆきます。

竣工時が一番美しい。
そんな住宅はつまらない。
私はいつもそんなことを考えています。

床の傷や日焼けだって味わいになる自然素材や足りないものをセルフビルドでカスタマイズして、どんどん自分たちらしい住宅にしてゆく。
床のワックスや外壁に使った木材の塗装など、手をかけることで家により一層、愛情が生まれてくる
そんな家づくりのお手伝いをしたいし、そんな家のほうが一緒に作った私たちもよっぽど面白い。

「コロナ禍という状況ですが、いやむしろこんな世の中だからこそ、これから家づくりを考えている人たちにこの家や中村さんたちの生活をみていただく機会を作ってもらえませんか。」
無茶なお願いとは分かりながらも、ついつい口走ってしまった。

「いいですよ。
私たちにとって家は「モノ」ではなく「コト」ですから。」

そんなわけで、やらせていただきます。
いろんな出来事の重なりから奥行きを増してゆく中村邸、興味ある方はぜひご連絡ください。

中村邸チラシ完成_pages-to-jpg-0001.jpg

http://www.masuii.co.jp/gallery/2017/04/minamioya.html

2020/11/09

川崎市多摩区南生田の家のリフォームで採用を検討している薪ストーブの見学のため、メトスのショールームにお施主さんと一緒に行ってきました。

IMG_1334.JPG

川口本社で設計している物件にはしばしば採用される薪やペレットストーブですが、これまで、私の設計した物件では一度も提案、採用したことはありませんでした。
薪ストーブのある生活や雰囲気は豊かでいいなと思ってはいたのですが、暖房器具としては初期コストがかかること、薪の準備やメンテナンスなどのランニングコストや手間暇がかかりそうなこと。
そんなことを考えていると、いつも限りある予算の中でいろいろと設計提案している中、なかなか薪ストーブまでご提案に踏み切ることができませんでした。

IMG_1337.JPG

「薪ストーブなんてどうですかね??」
打ち合わせの中で、寒さ対策をどうしようかと打ち合わせをしていた際に、奥さんから不意に出たひと言。

「いいですねー。前から一度やってみたかったんですよね。
 でも、初期コストもランニングコストもかかりますし、薪の準備も大変みたいですよ。」

IMG_1335.JPG

その後、ご近所の薪ストーブをつけているお宅に何件かヒアリングされた奥さん。
前向きに検討し、今回、ベルギーのドブレ社の商品を扱っているメトスへ一緒に行くことになりました。

薪ストーブの暖房としての性能、ピザや煮込み料理など調理機能、メンテナンスや薪の調達手入れなど、今回、ショールームに行っていろいろな話が聞けました。
薪の調達・手入れは思ったよりもずっと大変そうですが、話を聞けば聞くほど、関係ないのですが私も欲しくなってきます。
エアコンや床暖房、その他蓄熱暖房等、様々な便利な暖房器具がある中、薪ストーブを選ぶなんてコスト的にも手間的にもハッキリ言って趣味の世界です。

「住宅は住むための機械」といった巨匠建築家の言葉もありますが、僕たちの日頃やっている家づくりは趣味の塊です。
手間をかけてわざわざ漆喰をセルフビルドしたり、タイルや時には手漉き和紙を貼ったり・・・
もちろん機能面も大切ですが、それ以上に住む人が豊かで気持ちの良い時間が流れるといいなといつも考えています。

ゆらゆらと揺れる炎を眺めていると、自然と家族が集まってくる。
休日には、薪ストーブで焼いたピザを頬張り、
暖かいうちにみんなで薪割をして冬に備える。

そんなキャンプのような非日常の生活が日常生活と混ざり合う。
行動力がありパワフルな奥さんに引っ張られ、南生田の家ではそんな生活が送られるだろうことを想像するとなんだかニヤニヤが止まらない。

2020/10/29

東京都西多摩郡瑞穂町の農家住宅の地鎮祭を行いました。

IMG_1299.JPG

前にも少しご紹介しましたが、今回の計画は、農閑期を地用して農地に、ご夫婦二人、時には子供たちとセルフビルドで作る家です。

「私たちの農業は、無農薬・無肥料、自然により近い形で野菜を育てています。
 種も前の年に育てたものから採取し、ハウスで発芽させています。
 手間は、いっぱい、いっぱい、かかるけれど、自分たちや子供たちに食べさせたいと思えるような野菜を多くの人に届けたいと思っています。
 そしてそんな野菜作りには、費用はほとんどかからないですよ。」

