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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記

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2018/10/16

10時、埼玉県川口市にて10坪ほどの仕事小屋を作りたいというSさん打ち合わせ。今日はプラン・断面図などを作成して、大きさ・形状・開口部の位置や大きさなどについての確認作業を行った。

打ち合わせをしていて気が付いたことがある。住宅の打ち合わせではこの基本設計段階で最低でも2か月ほどの時間をかけて、いろいろなプランを造ったりの検討を行うけれど、小屋ということになるとそれが1回で終了した。小屋ならではの屋根形状、大きさ・・・なんとなく共通の意識というものがあるからだと思うがこれはちょっと面白い。小屋というとシンプルな平面形状となる。屋根も片流れか切妻だ。玄関がって、窓がいくつかはつくがそれほどこてこてと飾りつけはしない。とにかくシンプルなのである。このシンプルさが僕はとても面白いと思うのだ。

住宅は色々な情報が氾濫しすぎてなんだか複雑になりすぎているような気がする。雨風しのいで人が暮らす場である初元的な思いが、だんだんと断熱性能が・・・とか火災報知器が・・・とか、サッシの防火性能が・・・とか耐震性能が・・・とか、とにかくいろいろなことがとりついて複雑化している。そして値段も高くなっている。

土地に余裕がある平屋の小屋は地震でつぶれようがないが、狭い土地に3階建てを無理に建てれば耐震等級3にしても倒れてしまうかもしれない。平屋でも屋根の上の重い瓦があればつぶれてしまうかもしれないけれど、屋根が軽いガルバリウムだったらますますつぶれようがない。空き家が問題になる時代である。10年もたつと土地はだいぶ余ってくるだろう。隣が空いたから土地がくっついて倍になって、今までは3階建てだった家が2階建てになる、そんな現象も起こってくると思う。

小屋のような家、そんな家はとても魅力的だと思う。余分なものをそぎ落とすこと、余分なものっていったい何?そんなことを考えながら家について考えてみる。

2018/10/15

ここのところとても過ごしやすい日々が続いている。夏の暑さ、台風、とにかく異常気象といわれ続けた一年だったが、やはり秋も深まるとだいぶ落ち着いてくるようだ。

ある記事を読んでいたら、今のような状況に近いのは元禄江戸地震(1703)に始まって1707年に南海トラフ巨大地震と富士山の噴火が相次いだ18世紀初頭であるという。富士山噴火では関東一円に火山灰が降り積もって農業は大打撃を受けた。元禄江戸地震では直後に元禄から宝永に改元された。そのあとの宝永大地震では約2万人の人的被害が出たという。元禄という時代は好景気の代名詞で使われるような時代だけれど、これはたまたま大災害が起こらない中で羽を伸ばせた時代だとも考えられる。宝永がスタートして、日本は人口増加が停滞し、耕作面積も増えなくなった。だがこの時期に米本位政策から商品経済へ転換を果たし、流通の発展、食料の安定化を果たした。読み書きを学ばせるなどの教育も普及し、浮世絵などの文化にもつながった。祭りなどの神事が、地域活動化し、地域防災活動などが普及したりもした。つまりは一度ひどい目にあって単なる発展から、強い社会の構築に転換した時期が江戸時代にもあったというのである。

さてさて、僕たちの時代に起こりうる様々なことに対して僕たちは何ができるだろうか。簡単に個人が実現することができる住宅に関していえば相当改善されているような気がする。建築の強度は建築基準法をかなり上回るレベルで実現しているし、保険制度などもだいぶ整っている。だが高速道路や電車、地下鉄などの都市インフラに関してはだいぶ不安が残る。特に都市部は余りの密集度合いにいったいどうなるのかの想像もつかない。こういう大きなことは最終的には政治が決めるわけだけれど、そこにいたるまではいわゆる技術者によって方針が示されるわけだから、僕たち建築にかかわるものは様々な活動を通して声を出していかなければいけないのだと思う。

川口市の消防団の車庫の設計をしていてなんとなく思ったことである。

2018/10/14

今日は裏千家が主催する茶会に参加した。僕が参加させていただいたのは埼玉県の男子茶人のみで構成される席で、お運びやら半東、そしてお点前までトータルで経験させていただいた。普段自分の社中でやっているのとは違って、初めて会う方々と協力しあって席を運営したわけだけれど、こういうシチュエーションがここまで緊張するものだとはつゆ知らず・・・手が震える様子はプルプルを通り越してブルブル、ガクガク・・・これまで経験したこともないような状態となってしまった。

