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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2020/09/14

ますいいではモルタルの土間仕上げをよく採用しているが、埼玉県川口市に造ったアトリエKさんでは絵画教室のエントランス部分を土間仕上げの床としている。モルタル仕上げの場合、そのままで仕上げとする場合とクリア塗装を行ってコーティングする場合の二つの種類があるが土足で使用する場合には、どうしてもモルタルの表面が削れてしまうことと汚れが入り込んでしまうことを防ぐためにAUコートなどのコーティングを施すことが多い。施工自体はセルフビルドでも行うことができるような簡単な作業だし、数年に一度のメンテナンスも自分で行うことができるので良い。コスト的にも床を貼る仕上げよりも安価になるとても良い仕上げなので紹介しよう。

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2020/09/13

今日は中禅寺湖でカヤックである。朝5時過ぎに起床し、一路栃木県に向けて家を出る。道が空いていたので早くついてしまい、たぶん人生で2回目の華厳の滝を見学に行くことにした。おそらく小学生の修学旅行以来だろうか。100m近い落差のある滝などそうそう見ることはないのでなんだかちょっと不気味な気分にもなるものだ。10時の集合を目指し場所を移動。いよいよ中禅寺湖である。

男体山のふもとにある標高1100mほどの湖でのカヤックということで、ちょっと考えれば気温などのコンディションも想像がつきそうなものであるが、あいにく久しぶりのアウトドアなのでそんな感覚も鈍っている。Tシャツに短パンの軽装で参加したものの、下着までずぶ濡れの状態で一日過ごすという何とも過酷なツアーとなってしまった。10時過ぎに金谷ホテルの駐車場に集合し準備をして、いよいよ出発である。ほとんど初心者なので、妻と息子の艇はなかなか前に進めないようだ。僕は娘と二人乗りの船だったのだけれど、これはゆっくりではあるものの何とか前に進めることができた。行先は千手が浜、片道3キロほどの距離である。慣れた人なら何でもない距離なのだろうが、寒いし進まないしの初心者にはこれでもなかなかの重労働。途中雷と豪雨に襲われるも全く引き返す気配もないので、無心に漕ぐしかないと頑張っていると、浜につくころには雨もやみちょうど良いコンディションになった。

自然の中に身を置くことを心がけようと思ったのはもしかしたらコロナの影響かもしれないと思う。なんとなくいろいろなお付き合いなどを優先し、時間がないという理由で疎遠になってしまっていたアウトドアではあるものの、もともとは中高時代には山岳部に所属し、大学時代にはアラスカの旅などをした経験がある。キャンプもしたし釣りもした。たいていのことは経験があるからなんとなく勘を取り戻せれば何とかなるような気もするけれど、やっぱり体がついていかないこともある。

久しぶりに自然の中に身を置いていると、時間の流れとか、雲の動きとか、なんだか普段はあんまり考えないようなことに目が行く。そして心の中もなんとなく普段と違う状態になるような気がするから不思議だ。今は普通の暮らしと普通の仕事の中に、なんとなく自然にアウトドアが入り込んでいるような暮らしをつくろうと思う。日曜日には旅に出ようを心掛けてしばらくは過ごしてみたい。

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2020/09/12

10時、埼玉県川口市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。本当はすでに確認申請が降りていて、契約まで行うことができるはずだったのだけれど、斜線制限ギリギリのところで屋根勾配を急にしたりの変更をしていたせいで確認申請前の最終確認という打ち合わせになってしまった。今更図面を書き直すことはめんどくさいという気持ちが、こういう気持ちはスタッフの中にはあるかもしれないけれど、でも法規制などの理由で変更するならどちらが良いかの決断をするには、一生に一度の家造りを行うクライアントの気持ちになって本当に心の底からこうしたほうが良いという方を同じ気持ちで考えて、選択することこそが大切なことだと思う。今週の変更はそんな気持ちで考えた結果である。ちょっと大変な作業でもでもやっぱりやってよかったと思うのである。