初めて家づくりのご相談に来られたご夫婦は、私にそんな説明をしてくれました。
そして

「私たち欲張りなので、そんな野菜作りの延長で、家が作れないかと考えているんです。」

と。

壁の漆喰塗や塗装工事、時には家具などもお施主さんが作ってしまう施主参加型の家づくりを提案しているますいいでも、これまでに骨組みからセルフビルドに挑戦するのは初めてです。
とは言え、建築に関しては完全素人のご夫婦、まずは二人でどんな方法で家が作れるか・・・
そんなことを考えることから今回の家づくりはスタートしました。

IMG_0836.JPG

いつも作っているように、柱を建て、梁を乗せていくような在来工法といわれる方法は、技術も経験もいるので難しい・・・
それでは、木を積んでゆくログハウスのような工法なら、夫婦二人でも地道に作ってゆけるかも。
積んでゆく木のサイズは小さいほうが良い。
夫婦二人で持てるサイズの木で、小さな個室スペースとなる3つの箱を作り、その上に大きな屋根をのせる。
そんな単純な工法で家づくりができないか。そんな提案をしました。

IMG_0831.JPG

積まれた箱と箱の間は屋外と屋内を建具で仕切ります。
そうすると、農作業や農業イベントのできる3つの軒下空間と、なんとなく仕切られた屋内空間が出来上がります。

構想3年、新規就農者のご夫婦には思いの他大変だった農地取得の大きな壁を乗り越え、いよいよ家づくりがスタートします。

もちろん、地鎮祭もセルフ祈祷。
慣れ親しんだ大地の神様に届けと、みんなでしっかりお祈りしました。

2020/10/14

さて、うれしいご相談のもう一つ。
大磯の家は2年半前にリフォームさせていただいた住宅です。
当時、4年間一緒に働いていたスタッフ、堤君の退社前最後の仕事ということもあって、当人も気合を入れて仕事をしていました。

そのお施主さんから先日連絡があり、
「お店の前のテラススペースを改装したいんですが・・・」
と。

大磯の家のお施主さんは、平塚でパン屋さんを営んでいます。
お店というのは、そのパン屋さんのことで、私ではないのですが建築家の設計した一階が店舗、二階に工場のある素敵な建物です。
そしてアプローチとエントランスの横に、5坪ほどのテラススペースがあります。

IMG_1116.JPG

コロナ禍ということもあり、店内の飲食スペースを閉鎖している今、テラススペースを上手く使い、お客さんが購入いただいたパンやコーヒーを持って、くつろげるスペースにしたい。
そういった相談でした。

お店は、平塚駅から海岸に向かう道路のゆったりとした歩道に面しており、テラススペースはまさにお店の顔となる場所。
コンパクトなスペースですが、そんなお店にとって大切な場所のご相談を受けたことがうれしく、スタッフの水原さんと一緒にあーでもない、こーでもない、と設計し、大きな模型を作って提案してきました。

IMG_1259.JPG


普段、住宅の設計が多いですが、これまでも住宅に付属した美容室やダンススタジオ等、店舗の設計もやらせていただく機会がありました。
店舗にとって、その雰囲気を決める建築や内装は、そのお店の売り上げ、お施主さんの生活にも直結しうる重要なパートです。
そして今回、設計させていただく場所は、まさにお店と町、お店とお客さんをつなぐ緩衝帯のような場所です。

IMG_1258.JPG

設計やデザインってなんのためにするの?
ともし聞かれたら、
私は、人と町、人と人、人とモノ、をつなぐために設計やデザインはあると思うと伝えます。

IMG_1254.JPG

この場所が、そんな素敵な場所になるように頑張りたいと思います。

2020/10/09

最近、うれしいご相談をふたつ受けました。
それは、以前、リフォームをさせていただいたお施主さんからのものです。
一つは川崎市多摩区南生田の家。
もう一つは大磯の家です。

