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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
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増井真也日記

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2017/11/17

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

11時より東京都小金井市にて新築住宅を設計中のOさん打ち合わせ。1630万円で作る家である。広さは約21坪・・・とても厳しい予算だからもちろんセルフビルドを行うことを前提としている。計画には慎重を期し、効率の良い総2階の間取りにしたり、間仕切り壁を少なくしたり、水回りの位置をまとめたりの方向へと進む打ち合わせとなっていく。Oさん自身も、お風呂や洗面は1階にしたいというようなコストダウンに協力的なご要望を言ってくれるので、全員が同じ方向を向いて困難なプロジェクトを進めていくというとても良い状況になっていると思う。

ローコスト住宅の建設には、この状況がとても大切だ。つまりクライアントと僕たちが同じ方向を向くこと。何とかして実現するためのチームを形成すること、これこそが一番の秘策であると思っている。ローコスト系のハウスメーカーの手法は、同じものを大量に作り、少しでも手間をかけずに、魅力的ではないけれど困らないものを安く提供することである。でもますいいにはそういうものでは満足できない人が来る。お金はないけれど魅力的なものが欲しい、そういう都合の良い考えを持った人が来るのである。そういう無茶を実現するには・・・、やっぱりあるロマンを胸の中に秘めた種族に位置している人の力しかないのである。

15時、茶室を作りたいというAさんご相談。66歳、茶道を習うこと12年、仕事も順調に行ってきてそろそろ自分の贅沢な空間を作ってもよいのではないかという思いでご相談に来られた。こちら胸にロマンを持つ人々である。男の隠れ家的茶室はとても良い。心を落ち着け、たとえ茶道を行わなくとも思わずそこに居たいと思う場所である。

こういう時に必ず聞かれるのは「費用は・・・いかほどの???」の質問だ。これに対し、茶室の費用はどうにでもなる、というのが僕の考えである。いわゆる銘木と呼ばれるような床柱や框に100万円を支払うことも出来る。でも、たとえすべてをこぶしや赤松、檜といった無垢材で仕上げたとしても、それらをすべて合わせて20万円ほどで購入することも出来る。つまりは茶碗と同じである。どこどこの山で取れる希少な木を使いましたの物語を身にまとうために多額の出費をするもよし、まっとうな茶室のしつらえを適正価格で作るもよし、はたまたそれらの銘木ではなく杉の荒木を削った木を使い設えとしてふさわしい形だけをそろえる格安の数万円のしつらえを選ぶもよし、・・・これつまり自分次第であると思うのだ。

利休は戦地の朽ちたお堂に壊れた建具のついたてで囲いを作り茶をたてた???という話が藤森先生の書籍に記されている。まあ半分作り話であろうが、でも本来の茶室とはそのようなもので良いとも思う。何も壊れたお堂でなくともよい。伝統技術の石端建ての柱が高いのであれば、木造住宅と同様の基礎に柱を立ててもよいのではないか。その時代に最も安易に作れる構造体に、あるべき設えを設け、そして自分の好みに合う床の間やら壁やら天井やらの仕上げを施す、そんな気楽な茶室が良いのではないかと思うのである。

2017/11/16

朝一番で、川口市にある青木町公園の外柵部の測量に立ち会う。川口市よりデザインを依頼されている運動公園の外柵の設置レベルを合計1キロ分測定し、設置方法の検討に利用しようというわけだ。

15時過ぎ、東京都立川市にある赤川政由さんの工房へ。赤川さんは、川口市で育った人なら大抵は知っている川口駅東口商店街に置かれているドン・キホーテ像の作者である。このドン・キホーテ像は商店街の人たちがそごうの出店の際に、大軍に立ち向かうドン・キホーテの気持ちで商店を運営していこうという決意を込めて作ったそうだけれど、そういう話は地元で育った僕でも知らない。ただ大切なことは、鋳物の街川口に鋳物でできた像がシンボルのようにそびえたっていること、つまりこういうものは町のアイデンティティーであり町の記憶であり、この町のシンボルであるわけだけれど、そういうものが本当に町の中心にあるということなのだと思う。