17時、4年ほど前に造ったTさんの家の訪問。ゲリラ豪雨のさいに基礎の打ち継ぎよりも水位が上がってしまうというような事例が増えている。水に対する対策はやっぱり流れ込んでくる水を排水する経路を確保することだ。敷地の周辺に暗渠などがあればそことの境のブロック塀に穴をあけるなどの方法が有効だろう。10か所も穴をあければ相当な排水効果が期待できる。溜まりさえしなければそれほど怖いことはないのである。早速対応を考えてみよう。

この住宅では米松の構造材を造作材として利用したのだが、何年かのうちにちょうど良い色に変化をしてくれた。この階段の段板も米松、そのほかにも窓枠や棚板などに使用している。決して高価な材料ではないけれど無垢の木が持つ美しさ、とても綺麗だったのでご紹介しよう。

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2020/09/09

都市に建つ日本の家は小さい。そして高い。これはどうすることもできない事実である。でもそんな都市であっても、豊かに暮らそうという強い意志を持つ人々はたくさんいる。 
しかし、そういうことを考える人にとって、現在の社会の状況は決して甘くはない。経済尺度が何よりも優先される時代だからこそ、大きなビジネスになるマンションディベロッパーや、分譲業者の広告はいやでも目に入る。
一方、「自由に家造りしたい」、「豊かな家を造りたい」という人に有益な情報はなかなか手に入らない。土地を探すにしても、決められた住宅会社で建てなければいけない「建築条件付き」の物件がほとんどで、そうした縛りのない敷地は、長い時間をかけて探さなければいけないのが現状だ。また、家造りについて建築家に相談しようにも、適した人がどこにいるのかよくわからない。メディアに取り上げられることの少ない「工務店」という存在に至っては、もっとよくわからない状況である。

それならば少しでも自分でできることをしたい、セルフビルドやDIYをやってみたいと思っても、材料はいったいどこで買えばよいのだろうか。正しいやり方はいったい誰が教えてくれるのだろう。ホームセンターで材料を購入することもできるけれども、個人で使う程度の量では割高だ。建材によっては驚くほど高い値段になってしまうこともある。

そんな現実はいったん置いておいて、もしも、自分の家を自分で作るとしたら...。まず必要なのは、地盤の調査と改良、その次に家の基礎をつくる工事、そして骨組みとなるプレカット木材の購入、その他の材木の購入。それらの木材を施工する大工工事、もちろんサッシや木製建具、ガラスも必要だし、内外の壁や屋根を施工するための左官、内装、屋根、板金、タイルの工事、電気・ガス・水道工事などの設備工事、そして建物の周りの外構工事なども発生する。

これらの工事を自由に組み立てながら、自分らしい家を作ることができたら、どんなに楽しいことだろう。それは、自分のイメージを現実に置き換える行為であり、子どものころに興じたプラモデルを実物大でつくるようなわくわくする気持ちを味わえるはずだ。ただ、一昔前なら、自分の町にいるそれらの職の担い手たちに直接話をしながら、家を作ることは可能だったけれど、いまではそういう人たちがどこにいるのかもわからなくなってしまった。

実際、僕だって2000年に独立した時には、知り合いの建設会社に紹介してもらった職人さん以外に頼める人はいなかった。腕のよい大工がいるとうわさに聞いて、秩父まで行ってみてもあっさり断られ、タウンページに掲載されている大工さんに会いに行ったら笑われた。結局、材木屋さんに紹介してもらった大工さんだけが、僕からの仕事を請け負ってくれた。工事代金の不払いなどが多い世知辛い世の中であるが故、見ず知らずの人からの依頼を快く受けてくれる人などそうそういるはずもなく、だからこそ見ず知らずの人からの受注をするための宣伝・広報などもするはずがないのである。

要するに、自由な家づくりをしようにも情報が全くない。表面的なところまでインターネットで調べられても、奥深く調べようとするとすぐに壁にぶつかってしまうのだ。僕はこれまで約20年間、このような困難な状況にもめげずに建売住宅でもハウスメーカーの住宅でも満足できない自分自身の家づくりを行いたいと強く願う人々と向き合ってきた。小さな土地の中で許されるあれやこれやの工夫を施し、ただでさえ高い建築コストを少しでも安くするにはどうしたらよいか。考え得るあらゆる方策を重ねて、時には一緒に作業をしながら、200軒以上の家づくりにかかわってきた。そしてこれからもそれは続いていくはずだ。
 