大磯の家は次回ご紹介させていただくとして、今回は南生田の家の計画をご紹介します。

そもそもの始まりは、町田分室ができて間もなくのこと。
もう9年前になります。
ひとりの女性が飛び込みで事務所に来られました。
出来たばかりの事務所が珍しかったのか、事務所の雰囲気を気に入っていただいたのか、
南生田に今はだれも住んでいない祖父の家があるので、そこをリフォームできないかというご相談でした。
ご主人とお子さん4人でマンションに住んでおられたそのご家族は、庭のある一軒家でのびのびと暮らしたいと思っている。
そんなお話を最初にされたように記憶しています。

当時、築40年の住宅のリフォーム。
改めて旦那さんと来られた際に、マンションとリフォームされた中古住宅の違い、主に耐震や断熱の性能のお話をさせていただきました。
いくら一軒家を耐震、断熱改修しても、床暖房のついているような最近のマンションにはその性能は及ばないことなど一軒家の改修工事の不利な点、
もちろん、お子さんの多い家族にとって40坪を超えるその住宅はのびのび暮らせますし、音などもマンション程気にすることはないなど、
良い点についてもいろいろとお話をさせていただきました。

それから、半年だったか、一年だったか、音沙汰がなかったある日、また奥さんが突然現れ、
旦那さんと散々話した結果、やっぱり、リフォームすることに決めました!と。

そんなこんなで、改修工事をさせていただいた南生田の家。
予算のこともあり、一階の水回りとLDKを主に改修しました。

洗面.JPG

リビング2.JPG

あれから5年が経ち、当時手を付けられなかった、玄関周りと二階の改修を主にされたいと。
そして今回も、この際、新築に建て替えたほうが良いんじゃないか、
でも、せっかく好きなように手を入れた前回の改修部分を壊すのは心苦しいなど、
新築のハウスメーカーなども何件か周り、散々、悩まれたそうです。

新築かリフォームか。
これは中々難しい問題ですし、正解などないと思います。
もちろん性能面を考えると新築が良いに決まっています。
しかし、予算の問題、敷地の問題、そもそもまだ住める家を壊して建て替えることが本当に良いことなのだろうか。
考えだすときりがありません。
その中でもやはり一番気になるの耐震性です。
今回も何度も話題にあがりましたが、いくら耐震診断、改修をしても新築の住宅ほど強くなることはありません。
改修の場合、どうしても補強という考え方での工事しかできないからです。
そして、補強にしてもある一線を越えてしまうと予算的に、もう新築にしたほうがいいよねとなるからです。

「田村さん、実際今回手を入れて、この家今後30年住み続けられますか?」
お施主さんの本心です。

「今後雨漏れ等なように屋根、外壁を今回きちんとやり替えれる。
 そのうえで大地震等、何もなければ、大丈夫だと思います。
 怖いのは大きな地震ですよね。
 耐震改修をすれば、大きな地震が来ても一回で崩壊するようなことはないと思います。
 しかし、周りの古い住宅が壊れてしまうような大きな地震が来たら、余震に備えて、落ち着くまで、まずはしっかり非難する。
 そんな心持ちでいかがでしょうか。」
僕の本心です。

そんな話し合いを重ねながら、改修という形で前に進むことになりました。
祖父から引き継いだものを大切にする、一度ですべて行うのではなく、メンテナンスを重ねるように改修し、建物を維持してゆく。
そんな住み続けられ方ができたらきっと素敵ですし、ご近所付き合いも希薄になり、同じような建物が並ぶ新興住宅地の街並みも奥行きのあるものになっていくように思います。

2020/10/03

東京都杉並区下高井戸の家が上棟しました。

3.jpg

南が野球場のある大きな公園に面した、開放感のある敷地です。
一階リビングとして計画した今回の間取りでは、居間のある南西に大きな吹き抜けとウッドテラスに抜ける一本引きの木製建具が特徴です。
また、公園に植えられているサルスベリの木も、アイランド型のキッチンの前に立つと、
吹き抜けに並べられた特徴のある6つ縦スリット窓を通して気持ちよく眺められます。

4.jpg


まさに公園の景色を借りた借景の家です。


2.jpg

今回の家の設計は、町田分室のスタッフである和順君が担当しました。
もちろん私も打ち合わせに参加しいろいろとあアドヴァイスをしていますが、私の設計とはまた違う持ち味も出ていると思います。
町田分室では、私がすべての物件を見ながらスタッフがそれぞれ担当につき、設計から施工管理まで一貫して行っていますが、
私の意見だけではなく、スタッフやお施主さんと一緒になって考え、、それぞれの家がそれぞれに特徴を持った家になると良いなといつも考えています。