実はこの町にはこういう鋳物のオブジェがたくさんある。そしてその多くを赤川さんが作っている。何でかといえば、この川口という町で多くのマンション開発をしてきた森行世先生という建築家が、自分が建築を作る時に赤川さんの彫刻を設置してきたからだ。もちろん赤川さんだけではないけれど、でも赤川さんの作品を中心に町中に鋳物の町川口だった頃の記憶を、オブジェという形でちりばめたのである。

僕は、今回の青木町公園の外柵デザインに当たり、ここにも町の記憶をちりばめることを考えた。リボン上の外柵の中には赤川さんの書いた運動する人のレリーフが1キロにわたって躍動する。公園中央のサイン塔の上には赤川さんの寄って描かれた運動する人が今にも動き出し様にそれぞれの競技場の方向を示している。決して新しいものではないけれど、ここに来た子供たちが、ここでも川口市という町の記憶を感じることができる、そんな風景を目指している。

下の写真は赤川さんの工房である。混沌とした中にもなんとなくの秩序があって、そして素晴らしい作品が作られている、そんな場所であった。

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実はこの場所、立川市にある米軍住宅だ。昔のまんま奇跡的に残っているものを賃貸で貸し出しているらしい。僕の興味は赤川さんと同等に、こちらの米軍住宅にも注がれることとなるくらいに面白い空間であった。下の写真は実際に貸し出している米軍住宅である。たまたま今空いている。家賃は十数万円とのこと。住んでみたい・・・、そんなことを本気で考えてしまう魅力がある。なぜ・・・。

建築は粗末な小屋である。夏は暑かろうし、冬は寒かろう、小屋と呼ぶにふさわしいものだ。ただその小屋と呼ぶにふさわしい様相になんとなく魅力がある。肩ひじ張らない、程よい感覚、程よいからこそ安かろうしお金がかからない。お金がかからないからこそいろんなことから自由になれる。そんな自由を獲得している人たちが住んでいるのがこの米軍ハウス街なのだ。全部で10軒ほどであろうか。道の両側に開放的に並ぶ住宅群では、本当に開放的な近所付き合いが存在し、開放的な生活が存在している。隣に誰が住んでいるのかもわからない様な子とは全くない、心の生々しいつながりが生き生きと存在する様子が何とも魅力的なのである。

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夜、赤川さんを囲んで会食。とても楽しいひと時であった。生越の山猫軒というカフェで個展をしているとのこと。日曜日に行ってみようと思う。

2017/11/14

朝礼終了後、川口市役所鳩谷分室にて現在設計中のKさんの家の敷地前通路の調査に出かける。この敷地の前面道路は厳密には水路の舗装路で道路ではない。両側には植栽が植えられており、計画地の前にもわずか2mの隙間を除いてはすべて植栽が配置されている。ただでさえ狭い水路上の舗装路で、しかもたった2mの幅しか開口がないとなると工事の進行にも支障がある。ということでこの植栽の撤去もしくは一時撤去についての問い合わせに行った次第である。結果は良好、おそらくこちらの意向通りに対応してくれそうな感触であった。行政とは市民の健全な暮らしのために存在するのであって、こうした相談は中立の立場に立ってきちんと行えば、聞いてもらえるものなのだと思っている。相談する側にもされる側にも、とにかく大切なことは良心なのだろうと思う。

午後、茶道稽古。今日は炉の点前である。茶道の中で湯を沸かす設えには風炉と炉があるのだけれど、11月からは炉を使うという決まりになっている。炉というのは畳を切り、彫り込んで作られた部分のことで、おそらくは皆さんのイメージにある茶道の風景の湯を沸かす様子は、こちらのほうが多いのではないかと思う。炉開きというのは、特に晴れがましい行事でとても大切にされる瞬間である。僕はといえば、突然変わってしまったお点前について行けるはずもなく、先生に助言されながらの進行であった・・・。