点前の最中の出来事である。あまりにも手が震えすぎて、薄器の中の薄茶をすくい出すことができずに挑戦すること2度3度、とうとうあきらめて茶碗の上に薄器を移動し、すくい出したらそのまま茶碗の中に落とすように薄茶を入れたが、その量は通常の半分程度である。さすがに2杓と決められた手順を破り3杓目を入れるわけにもいかず、薄すぎ茶を点てて客に出す。なんだか大変申し訳ないような気分になってしまった。

不思議なことに次客のお茶は、普通に点てることができた。さっきまでのはいったい何だったのか。まるで別人である。人間の体はまことに不思議だ。「震え」・・・まるでほかの人が体の内から揺さぶっているような状態となったのはいったい何だったのだろうとしばし考え込みつつ、少々自己嫌悪になってしまった一日であった。

2018/10/11

今日から3日間は、会社の運営についてのセミナーに参加している。場所は西葛西、結構遠くまで来ているが、朝早くに家を出て一日中セミナーを聞きながら、今後のますいいリビングカンパニーをもっと良い形で運営していくための仕組みについて考えるというのは非常に貴重な時間であった。家づくりは自分一人でできるものではない。ますいいリビングカンパニーというチームが良い形で有機的に動いてこその良い家造りであるのだ。

会社について考えているとふと昔のことを思い出す。ますいいの家づくりによく登場するモルタルの外壁仕上げについて考えてみた。この仕上げはファイバーネットを仕込んだラス網モルタルを塗り、撥水材を塗布して仕上げとしているものである。ジョリパットなどを利用する場合はモルタルの上に樹脂系の仕上げを施すわけだが、それを行わないことでモルタルならではの風合いを生かすことができるというものだ。

この仕上げ方法を初めて行ったのは、浜田山の家の現場であった。この家のクライアントは、とても素朴な仕上げを好む方で、例えば杉板を利用したウッドデッキにキシラデコールの防腐塗装をしないでほしい・・、もし腐ったらまた造ればよいのだから・・・、という感覚の持ち主だった。色を付けることで本来の素材が持つ風合いを消してしまうことへの抵抗がとても強い方だった。そこで左官屋さんとの協議の結果、昔のリシン下記落とし仕上げのような無機系のモルタルをそのままとした仕上げをやってみたのである。今ではますいいの家づくりの一つの定番の仕上げとなっている。

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クライアントからの要望を真摯に受け止め、それにこたえることで何かが生まれることがある。こういう時はとてもうれしいし、そして結構よいものが生まれる瞬間でもあるのだと思う。

2018/10/09

先日事務所協会の行事に参加していたら、大工さんのKさんが下の写真のような実物大モデルを持ってきていた。興味深いので説明を受けてみると、ひとつ20キロもあるコンクリートブロックを8個、全ねじボルトで貫通させて固定し、それを倒してあるものを実際に持ち上げようとしてみることで、倒壊してきたコンクリートブロックがどれだけの重さがあるのかを体験してもらおうという物らしい。合計80キロあるわけだけれど、片方は地面につけた状態で持ち上げてみる、つまりは40キロの力で持ち上げてみると、これが予想以上に重たい。たったの1列でこれだけの重さを感じるのだから、もしも長いブロック塀が倒壊した状態だったらその重さに耐えるのは不可能であろう。

地域を見渡してみると、大阪の地震の時に倒壊したような危険なブロック塀はまだまだたくさんある。先日の台風の時も事務所のすぐ近くのブロックとアルミのフェンスが倒壊していた。危険だと判断した時は、作り替えるかもしくはせめて高さを低くする工事を行うことだけでも勧めてみようと思う。ただし、変な営業マンと思われないようにしないといけないなあとも思うのである。

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2018/10/08

今日は祭日だけれど、家でゆっくりしている。午後からは打ち合わせがあるので事務所に出る予定だ。ますいいはもともと祭日をお休みとしていなかったけれど、もうそんなことができる時代ではない。祭日はお休み・・・、出なければいけない人だけが出社するようにしている。