住宅産業はこれから確実に衰退していく。人口も減少する。建築の寿命が延びて、住まい手のいないまま、取り壊されることもなく、空き家は増えていく一方だ。そんな状況が進行するうち、大資本がこの住宅産業を担う時代も終わってしまうかもしれない。余った土地に道路を敷設し、分譲して販売すれば利益が出る、という時代も確実に終わる。ハウスメーカーが軒を連ねる展示場が減少し、建て売りもこれまでの様には売り出されることがなくなっていく。つまり、家づくりを取り巻く環境は、ますます変化し、これまでの「常識」が通じず、わかりにくくなることが予想される。

でも自由な家を造ろうという人々は決していなくはならないと思う。だからこそ、住宅業界は再構築される必要がある。昔の棟梁のように、建築の知識を深く所有し、建て主の要望に合わせてそれを引き出し、建て主と一緒に建築を創り上げる、そういうことのできる「建築家」「工務店」が、新しい家づくりの体制を作っていくことが必要なのだ。結果、日本の家づくりがもっと自由になるような気がするのである。

2020/09/06

今日は裏千家の淡交会青年部の関東第2ブロックという団体で、楽直入先生を講師にお招きしてのon-line研修会というものを主宰させていただいた。楽先生は千利休が茶碗を造らせたという焼き物師の長次郎の子孫で、15代目のお家元を務めていた方である。今は息子さんに家元を譲って、直入という名を名乗りながら茶碗づくりを行っているということだが、様々なお話を伺うことができた。ある軸に書かれた言葉で「楽中の苦、苦中の楽」という言葉を紹介してくれたが、楽家という重荷を背負って茶碗を造る事への苦労は大変なものなのだろう。でもこの言葉は僕たち普通の人の普通の生活にも当てはまるような気がするのである。

コロナの影響でこのような団体の活動はことごとく中止となっている。ある団体に所属していることによって定期的に顔を合わせていた人と実際にお会いする機会が極端に減っているなかで、ZOOM等のツールを利用して開かれる会合は結構貴重なものとなっているような気がする。アフターコロナの時代にも同じようなZOOM等のツールを利用した会合が開かれてもよいのではないかと思うほどに利便性は向上しているし、逆に全国どこにいても参加できることを考えるとリアルな会合よりも便利なこともあるのかもしれない。リアルな会合とZOOMによる会合のハイブリッド開催なども一つの方法だろう。何かがあると時代は変わる。コロナ影響もきっと僕たちの暮らしを大きく変える原因となるのであろうが、人と人とのリアルな関係だけは大切にしていきたいものである。

2020/09/05

午前中は埼玉県川口市にて進行中の川口裏路地計画実行委員会で発行するウラロジ新聞の編集会議。今回の記事はこれまで作った3個の掲示板についての話と、本町周辺のお店に関する情報などを織り交ぜたもの。このような町づくり運動はかかわる人たちにとって負担になりすぎないようにしながらも、途絶えることが無いように続けることが大切である。今回はますいいだけでなく、全体計画に関わっているアライ商店さんやコマームさんのイベント情報なども掲載し、この先につながることを大切につくり上げた。先日はFM川口でのインタビューにもお答えさせていただき、少しずつではあるが興味を持ってくれた方々からの問い合わせも増えている。まだ正式な計画にはなっていないけれど、町のランドマーク的な築100年ほどの建築群を登録文化財にして、シェアカフェにするような計画も始動した。こういう運動の結果、少しでも魅力的な街が出来上がればよいと思っている。町は決して行政だけがデザインするものではないと思う。やっぱり町はそこで暮らす人のものだと思うのである。

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2020/09/02

午前中、10年ほど前に造ったHさんの家の現場訪問。結構前の住宅なので、僕たちのデザインもなんとなく若々しい感じがする。モノづくりというのはなんとなくその時代その時代で自分たちの年齢や経験、その時代の流行とともに変化するもので、久しぶりに訪れてみるとそんな変化を見るのもまた楽しいものである。この住宅にはお子様が3人いるものの子供室は今のところ2つしかないということで、3階の部屋を二つに分けられないかのご相談である。現場での熟考の末に、杉の間柱と羽目板を使用して本棚間仕切りのご提案をさせていただいた。やっぱり小規模リフォームのご相談は現場での設計に限る。一番早くかつ良いアイデアを思いつくのだ。