2017/11/12

午前中、東京都国分寺市で新築住宅を検討中のJさんご家族打ちあわせ。今日は1回目のプレゼンテーションだ。プロジェクトは東西に細長く切られた土地に建てる住宅である。南側にも当然同じような住宅が建つわけで、そのうえでどのように南側からの光を取り入れたり、風が通り抜ける住宅としたりするかの検討を中心に取り組んできた。南側の住宅との距離は1m程度しかない。もう少し離れるかもしれないけれど、おそらくそんなものだ。外壁面、つまり横からの光はあまり望めない。とすれば・・・やはり思いつくのは上からの光である。屋根の一部を立ち上げて、そこの外壁面に開口部を設けることで明り取りのための棟屋となる。仕上げを漆喰などを施すことにより白くしておけば、光は反射して拡散する。上からの光は気持ちが良い。1階のリビングに降り注ぐ光は、まさに光庭ともいうべき明るい空間を作り出すだろう。

下の写真は埼玉県伊奈町で作った住宅である。中央部分に設けられた吹き抜けの上部には棟屋を設け、1階に配置したリビングまで光が降り注ぐようにした。吹き抜けにはストーヴが設置されている。家の中央にあるのは柔らかく燃える火である。普通の家では家の中央にテレビが配置されることが多いけれど、それに比べてこのように火の回りに集う様子はとても文化的だと思う。ちなみにキッチンのガスコンロの火は絵にならない。ガスコンロの周りに集い、語り合う人はいないだろう。ストーヴの火は見ていて飽きない。それどころか、人間とは・・・なんて考えてしまったりもする。ワインを片手にストーブの周りに集う、そんな生活ができる住宅はとても豊かな空間だと思うのである。

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国分寺の家もそんな家になればよいと思う。2回目のプレゼンに向けて考えを進めていきたいと思う。

夕方より埼玉県川越市にて家づk類を検討中のMさんご家族打ちあわせ。土地を買おうかどうかの最終決断の時期である。1年半前に初めてますいいに来てくれた時の土地の話はうまく進まなかったということだけれど、今回の土地は綺麗な分譲地だからスムーズに話が進むであろう。それにしても1年半である。1年半たってもまたますいいに来てくれる、それが何よりもうれしかったのである。

2017/11/10

朝礼終了後、東京都墨田区にて計画中のマンションのリフォームの現地調査に出かける。現場につくと、オゾンさんとクライアントのKさんが迎えてくれた。都会のマンションだから周りの環境はどのようになっているのかと確認してみると、窓の向こう側には隣のビルの窓があったり、はたまたバルコニーがあったりと言う具合である。こうなると開口部の周りにくつろぎの場を配置しての通常のプランニングが最適な答えであるとは言えず、開口部とくつろぎの場の間にいかに中間領域を配置するかのデザインをすることがテーマのように思えてくる。Kさんがセレクトしている最近の事例などを見ても、個室や書斎といったスペースを窓際に配置することでくつろぎの場を柔らかく周囲の喧騒から遮るものが多いようだ。都会には都会ならではのデザインがある。ここ両国は息子の高校があるのだけれど、縁というのは本当に面白いもので、息子が両国に通いだして初めて両国の仕事をいただき、それ以来なぜか両国で依頼されることが多いのだ。さてさて、今回の両国でのお仕事はいかがなものか。これからの進展が楽しみである。

事務所に戻り各プロジェクト打ち合わせ。日曜日の打ち合わせに向けた渡辺君の作業確認などを行った。

2017/11/08

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。10時、岐阜県からお越しいただいたNさんとの打ち合わせ。東京都のお寺の改修工事に関して限界耐力計算という手法での耐震診断を依頼したところ、予想よりもだいぶ良い結果が出た。この計算手法では、地震の時の揺れ幅を建物の高さの何分の一であるか予測し、その数値が小さければ小さいほど有利となる。何もしなければ1/15、お勧めの耐震改修工事を行えば1/21、という具合に揺れ幅が小さくなる。揺れ幅が小さくなるということはつまり壊れなくなるというわけである。