5.jpg

お施主さん、和順君、大工さんと一緒に建物の四隅を清め、これからいよいよ本格的に大工工事がスタートです。
それと同時に、これから細部の設計と工事管理が始まっていきます。
私はいつも、ここまでの設計が半分、ここからの設計がもう半分と考えています。
プランや建物のボリュームももちろん大事ですが、ここから詳細部分を粘り強く設計してゆくことで、家の見え方は大きく変わっていきます。
そういう意味では、家が出来上がるまで、最後まで設計が続きます。

1.jpg

お施主さんに喜んでいただくことはもちろんのこと、一緒に作る職人さん、そして私たち自身も良い仕事ができたなと最終的に思えるような家になるように頑張っていきたいと思います。

2020/07/07

少し前の話。

IMG_0855.JPG

きれいな青梅が売っていたので、梅酒をつけてみました。
ネットで調べながら、スタッフの水原さんとあーだコーダやっていると、
春からますいいに仲間入りした大西君が
「いつ飲めるんですか?」
と。
「10年後くらいじゃない??」
と適当に答えると
「えー、、」
とびっくりしたような反応が。

実際には1年くらいでも飲めるようですが、調べていると10年イヤ30年くらいのものもあるようで。
10年後、はたまた30年後なんて一体何をしているのだろうと、想像しているとなんだか不思議な気分になります。

最近は時短だとか、すぐ結果につながるものやことが良いとされている風潮があるように思います。
でも、私たちの普段作っている家もそうですが、
今、一生懸命描いている図面や、日々の大工さんやいろいろな職人さんとのやり取りは、
決して完成時の見栄えだけのものではないと思っています。

10年後、30年後にやっぱり良かったなと住み手はもちろん、自分たちも納得いくような長いスパンで物事を考えていかないといけないとじみじみ思います。
そもそも僕たちは、過去も含めてもっと大きな時間の流れの中の一部ですから。

これからは、毎年、毎年、少しずつ梅酒をつけていって、
3年物、5年物、10年物と時間の流れを飲み比べしていくのもいいな。

これをつけたころは、新型コロナが大流行で・・・
ほんと世の中どうなるかと思ったよ・・・
なんて話ができる日を願って。

2020/06/27

川崎市多摩区登戸で新築工事が進行中です。

IMG_8453.JPG

この家は、私の建築学生時代の友人の友人の家です。
というわけで、お施主さんの旦那さんも設計事務所に勤める設計者さんです。

そうなると、もちろん自分の家は自分で設計しますよね。

IMG_8451.JPG

私達は、設計・施工の工務店なので、あまり人の設計で家をつくるという経験はありません。
これまでに何度か、知り合いの設計士さんや、お施主さん自身が設計士という方の家をやりましたが、その度に新鮮な発見があります。

登戸の家は、家のいろんな所に小さな居場所がたくさんあるお宅です。

もともとあった柿木を眺められる出窓横の3畳程度のピアノコーナー
小上がりになったこれまた3畳の和室
作り付けソファーのある居間部分も畳数にすると5畳程度
階段と一緒になった座卓勉強スペース
吹抜のあるダイニングも4.5畳
寝室や子供部屋となる小さなロフトが二か所
塔屋や屋上

等々、そうした小さな居場所が仕切られるわけでもなく、かと言って一室の大空間の中にあるわけでもなく、
雁行させたり、ちょっとした段差を介してそれぞれがつながり合うように配置されています。

IMG_8452.JPG

階段途中のちょっとした段差スペースも含めると
何と全部で、11もの床レベルがあります。

この家の設計を見ていると、なかなか私には提案することのできない家だなーといつも思います。
5畳の居間に4.5畳のダイニングスペース・・・
ドーンと広いLDKが取れないわけではないんです。

田村さん・・・
もっと広いLDKが欲しいです。
きっと言われてしまいます。

でもあえて取らない。
建物周囲の状況や配置、部屋と部屋の関係性を考え、こうした小さな居場所を建物の中に点在させていく。
ひとつひとつの部屋の面積は小さいですが、段差や吹抜を通してつながっているので、狭さを感じることもありません。