14時埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の打ち合わせ。今日は母屋を含めた数百坪の広い敷地のレベル測量に基づく、新築住宅のレベル設計などについてのご説明をさせて頂いた。こういう広い敷地の中に新たに敷地の分割ラインを設けて、新築住宅を造るという計画である。開発申請に提出するための計画を行う必要があり、その後の造成計画なども行わなければならない。浄化槽の据え付けレベルなども自然放流ができるように配慮が必要であり、念入りな計画が大切となるのである。

終了後18時ごろ帰宅。今日は家で食事を作った。カレーライスに畑で採れた野菜炒め、僕の得意料理である。

2018/10/06

朝礼終了後、東京都杉並区にあるAさんのご実家を訪問した。このプロジェクトはAさんのご実家の敷地内にある離れをリフォームしてご両親の住まいを整備し、そのあとにAさんご家族が住むための住宅を新しく造ろうというものである。今回は古い平屋建ての離れについての実測などを行い、改修工事の計画を行う準備を進めさせて頂いた。約2時間ほどの作業を行い、事務所に戻る。

13時過ぎ、埼玉県和光市にて計画中のKさんの家契約作業。これまでじっくりと設計作業や金額調整の作業を進めてきたKさんの家の新築工事にいよいよ取り掛かることができる。月末ごろの作業を予定しているのでしっかりと準備を進めていきたいと思う。

2018/10/05

午後、埼玉県の北部のとある町に教会を建てたいというご夫妻が訪れた。今は古い木造住宅の一部で境界を運営しているということだが、それがとても古くなってしまったので取り壊し、新しい教会兼住居を作りたいというお話であった。広さは約50坪ほど、予算は2000万円くらいということである。いくらがらんどうとはいえこの広さをこの価格で造ることにはなかなか無理がある。3000万円くらいあればなんとかなるような気はする。これまでも絵画教室のアトリエやバレエスクールを併用した住宅などを作ってきたが、こういうホールを持つ建築というのは、間仕切り壁や設備などがない巨大なホールの部分でコストを落とすことができるので、結構割安で造ることができるのは確かだ。

例えば下の写真のバレエスタジオの場合は、2階の部分の仕上げ工事というのは、壁は構造用合板のそのままの仕上げなので床の仕上げくらいしかない。延べ床面積は60坪ほどなので、2階の面積は30坪ほどである。総予算は3000万円台半ばなので通常の住宅と比較するとだいぶローコストで建築が可能ということになる。建築の使用用途からファサードのデザインには特徴を持たせている。もちろん住居部分は自然素材を用いて居心地の良い空間とした。2000万円で50坪・・・これはなかなか困難だけれど、それでももう少し予算をアップすることで、何らかの形で教会としてふさわしい建築が出いないかの思索がなんとなく頭から離れないのである。

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2018/10/03

家づくりについていつも考えている。ハウスメーカーのように同じ建築を造り続けているのではないから正解として導く答えはプロジェクトごとに違っている。クライアントにはいろいろな人がいる。共通しているのは、クライアントはたいていは建売住宅でもハウスメーカーの住宅でも満足できない、自分自身の家造りを行いたいと強く願う人々だということ。予算はまちまちである。坪60万円くらいを希望する人もいるけれど、80万円くらいの人もいる。予算が違えば価値観も結構違う。その時々に判断基準を再構築するのも、町医者的建築家には大切なことである。

これまでも小さな土地の中で許されるあれやこれやの工夫を施し、ただでさえ高い建築コストを少しでも安くするにはどうしたらよいかと、考え得るあらゆる方策を重ねて、時には一緒に作業をしながら、150軒以上の家造りにかかわってきた。これからも、昔の棟梁のように建築の知識を深く所有し、建て主の要望に合わせてそれを引き出し、建て主と一緒に建築を創り上げる「工務店機能を兼ね備えた建築家集団」であり続けたいと強く念じているところである。

もっと自由に家を作るという考えは、均質化への反抗である。世の中は何かと均質化している。住宅のごとき個人の所有物でも、なぜかどんどん均質化の傾向にある。でも、家がこれほど余っている時代にそれでも家を作るとしたら、自分自身のこだわりを精一杯実現する家でなければ意味がないのに、制度によってどんどん固められていく。