実はこの耐震診断やらの手法はあまりメジャーではない。僕たちが通常の住宅で使用する耐震診断は一般診断といわれるもので、この限界耐力計算とは違う。限界耐力計算では柱や梁の仕口も耐力があるということで計算するけれど、一般診断では接合部だけの耐力は考慮されない等の差がある。ではなぜお寺の場合だけこんな計算方法があるかといえば、開口部だらけのお寺などでは、通常の耐震診断で耐力壁とみなされる壁が少なく、仕口や接合部の強度を考慮しなければ、耐震要素が少ないので簡単に壊れるという判定になってしまいがちだからである。メジャーではないから東京都の構造設計士さんの中で探そうとしても技術者がいない。でもお寺などの建築物の多い関西にはたくさんいる。だから岐阜県から来ていただいたというわけなのだ。

東京だけが最も高い技術力を有しているというのは勘違いである。むしろ地方のほうが人の手にまつわる技術力に関しては高いような気がするのである。

15時、左官職人の金澤さん来社。ものつくり大学出身の女性左官職人である。1級技能士であり、母である。一人でやっているから広い面積の仕事はできないけれど、でもこだわりの仕事を続けている。旦那さんはゼネコンマンだというから建築一家だ。ますいいではセルフビルドを多く取り入れているけれど、金澤さんはそのセルフビルドの指導なども快く受けてくれるという。小さな面積ならタイルも貼れる。何かと心強いのである。

2017/11/07

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

14時より埼玉県川口市にて設計中のYさんの家のリフォーム打ち合わせ。ますいいからは田部井・土田・吉村と私の4名の参加である。なかなかの大人数となったのは、施工範囲の検討などでだいぶ遠回りの検討を重ねてきたからなのであるけれど、ようやく予算内での施工範囲と工事内容の目途が立ってきた。リフォーム工事の難しいところはまさにこの施工範囲の設定である。ここも、あそこもという具合に範囲を広げていっては当然コストも膨らむ一方であり、だからといってここもやるならあそこもついでに綺麗にしたいというのが人情でもあるわけで、どこかで線引きをする瞬間が必要となるのである。

夜、埼玉県川口市にて設計中のIさんの家の打ち合わせ。これまたまさにご近所でのお仕事である。先のYさんもご近所だけど、工務店にとっては地元に愛されるということが何よりも大切なことだと思う。今日は実施設計に入っての各所の仕上げなどについて打ち合わせを行った。22時間ほどの打ち合わせの後終了。

2017/11/06

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県川口市にて設計中のHさんの家ではこれまで設計を進めてきた3階建ての案を一時中断して、2階建てのプランを考えてみた。もちろん3階建てのプランもとても気に入っているのだけれど、コストのことや周辺の住宅との調和を考えると2階建ても候補として考えてもよいかなの思考である。ちなみに周辺の住宅はほぼすべて2階建てである。30坪の土地面積があればどちらも自由に選択できるわけなので、この辺は冷静に考えていきたいと思う。

2階建ての3階建てのコストとの違いについて考えてみた。基本的には3階建てのほうがやっぱりコストは高くなる。まず基礎の構造が少し複雑になる分コストが上がる。設計段階においては構造計算費用が割高となる。足場や外壁工事は面積によって決められるのであまり変わらないけれど、上下移動の量が増える分労務費が上昇する。直接的な費用の差はこんなものだと思うけれど、3階建ての場合は地震の場合の揺れ幅も増えるわけなので、例えばひび割れしにくい外壁材を選択するなどの配慮も必要となる。準防火地域の場合には3階建てにした瞬間に準耐火建築にしなければいけない規制がかかる。まあいろいろとあるのだ。

13時過ぎ、川口市役所公園課の皆様と一緒に青木町公園視察。市の中心部にある総合運動公園の外柵とサインのデザインを行っている関係である。今日は公園の周りを一周回りながら、伐採する樹木を選んだり、高低差の処理の仕方などを話し合ったりの有意義な打ち合わせであった。外周約1キロの長い長い柵である。実際の工事は来年となるであろうけれど完成するのがとても楽しみだ。