2020/08/31

今日は埼玉県川口市にて進めてきた青木の氷川神社における「古神札納め所兼トイレ棟 新築工事」の引き渡しを行った。現場につくとすでに神事を行った後で五色の切草が舞った後であった。こういう風に引渡し前の神事を行ったという経験は僕にとっても初めてであるが、なんだか建物が少しうれしそうにしているような気がするくらいにすがすがしい様相であった。まだ少々手直しの工事が残っているものの、地域の顔となるような素晴らしい建築ができて本当に良かったと思っている。

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2020/08/30

今日はズームを利用した茶会に招かれた。茶席自体は山梨県のSさんが主宰してくれたもので、僕たちはZOOMを利用して参加し、総勢5名のお客様とともにまるで茶席の中にいるかのごとくに楽しませていただいた。中でも氷の水指はなかなか面白い嗜好だった。氷の中にある冷水で茶を点てるの体験はまだないが、真夏の茶席に飾る涼の設えとして楽しませていただくことができた。5名はそれぞれ全く違うところから参加している。一人は新幹線の中、一人は千葉、一人は山口県、二人が埼玉県である。こんなに遠くにはなれていても、初めましての一期一会、現代の技術はすごいものである。いつかリアルにお会いできる日を楽しみにしていよう。

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2020/08/29

午前中、東京都調布市にて新築住宅を検討中のAさんご夫妻とのZOOM打ち合わせ。エリア的には町田分室の範囲なので、候補となっている土地についてのアドバイスなどをさせて頂き、町田分室の田村に引き継ぐことに。この打ち合わせの中で初めて目にした深大寺という地名、なんでもすごく古い歴史があるようで大変興味深いものであった。天平五年(七三三)、深大寺が開かれたとのことである。お寺のHPによると、境域は清水にめぐまれ、つきない流れとなって下流の田を潤したそうだ。古代、その水を求めて集まった人々の泉に対する感謝の心は、素朴な水神信仰を生み、やがて仏教の伝来とともにこの霊地に注目して寺が建立されたという。長く関東に住んでいてもまだまだ知らないことがあるものである。今度機会があったら是非見学に行ってみようと思う。

15時、埼玉県川口市にて住宅を検討中のOさん打ち合わせ。今日は実施設計打ち合わせということで、開口部の位置や各部屋の天井の高さなどについてのご説明をした。16時過ぎまで。

2020/08/26

今日は夕方より茶道稽古。8月の稽古は茶箱である。本当であれば月・花のお点前を行うはずだったのだけれど、少々夜も遅くなってしまったので今夜は月のお点前だけをすることに。月点前では器据という4連の薄板を最大限に活用し、ウグイスと呼ばれるU字型の金物を用いているなど独特の趣がある。その分点前の手順も多く、一度経験したくらいではなかなかすべてを記憶することは出来そうもない。4連の板はパタパタと折りたたむことが出来るように作られていて、折りたたんでしまうと茶箱の平面積と同じ大きさになるので持ち運びがしやすいように考えられている。稽古ではいつもと同じ部屋の中で行ってはいるものの、基本的には座敷の中でのお手目というよりも野点のようなシチュエーションに合わせたお点前なのであろう。月に3回の稽古にすべて出ることが出来れば茶箱の6点前をすべて8月に行うことが出来るのよ、と言われてはいたものの結果は「卯の花」「和敬」「雪・月」の4点前であった。来年こそはと思い続けて早10年・・・、6種を完終できるのはいつのことやらである。