これまでに体験したことのない空間になりそうで、完成が楽しみです。

2020/06/10

先日、井垣農園さんの収穫・出荷のお伝いに行ってきました。
井垣農園さんは東京都西多摩郡瑞穂町で新規就農した、ご夫婦ふたりで営む小さな農園です。
近くの農地に農作業場所付きの住宅を計画していて、作業場所や生活スタイルの参考になればと思い、お手伝いに伺いました。
お手伝いと言っても、収穫や出荷に手を出せるわけもなく、いろいろなお話を聞きながら雑用を手伝い?というよりお邪魔をしてました。

IMG_0828.JPG

その日は午前10時に伺い、夕方までいたのですが、
井垣さんは朝4時から作業されていたようです。
「今は葉物が中心だから日に当たってしおれる前に収穫する」
そう。
僕たちが邪魔をしてしまうことも考慮に入れていただき、いつもよりは早めに作業を始めていただいていたようですが・・

無農薬、無肥料というスタイルをとる井垣さんから作業中におもしろい話も聞けました。

IMG_0840.JPG

収穫したキャベツのサイズが、普段スーパーでみるものから子供のこぶしくらいの大きさのものまで、本当にバラバラ。
「そんな小さなものも出荷するんですか?」
という僕のぶしつけな質問に対し、
「本来野菜の出来は、バラバラなものなんです。
 それを品種改良を進め、同じ大きさのできるキャベツを作っているんです。
 私たちは野菜本来の種から始め、毎年その種を採取し、育て、収穫する、農業を始めてから10年と少し、 そのサイクルをずっと続けています。
 自分たちの子供達にも安心して、おいしく食べられる、そんな野菜をもっと多くの人に食べてもらいたいと思っています。」

IMG_0842.JPG

収穫した野菜は、より分けられ段ボールに詰められ契約している各家庭に直接送られます。
その日は13箱の出荷でした。
入っている野菜の量から考えると、無農薬・有機野菜で多くの愛情と手間をかけているのに
スーパーに並んでいる通常の野菜よりも安いくらいの値段設定です。
世田谷あたりのスーパーでは、有機野菜コーナーにはびっくりするような金額で並んでいるのに・・・

「始めたころからの設定で、なかなか価格は上げれないんですよね・・」
と笑って説明してくれる井垣さん。

今の時代、ネットを使ってもっと・・・
なんて思ってしまいますが、ガラケーを使い、出荷に使う段ボールもスーパーからもらってきたバラバラのもの。
そんな世間の商売とは少し距離のある素朴さに、そのスタイルの持つ奥行きと勝手に親近感を感じます。

現在のお住まいから畑まで少し距離があることもあり、畑にはあまり顔出さなかった上のお姉ちゃん(小学5年生)が、
最近、畑のお手伝いをしてくれるようになったそうです。

そんなお姉ちゃんが、おばあちゃんの家にお泊りに行った際に、ログハウスのチラシを見て、
「これは大工さんが作ったものだけど、うちの家はお父さんとお母さんが積むんだよ。」
と少し誇らしげにこっそりおばあちゃんと話をしていたと、奥さんが少しうれしそうに話をしてくれました。

IMG_0831.JPG

そう、この家は夫婦二人で杉の無垢材を積み上げて作る家なんです。
長くなってしまったので、その辺のお話はまた今度。

IMG_0836.JPG

井垣農園さん、興味ある方はぜひ。

https://www.tokyoneofarmers.com/001-igakitakahiromiho/

2020/05/25

横浜市保土ヶ谷区で改修工事が進行中です。
と言っても私たちの工事はほぼ終わり、今は週末を利用してお施主さんがセルフビルド工事をしています。

IMG_0299.JPG

それにしても、今回の住宅もセルフビルドが盛りだくさん。
漆喰の下地や室内木部の塗装、外部ウッドデッキの塗装にキッチン・洗面のタイル貼りなどなど。
毎週末、お引越し先から現場に駆けつけていただいています。
コロナ禍ということもあり、リモートワークをされているお施主さんにとっても良い息抜きになっていれば良いのですが。

IMG_0568.JPG

この住宅は、ツーバイフォーでできている住宅です。
ツーバイフォー住宅は、私たちが通常建てている在来工法とは違い、既存の壁を動かすなどの操作がなかなかできません。
日本の伝統工法である在来工法は、柱と梁があってそれを頼りにして、耐力上必要な壁を作っていく工法です。
つまり柱や梁が建物を支えているので、壁を増やすことや位置を変えることもある程度、容易に行えます。
もちろん計算は必要ですが。
一方、ツーバイフォー住宅は、まず壁を建ててゆきます。
その上に二階の床や屋根をのせるように作るので、大げさに言うと壁を壊してしまうとそのまま建物も壊れてしまします。