2017/11/05

今日は裏千家淡交会の事業で、和菓子つくり体験を行った。講師は与野にある梅月堂というお菓子屋さんの大熊氏である。全部で4種類、栗の饅頭・花をイメージした練り切りなどを、3時間ほどの講習の中で作成させていただいた。参加者はみんなで22名ほど。皆淡交会という会合の会員である。茶道という共通の目的に集う仲間たちである。和気あいあいとする中でも、節度ある楽しい時間を過ごすことができた。

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2017/11/03

祭日というのにほとんどのスタッフは出社している。まあいつものことである。

10時、千葉県流山市にて設計中のIさんご夫妻打ち合わせ。今日は2回目のプレゼンテーションである。前回は2階にリビングを配置していたのだけれど、今日は1階にリビングを配置したプランをご提案させていただいた。リビングを1階に配置するか2階に配置するかは、敷地条件の厳しい都会の家づくりではいつも悩むところである。家の前に全く視界を遮るもののない広い庭を作ることができて、・・・の好条件であれば迷いなく1階となるところなのだけれど、土地の価格の高い都会ではそんな贅沢ができるのは地主さんくらいのものである。下の写真は数年前に造った越谷の家である。この計画では、道路からの視線を遮るウッドデッキの中庭を作り、リビングから連続する仕上げとすることで一体感のある空間を実現している。中庭は、道路面とは異なる方位に面しており、プライバシーもある程度確保されている。

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下の写真は、船橋に造った住宅である。30坪ほどの小さな土地であったが、1階に配置したリビングが道路面よりも70センチほどかさ上げされた庭に面しており、木製建具を通して一体感のあるスペースを作り上げている。

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それに対して、2階にリビングを配置した例もある。浜田山の家では河川敷沿いの公園に面する土地であったが、プライバシーの確保に考慮して2階のリビングに連続するウッドデッキを造っている。地面とは離れているけれど、連続するウッドデッキとその先の緑に囲まれた心地よい空間が完成した。

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1階リビング、2階リビング、どちらが正解ということもない。開放感やプライバシー、光の取り込み方などを考慮してその都度悩んでいく問題なのである。

夕方、東京都の高円寺にて新築住宅を検討中のIさん打ち合わせ。今日は初めての面談ということで家づくりに対する考え方などを伺った。20時ごろまで。

2017/11/01

誕生日。今年で43歳になる。建築業界で働き始めて21年目が始まろうとしている。いつの間にか業界でも中堅の位置になってしまった。いつまでも若いと思っているのは自分だけ、あっという間に年月は過ぎていく。四十にして惑わずというが、僕の場合は住宅をつくる住宅作家としての道に誇りを感じるし、やりがいも感じているのでこのままきっと進んでいくんだろうと思う。地元に密着した建築家、工務店のおやじとしての側面も大好きで、このまま素敵な年の取り方ができればよい。とにかくあんまり世間の情勢に左右されることなく自由でありたいし、良い仲間とともに良いものを作っていければと思っている。偉大過ぎて比較することもおこがましいけれど、桑田佳祐のような生き方が僕は好きだ。何歳になっても変わらず一つのことを全うする姿に惹かれるし、そのスタイルが変わらないこともまたすごいと思う。時代が変われど、そして人も変われど、どんな世代にも受け入れられる価値を生み出す姿は建築にも通じるものだ。流行が過ぎれば廃れる建築もある。月日が流れれば見るも無残な建築もある。でもいつの時代にどんな人が見ても心打たれる建築もあるのだ。普通だけどちょっといい家。これからもそんな家を作っていきたいと改めて思う。

10時、東京都台東区にて新築住宅を検討中のSさんご夫妻打ち合わせ。次回の模型作成に向けて展開図などを用いた打ち合わせである。とても小さな敷地に造るとても小さな住宅ということで基本設計のペースは早いけれど、その分コストにもとても厳しい制限があるので丁寧に進めていかなければならない。