夜、カヌーのカタログを眺める。夏季休暇中に目覚めてしまったアウトドアの趣味をどうしても忘れることが出来ない。もともとキャンプなどの遊びが好きだったのだが、いつの間にか遠ざかっていた。大学時代にはアラスカのデナリ国立公園でキャンプをしたり、レンタカーでキャンプ場を渡り歩きながら釣りをしてサケをさばいて料理をしたりの遊びをしたものだ。たった一日のカヌーだったけれど、なんとなくその頃の自由さを思い出した。
昔好きだった写真家に星野道夫という人がいた。彼はアラスカに暮し、野生動物の写真を撮影することを生業としていたのだが、44歳の若さで亡くなられた。確か若いころにアラスカにあこがれ移住をして、それ以来グリズリーの写真などを撮影し、写真集も沢山出していたことを記憶している。大学時代にあこがれていた写真家だが、僕もいつのまにかその年になった。彼が無くなったのが1996年8月で場所はカムチャッカ半島、今思うとちょうどその時大学4年生だった僕はアラスカにいたことになる。なぜだかそんなことに今頃気が付いた。

これもコロナの影響である。でも僕にとってはちょっと良い影響のような気もする。来月予約をしている川下りが楽しかったらちょっと本格的に始めてみようと思う。

2020/08/25

朝6時過ぎ、東京都新宿区にて今日から現場を始めるHさんの家の現場立会のためにスタッフの堀部君と一緒に出掛ける。今日は基礎屋さんが遣り方と根切りを行う予定。現場に着くと2トンダンプにショベルカーを積んだ基礎屋さんがちょうどやってきた。この現場は前面道路が川に面しているとても狭い道で、軽トラックがギリギリはいることが出来るくらいの幅しかない。だから現場から56m離れた橋の上でショベルカーを下して、プラスチックの養生板を敷きずらししながら現場まで自走させたりの工夫をしなければ工事を行うことが出来ない。近所の会社の駐車場をお借りしてそこで2トン車から軽トラックへの積み替えをしたりもする。中井の駅にほど近い区画整理のされていない混沌とした街並み、都内にはこういうところがまだまだたくさんあるのだ。

現場の前を流れる妙正寺川は染物で有名である。現場から歩いて15分ほどのところには林芙美子記念館という建物がある。林芙美子は新居の建設のため、建築について勉強をし、設計者や大工を連れて京都の民家を見学に行ったり、材木を見に行くなどしたらしい。設計者の山口文象は、今のRIAという設計事務所の創立者として有名だが、数寄屋造りのこまやかさが感じられる京風の落ち着きのある住まいを苦労して設計したのであろう。新宿と言うと繁華街の姿しか思い出せないのだけれど、実はなかなか味わい深い街もあるのだなあという事がわかる。建築の現場をやっているとこういうことに出会うのもまた楽しみの一つなのだ。

帰りがけに戸塚警察署に行き道路使用許可などについてのご相談。戸塚警察署は僕の母校の早稲田大学理工学部のすぐ近くである。この警察署に道路のご相談に来るのは10数年ぶりだ。前に石山修武研究室にいたスタッフのNさんの自宅を建てさせていた時に、道路を占用した時以来である。その時は確か鉄骨の建て方工事だった。何とも懐かしい思い出の警察署なのである。

2020/08/23

今日は東京都豊島区にて進めてきた本納寺本堂屋根葺き替えおよび耐震改修工事の完成式が開催された。お寺についてみると、庫裏の待合室にはすでに多くの檀信徒さん方がお集まりである。僕たち工事業者は宮大工の鈴木さんと瓦屋さんの山田さん、そして僕と田部井の4名での参加となった。瓦屋さんのアスカ工業さんは、社寺専門の職人さんである。これまでの施工実績としては会津の鶴ヶ城や小田原城関連の屋根を葺いている。大工の鈴木さんも社寺専門の大工さんである。お寺の仕事といってもほとんどは現代建築の技術があれば可能なので、一般住宅の職人さんで問題ないのだが、木造の本堂などの場合には専門のいわゆる宮大工と呼ばれる職人集団を編成して当たらなければならないわけである。

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ますいいではこれまでも積極的にお寺の仕事に取り組んできた。現代社会における寺院というのは葬式仏教の収入減がセレモニーホールにとってかわられ非常に厳しい運営を強いられているところが多くなってしまっている。お墓なども作るよりしまうほうが多いという話をよく耳にする。お布施を定期的に払ってくれる檀家さんがいるようなお寺も少なくなり、維持することさえできないようになってしまう事例も地方に行けば行くほど増えているようだ。