均質化の成れの果てはマンションだ。集合住宅だからもはや個別の個性はない。ちょっと豪勢な飾りつけがしてあるだけで、後は都心という立地が重なれば一部屋あたり1億円以上で取引されている。あんなものにいったい何の価値があるのかと思うが、でも値段はついている。それがバブルというものなのだろう。以前バブルの崩壊を経験しているにもかかわらず、日本人は再びそういうバブルを生み出している。

小規模アパートに関してはさらにひどいものを生み出している。木造の10世帯程度の小規模アパートを投資したサラリーマン投資家の破産などのニュースをよく聞くが、最近では銀行の不正融資まで発覚した。場合によっては取得者の銀行預金残高をごまかすような不動産業者までいるというからこれはもはや詐欺の世界だ。いったい世の中とはどうなっているのか、というよりもこれが世の中なのだろう。僕にはついていけない。家づくりはとても神聖なものである。家族のくつろぎの場は投資の対象とはなるべきではない。株と同じように扱われるのは間違っている。値段はかかわった職人さんや材料費の積み上げであるべきだ。そうすれば物を作る職人さんたちの待遇もよくなり、外国人労働者に頼らなくとも日本人の手によって良いものが作れるはずである。バブルの真っ最中にこんなことを言っていると、まるで僕がバカ扱いされてしまうかもしれない。でも、僕は本当にそう思うのである。

2018/10/01

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

15時ごろ、埼玉県川口市にて数年前に造った二つの中庭のある家現場へ。この現場では新築時に製作した家具の撤去工事と、新しい神棚およびお仏壇置き場の設置工事を行っている。これまで数年間ポスト無しで生活してきたのだけれど、今回の工事でポストも取り付けてほしいとの依頼を受けた。神棚は以前の日記にも書いたけれど、家紋を杉板に掘り込み、その板を力板として壁に取り付ける予定だ。神棚の中にまつられる社はとてもシンプルなものだけれど、建具屋さんに家紋を彫り込んでもらった神棚自体はこの家のトレードマークのようなものになるであろう。

お仏壇置き場は今日の打ち合わせの中で、デザインされた家具上のものから逆にシンプルな棚状のものにすることになった。実際に既存の棚を取り払ったら、再び家具のような大きな存在を配置することがふさわしくないような気がしたからである。この一連の作業をしていると、作り付け家具というのはとても難しいなあということを改めて思う。僕はいつもそれほど積極的に家具をお勧めしないことにしている。作り付け家具というのはもし移動したいなあと思った場合に解体工事を行わなければならないという結果になってしまうからだ。今回も家具を解体したら、そこにはめ込まれたエアコンも移動しなければいけなくなった。壁の漆喰仕上げも行わなければいけなかった。これがもし置き家具だったらただ移動すればよかったのである。下の写真は撤去された既存家具だ。家具の造りすぎには注意、これは肝に銘じたい。

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ポストは、現在作家さんとの調整中だ。少々お値段はするけれど、スチールを扱う工芸家さんの手作りによる世界に一つだけの作品になるであろう。この家の玄関は下の写真のようなコールテン鋼と色ガラスを使用した鉄扉を使用している。僕が描いたスケッチをもとに鉄鋼をやっていた父親が作ってくれた。この玄関とポストが並んでいる様子を見るのがとても楽しみである。

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2018/09/29

午前中は事務所にて雑務。

午後より、川口市にある建築士事務所協会で主催している住宅の無料相談会にボランティアとして参加した。住宅に関する様々な相談事を持ち込まれるということで、どんな人が来るのだろうと待っていると見たことのある方が来た。どこかで見たことがある・・・、そういえば父の仕事関係の方の奥様である。僕も以前からいろいろとお世話になったことがある方で、何を困っているのやらと伺ってみるとどうやらご自宅の雨漏りなどについてのリフォーム相談ということであった。家が雨漏りしたら困る。でも誰に相談したらよいかが良くわからないからまずは無料の相談会に来たという。そうか、こういうボランティアは意外と役に立つのであるなあ等と妙に感心してしまった。