今回のような全面改修をする場合、既存の構造(壁)を残しながら、これから若いご夫婦が住むために快適な間取りを作っていかなければなりません。
なかなか、難しい課題です。

IMG_0737.JPG

水回り、ダイニング・居間の位置はあまりいじらず、耐力としてきいていない壁を整理し、足りていない部分には追加していきながら、
奥にあるキッチンからパントリーを通って廊下、水回りにつながる回遊性のある住みやすいプランニングになったと思います。

IMG_0735.JPG

あまりツーバイの住宅に慣れていない私達。
こういう時にはベテランの大工さんがとてもとても頼もしい。
構造と意匠部分をその都度話し合いながら、根気よく仕上げてもらいました。

IMG_0715.JPG

これから、南面の大きな庭の工事に入ります。
ひと足先に外構屋さんと一緒に、庭に植える木も見にゆき、
あれやこれやと迷いながら、納得いくものを見つけることができました。

完成写真は、すべてが整ったらアップします。
楽しみです。


2020/05/08

毎年ゴールデンウィークは、休みを少しずらして、航空券が安くなったところを見計らって海外旅行に出かけていました。
見聞を広めるのも仕事の内、と自分に言い訳を用意し、気ままな旅を。
旅での現地の人とのやり取りや、偶然の出会いも、またひとつの魅力だった。

今年はというと、もちろんそういうわけにはいかず、家にいる日々。
なかなかまとまった休みも取れない日常の中で、こんな時にやりたいことをやるぞと、意気込み、
一日目は前から見たかった海外ドラマを一気見。
そして、二日目も朝から読みたい本を読み、のんびり生活のつもりが午後あたりから、そわそわ。
あーー、こんな天気の良い日にずーーと家にいるなんて・・・
外に出たい、友達と飲みにいきたい!

しかし、僕たちに与えられた外出は、必要最低限の食材の買い物と公園の散歩くらい。
それも人とは極力接触せず、立ち話をすることも罪悪・・・

改めてウィルスというものの怖さを知った。

それまでの日常も、もちろん、コロナ前とは違い、事務所での作業スペースに透明のフィルムを貼ってなるべくスタッフ同士の接触がないように、
お客さんとの打ち合わせはなれないWebを利用してTV会議等、様々な対策はしているものの、
基本的にお施主さんが待っている以上、現場は動かしていますし、自転車通勤のスタッフ達は、事務所で作業をしています。

それが休みになって、決して広くはないマンションの一室にいろと言われると・・・

そして、そんな折に考えることはこれまで作ってきた家たちのことです。
お施主さんたちの中にもリモートワークになったという話をよく聞きます。
こんな中でも快適に過ごしてもらえるような家を僕たちは作ってきたのだろうか。

Web会議は、ちまたで言われているように、無駄話も少なくなり、要点重視の打ち合わせになります。
それまでのお互いの移動時間もなくなり、効率的です。
しかし、家をつくるうえでは、無駄話からその人の考えや習慣などが垣間見えることもしばしば。
サンプルの無垢材を一緒に触れ、打ち合わせの際中、事務所の庭で遊んでいる子供たちの姿を眺めていることがヒントになることもあります。
家づくりとはそうした行為の積み重ねによってつくりあげられていくものの様に思います。

政府の出した、新しい生活様式。
もちろん、頭ではわかります。
しかし極論になってしまうかもしれませんが、触れ合うコミュニケーションのないバーチャルやオンラインの世界では、きっと家や建築、もっと言うと町や都市なんて
重要な存在ではなくなるでしょう。
まるでオウム真理教のサティアンのような。

そんなことを考え、もやもやしている中で、
「最近はリモートワークをしています。こんなことになる前に家を建てられ、家にいることが苦痛でないことがせめてもの救いです。」
とか
「コロナの影響で時間ができたので、手の付けられなかった庭の柵をセルフビルドしました」

と写真つきで、久しぶりのお施主さんから思いがけない連絡をいただき、少しづつ心が晴れてきます。

コロナ後の生活や住宅、僕にはとてもすぐにはイメージできませんが、何か考えるきっかけにしたいと思います。

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11
page top