一方で社寺建築を専門に扱う宮大工集団は非常にコストがかかる場合が多いし、仏具やさんなどもいまだにけた外れのお寺価格で営業しているところが多いのが実情である。運営が苦しいのであれば庫裏や付属施設のような通常の工事は、そこまで高価ではない住宅を造る職人さんたちで造ったほうがコストダウンにつながるので良い場合が多いし、さらに言えば伝統に縛られるスタイルの建築を造るだけではなく、これからの寺院運営の一助となるような設計を建築的なアプローチからおこうなうことで、これまでよりも地域に開かれた寺院にするなどの工夫も行ったほうが良いに決まっているのだ。

世田谷の常光寺では地域の人々も参加して版築という土を突き固める塀を造ったり、通りすがりの人が座ることができる休憩所のような東屋を造ったりしたのだが、こういうことでお寺という存在がより街に親しみを持って近づくことができるのだと思う。初めの依頼は、塀を作り替えてほしいというものだったのだが、ますいいとして今のようなご提案をできたことはとても良かったと思っている。これからも社寺の建築には、強い思いをもって取り組んでいきたいと思うのである。(ますいい通信3号に掲載

2020/08/22

午前中、埼玉県川口市にて設計中のKさんの家の契約前打ち合わせ。実施設計をほぼ終了し、見積もりを終えた後の減額案についてご説明をさせて頂いた。ますいいの家造りでは、あらかじめ聞いているクライアントのご予算になるべく合わせる形で設計を行い、設計後に見積もり調整をして、予算と契約金額のすり合わせを行う。クライアントの希望を伺いながらの設計を行う以上は、設計時に予算をほとんどオーバーしない場合もあるけれど、それなりにオーバーしてしまう場合もある。今回のKさんの場合はそれほど大幅なオーバーをすることなく納めることができたが、それでも無駄な部分はそぎ落とそうということで70万円ほどの減額案を提示したところである。Kさんご夫妻は2011年に上棟した北の常緑ハウスのKさんからご紹介いただいた。Kさんとは同じ職場のお仲間である。北の常緑ハウスは渡辺篤史の建物探訪というテレビ番組に紹介していただいたのだが、今回もまた建物探訪に取材されればいいなあという思いを込めて設計をさせて頂いた。いよいよ来月より工事に入るが、これからが楽しみな住宅なのである。12時ごろ打ち合わせ終了。

2020/08/19

午前中、FM川口ラジオ収録。今日は川口裏路地計画を中心とするますいいの活動についてのお話をさせて頂いた。FM川口というのは川口市内の様々な情報を提供する地域ラジオ局で、地元の優良企業によって立ち上げられている。地域活性のため、はたまた防災の情報拠点のため、いろいろな目的が考えられようが、こういう午前中、FM川口ラジオ収録。今日は川口裏路地計画を中心とするますいいの活動についてのお話をさせて頂いた。FM川口というのは川口市内の様々な情報を提供する地域ラジオ局で、地元の優良企業によって立ち上げられている。地域活性のため、はたまた防災の情報拠点のため、とにかく川口市のことしか扱わないのだからいろいろなことに役立つだろう。収録は約1時間ほどで終了した。とても元気なレポーターさんの質問のおかげで僕もとても楽しい時間を過ごすことができた。町はみんなでつくるもの、これからもいろいろな方と力を合わせて街づくりの活動を進めていきたいと思う。

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夕方、スタッフの育児休暇相談。育児休暇というのは休暇の取得中も賃金の一部が支払われるという制度で、今ではほとんどのケースで取得されている。一昔前でも同じような制度があったようだが、実際にその制度を使っているという事例を聞いたことはあまりなかったわけだけれど、こういう制度をみんなが堂々と使うことができる社会というのはそれだけ成熟した世の中になったということなのだろう。今のような経済邸な成長があまり感じられない時代に子供を育てるということは、とても大変なことだと思う。僕も3人の子供を育てているのでその経済的な負担はよくわかる。でも、誰かが子供を育てなければこの国の高齢化はますますひどくなる一方だ。子供を育てやすい社会にしなければいけないのは自明の理であるのだから、会社としてもしっかりと推進していきたいと思う。

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