2017/10/31

今朝のニュースで3大メガバンクがAIを導入して、大量の人員削減を見込んでいるというニュースが流れた。みずほグループでは6万人の人員を19000人削減するそうだ。スウェーデンの田舎町に昨年誕生した無人コンビニが話題を呼んでいるけれど、これもスマホとAIを使って、完全に無人化を実現した店舗を生み出したということである。しかも完全無人で大きなトラブルはないというのだから不思議である。人がいて現金があるよりも逆に安全なのかもしれないなどと思ったりもする。これが世界的に普及すれば、いま日本にある大量のコンビニとそこで働く人が不要となるわけで、先の銀行の話とまた同じことが起こる。人手不足といわれるけれど、いったいいつまでこの状況が続くことやら。近い将来働きたくとも仕事に就けないという状況が起こるのではないかの気配もある。

人が働かなくともAI、ロボットがすべてをやってくれるの夢が実現すれば、その先には人が必要なくなってしまうとの結論にたどり着きかねないような気もする。それはまさに映画の中の話であったけれど、それでもそんな未来がなんとなく予想されてしまうのが気持ち悪い。

2017/10/30

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。本当は10時ごろには渡邊君と一緒に国分寺の敷地調査委に出かけようとしていたのだけれど、次から次へとくる質問の嵐になかなか事務所を出ることができない。結局11時過ぎにようやく事務所を出て、現地調査に向かうことができた。12時過ぎ、国分寺の家の現場に到着。西側に道路があって、東西に長細く分割されて売られている土地である。南側には当然家が建つ。その実が見側からいったいどのように光を取り込むことができるかのイメージを浮かべながら、現地で空想の家を建ててみる。吹き抜けを設けたり、光のラインを想像してみたり、よくわからなくなると近所の家並みを見てみたり・・・、約1時間ほど敷地と対峙して事務所に戻った。

17時、埼玉県川口市にて新築住宅を設計中のHさんご家族打ちあわせ。基本設計の終盤戦ではあるけれど、まだまだ調整できる余地はある。急ぐ仕事ではないので、様々な可能性を探っていきたいと思う。

2017/10/29

今日は、僕が普段お世話になっている裏千家茶道の松田先生の社中の皆様と、仲間と一緒に造った茶道同好会のメンバーとでミニ茶会を開催した。仲間内で作った同好会のほうは、茶道経験者があんまりいない。今日初めてお点前をする人、今日初めて着物を着た人、そんなメンバーである。皆、地元川口市の会社の経営者たちで、普段は皆がお山の大将である。そんな仲間が集い、茶会をするとなるとどうなるかが楽しみであったのだけれど、皆一様に緊張し手を震わせながら真剣にふるまっている姿を見ると、やはり伝統というものの力を感じたりもした。かくいう僕も最後のお点前で微妙に手を震わせながらの点前である。真剣に何かを行えばおのずと緊張するものだ。その緊張が解けるには、やはりそれ以上の繰り返しの精進をしたときだけである。それが自信となり、自然体となったときに本当に良い所作が生まれてくるのであろう。

茶道に和敬清寂という言葉がある。この「寂」というのは、どんなときにも動じない心のことを言う。「寂然不動」という言葉から来ているらしいが、そんな境地にいったい自分がなれるものなのだろうか、できる事なら目指してみたいと思う。

2017/10/28

午前中、東京都板橋区にて設計中のSさんの家の打ち合わせ。今は基本設計の段階である。プランの修正、住宅の利用方法の想定などを繰り返しながら図面の修正を進めている。次回に向けての検討課題も数点見えてきているので、スタディーを進めていきたいと思う。

午後、新宿パークタワーにあるリビングデザインセンターOZONにて打ち合わせ。東京都の両国駅に程近いマンションにてリフォームを検討しているKさんご夫妻との初顔合わせである。ご家族4人で暮らす古いマンションの全面改修ということで、ご提案が楽しみなところだ。

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