しばらく誰もいないのでゆっくるとコーヒーなどを飲んでいたら、今度はまたまた知っている人が・・・・、そういえば娘のピアノの先生である。こちらは先の奥方よりももっと近い関係なので、どれどれ何を困っているのかなあと話を聞いてみると、なんでも建売屋さんの注文住宅を購入し、工事に入ったとたんに不審に思うことがあって工事中止状態になってしまったというではないか。その会社はとても有名な大手建売メーカーにもかかわらず、確認申請が下りる前に地盤改良工事をしてしまったり、しかもそれが契約時点とはちょっと違う方法だったりと、いささか乱暴なことをしているという。それで工事を中断してくださいとなったまま今に至るということで、果たしてこれからどうしたらよいかの困った状態だとのことである。契約はしてしまったし、工事もちょっとは進んでしまったし、でもなんとなくこのまま進めてよいものかどうかの悩みもあるしということで、話を聞いている僕も何と答えてよいのやらの困った状態になってしまったのであった。

無料住宅相談会、僕は偶然にも知り合いが二人訪れた。ピアノの先生に関しては、建てる前に相談してくれれば・・・という感はあったが、それもこれもご縁である。今できるアドバイスをしてあげることが今の僕にできる最善の行動だ。世間ではこういう相談をしたい人が結構いるんだなあというのもあらためて気づいたことであった。そういえば僕のところにはたまにすごく遠いところから家づくりの相談が来る。以前は福岡県で家づくりをしているという方から、2階の在来浴室の作り方について相談をされたこともあった。きっとこれは僕が建築知識という専門誌に在来浴室についての記事を投稿したことがあるからである。なかなかやってくれないという地元の工務店に何とかやらせたいという話だったが、僕は僕なりの方法を教えてあげはしたが無理に2階に在来浴室を作らないほうが良いよというアドバイスもしてあげた。結果的には在来をあきらめたそうだが、その方はお礼にとミカンをひと箱送ってくれた記憶がある。なんだかとてもうれしい出来事だった。人の役に立つことは仕事の基本だと思う。誰かが喜んでくれて、その代わりにお礼をいただいて、僕たちは生きていられるのだと思っている。仕事とは本来そういうものなのだ。今日も良いことをしたなあの気分で家路についた。

2018/09/28

10時、埼玉県坂戸市にて新築住宅を検討中のYさん打ち合わせ。銀行ローンなどについてもろもろのお話をさせて頂く。

15時、埼玉県蕨市にある築20年ほどの住宅のメンテナンス相談へ。この住宅はいわゆるアトリエ系の建築家が設計をしたもので、鉄骨造3階建てで、ガラスの棟屋を通って屋上に出ることができるいわゆるデザイナーズハウスである。意匠は大変興味深く、小さいながらも魅力的な空間を構成している。海の近くにアトリエを構えていた方でとても開放的なデザインを好む先生ということで、あちらこちらにガラスを多用している。特に屋根上にガラスを使用している部分が多いのが、メンテナンスのことを考えると大変な部分である。外壁はガルバリウム小波板の素地、今ではなかなか使用しない素材そのままの素朴な状態だ。サッシとの際がすべてコーキングで納められているところもメンテナンスが必要そうだ。雨漏りがひどく、鉄骨のさびなども確認できた。さてさて、どうやって直そうかの感である。

20年前のアトリエ系建築家の作品は、現在よりもだいぶ作品性が強く、自由度が強かった。今よりも法律の解釈もゆるくおおらかな時代だった。作品もしかり、とてもおおらかな魅力がある。その魅力をすべてなくすことのないようなメンテナンスができればよいと思う。「隙間風の吹く家を作ったよ」・・・、今では亡くなってしまった当時の建築家にそういわれて作った家を、現代風の魔法瓶のような家にかえてしまうことが正解とは思えないのである。

2018/09/27

朝礼終了後、田部井君と一緒に埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の現場へ。今日は敷地及びその周辺のレベル測定を行うために来たのだけれど、あいにく現場に着くと雨が降っている。川口市では降っていなかったのに、こちらでは大雨。仕方がないので雨具を着て測定を行うことにした。約2時間ほどで終了。

夕方、茶道稽古。今日は何人かの仲間を集めての稽古である。全くの素人を誘って稽古をしていると始めたばかりのころを思い出す。この初めての経験がきっかけですでに8年ほど通い続けているが、もしも最初の経験が嫌な感覚のものだったらきっと2回目はなかったことだろう。僕の場合は先生がとても良い方で、先生とお話をする時間が心の安らぎを感じることができるとても良い時間だったことが継続につながったと思うのだけれど、こういう人はきっと多いのではないかと思う。そういえば樹木希林さんが出演している日々是好日という映画が話題になっている。森下典子さんが書いたエッセイをもとに作られた映画だけれど、この映画の中の森下さんが茶道を続けている理由もまさに同じようなものだったような気がする。心の安らぎ・・・、一番大切だけれどなんとなく後回しにされてしまいがちなこと、大切にしていきたいと改めて思う次第である。

2018/09/24

2連続の3連休、月曜日にこんな風に連続で休むとなると、これまで通りの仕事ができるのかどうかとなんとなく不安になってしまうのは僕だけではないだろう。学校などでも授業数が足りなくなってしまうということで、祭日の月曜日に授業をしているところもあるという話を聞いた。でも働く時間を短くするという世の中の流れには逆らえないわけで、ますいいも昔と比べるとだいぶ勤務時間を短縮したわけである。日曜日もたいていは休めるようになったし、祭日などはそもそも休みとしていなかったところを休日と位置付けた。デザインという仕事をしていると、どうしても短い時間で優れた創作活動を行うことの難しさを感じるが、その結果として画一的なモノづくりの方向に向かってしまうということは避けたいと思っている。今日はといえば・・・、数人のスタッフは普段通り事務所に来ているし、そうでないメンバーも建築の展覧会を見に行ったなどという話も聞くから、結果的には以前とあんまり変わっていないのかもしれない。変化を恐れていても仕方がないから、良い方向へと変化していくことを促すばかりである。ゆとりから生まれる良い建築、それが一番の結果なのだろう。

10時、東京都杉並区にて新築住宅を検討しているAさん打ち合わせ。ご実家にある離れを改修してご両親の新たな棲み処とした後に、ご実家を取り壊しそこに新たな住まいを作ろうという計画である。大手の建設会社設計部に勤めるAさんは、自分で自分の家を設計しようという意思の持ち主で、今日も新しい住宅のプランだけでなくCG画像まで作り上げて打ち合わせに来てくれたほどである。しかもそれがとても完成度の高いデザインとなっていて、まったくそのままというわけにはいかないかもしれないけれど、大枠はそのまま作ることができるような状態まですでに検討されているというから面白い。「自分の家は自分で作る」のますいいの理念に本当にぴったりなケースなのだ。

下の写真は数年前に造ったWさんの住宅だ。Wさんも設計事務所に勤めるクライアントで、まさに自分の家を自分で考えた方である。仕事での新幹線の往復の時間を利用して、下の建築のスケッチを描いてくれたものを、まさに忠実に実現したのが下の写真の建築だ。中庭のある平屋建てで一部分だけが2階となっているとてもコンセプチュアルな住宅で、とても良くできたと思っている。Aさんの家も同じように進んでいきそうだ。これからの進行がとても楽しみなところである。

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2018/09/23

日曜日。今日は畑にて作業。夏野菜は時期を終え、すでに撤去の時期に来ている。茄子としし唐だけがかろうじて実をつけているけれど、もう終わりが近いようで、まともな形になる前に色が変わってしまったりの状態になってしまう。トマトやバジルは完全に枯れてしまったので、株を引き抜き処分する。ためしにちょっと早すぎる里芋を収穫してみたら、やっぱり早すぎたようでとても小さな芋が数個採れただけだった。しょうがは時期である。立派に育ったものが一つ、早速生姜焼きの薬味に使ってみよう。あらかじめ用意しておいた隣のスペースに、畝を作りマルチをかぶせて、ホウレン草や春菊の種をまいた。早いものだと40日ほどで食べごろになるはずなのだけれど、今年は強い雨で種が流されてしまうことが多くて、なかなか思ったようには育ってくれない。今回はどうなることやら・・・、1週間くらいはおとなしい気候が続いてくれることを願うばかりである。

夕方、ボルダリング。ただただ壁を登るだけの単純な行為だと思っていたら、だんだんとわかってくるにしたがって考えることも多くなる。そしてなんとなく話をする人も増えてくる。純粋な山やのような人もいれば、おしゃれな若者から子供までいろいろだ。1時間ほど汗を流して帰宅した。

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