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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2020/11/17

午前中埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家打ち合わせ。いよいよ構造計算の打ち合わせなどを始める段階である。今日は構造的な変更点や電気設備などについての打ち合わせを行った。

午後、茶道稽古。昼間のこの時間に稽古に来るのはなかなか難しいのだけれど、今日はゆったりと稽古に参加することができた。11月となり風炉が炉に変わる、茶道にとってはここからが新年の始まりである。宗家では10月29日に炉開きを済ませ、19日の宗旦忌には宇治の上林茶舗より今年の新茶が届けられるそうだ。こういうことを毎年変わらず行っていることがいずれ伝統と呼ばれるようになる。伝統とは突然作られるものではなく、こうして守られた結果にじみ出てくるものなんだと思う。日本の家づくりの中にも守るべき伝統がある。木を使うこと、つまりはその土地の素材を大切にすること。職人の技を大切に生かすこと。こういうことは経済至上主義の効率社会の中でどうしても切り捨てられがちなんだけれど、でも誰かが大切に思わなければ本当に消失してしまうからこそ、ますいいではしっかりと守っていきたいと思うのである。

2020/11/16

午後、東京都豊島区にて本堂の改修工事を行った本納寺にて庫裏のキッチン工事についての打ち合わせを行った。すでに何十年も使用したキッチンである。表面の面材もはがれ、愛用の食洗器も壊れてしまった。お寺さんという場所は人が集まることが多いので、台所が使用される頻度も普通より多いのだろう。今回はキッチンメーカーのヤジマさんに制作を依頼することになった。ヤジマさんはオリジナルのキッチンを洗練されたデザインで製作してくれるとても良いメーカーさんである。大手の商品とは違い、ミーレの食洗器を導入したりグロエの水栓金具を選んだりのカスタマイズができるのがよい。日本製のメッキ製品とは異なり、本物の質感が空間を引き締めてくれるのだ。

本納寺さんの出入りとしてお仕事を始めて10年くらいは立つのだろうか。確か初めの仕事は庭の藤棚が傷んでしまったからステンレスで作り直してほしいという依頼であった。お墓とお墓の隙間を縫って、藤棚を作り直したのは今でも鮮明に記憶している。そんなご縁で昨年から今年にかけての本堂瓦吹替工事をというとても大きな事業にも関わらせていただいた。社寺の工事にかかわるということは建築に携わる者にとって本当に誇らしいことだ。これからも長いおつきあいを大切にしていきたいと思う。

2020/11/14

午前中は埼玉県上尾市にて家を建てたいというWさんご夫妻打ち合わせ。現在はまだ土地探し中とのこと、まずは家づくりの流れなどについてのお話をさせて頂いた。土地探しの段階からのご相談というのは家を上手に造るためにはとても良い手法だ。建築はその土地に根付くものである。土地の形、法律の規制などなどの影響を受けて設計をするわけだが、同じような地型で同じような広さの土地でも、法規制によっては造ることができる建築の形は大きく異なるのが現実だ。だからこそ、土地購入の前にご相談していただけることが良い住宅を造るうえでとても大切なのである。

北の常緑ハウスでは東京都の足立区内で江戸川などの川沿いの土地を探すクライアントが目星をつけた土地を、その都度一緒に見に行くなどのお付き合いを約1年間ほどした後にようやく見つかった北側に川が流れる土地に造った住宅である。この住宅は北側の河川敷にある緑を存分に取り込むことを設計の命題として取り組んだ。吹き抜けのある壁面に設けられた大きな窓からは、まるで別荘地のような緑を眺めることができる。少し濃いめに塗装された木材が外部の緑と調和してとても心地よい空間を生みだした。Wさんもまずは良い土地をお探しするお手伝いをしたいと思う。

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15時、埼玉県和光市にて小屋の新築を検討しているIさん打ち合わせ。ログハウスの母屋の隣の敷地を購入し、お子様の部屋とガレージを兼ね備える小屋を造ろうという何とも楽しいプロジェクトである。今回はいくつかの屋根の形をスタディーして、さまざまなバリエーションを試してみた。広さは約8坪ほどにする予定である。屋根は少し高めのほうが内部空間が大きくなって良いかもしれないと考えている。構造はもちろん木造で、できれば一部の構造は現しにする予定だ。もしかしたら建築学科に進むお子様が暮らしながらカスタマイズすることができるような遊びも楽しいだろう。今後の展開を期待したい。

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2020/11/12

午後、川口市のとある住宅にて登録文化財の申請に関する打ち合わせを行う。登録有形文化財というのは、平成8年10月1日に施行された法律によって,保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を,文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」である。この登録制度は,近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られたもので、届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるという特徴がある。今回の計画では、申請した建物をカフェなどの形で利用することで、歴史観のある街並みの魅力の醸成を目指したいと考えている。

建築はもうあまり造らないほうが良い、というのは誰でもわかっていることである。でもなぜか日本という国はいまだにスクラップアンドビルドを繰り返す志向が強く、歴史や文化がいかにその国の発展のために大切なのかをわかっていながらも、ついつい経済効果優先で壊してしまうという選択をしがちなのが実情だ。この傾向は国という大きな単位でも、民間所有の小さな住宅でも同じことである。とにかくついつい壊してしまうのだ。壊した後にできる建物はたいてい薄っぺらいものになる。誰の目にも同じように映り、決して不便でもないのだけれど、特に印象にも残らない、そんな建築がそんな街並みを作り出す。だからあんまり造らないで何とかできないかを考えるようにした。壊さない、そして造らない建築家、それもとても大切な姿だと思うのだ。

文化財の登録にあたって芸大の小林先生と協働している。小林先生と話しているととても楽しい気分になる。屋根の上のたんぽぽを見て、「あれってなんかいいよね。雨漏りしていないならあのままでもいいんじゃない」。壁の板が腐ってはがれて中の土壁が少し見えちゃっている姿を見ても、「この土壁が少し見えているところがいいんだよね。こういうところはなるべくそのままにしよう。」とにかく普通のメンテナンスとは違うのだ。僕たちが普段何気なく街を歩いているときに魅力と感じるものは、決してきれいに塗りなおされたペンキではない。道端に生えるたんぽぽが屋根の上に生えている様子、そこにいる猫、そんなものについつい目を奪われるのだ。魅力的な街を造りたいと思う。そしてそういう街を子供たちに残してあげたいと思う。僕たちはそういうことができる数少ない人種なのだ。

2020/11/11

午前中は埼玉県川口市にて設計中のIさんの避難設備に関する見積もり、契約作業など。

午後より、新築住宅を検討中のYさんご夫妻打ち合わせ。Yさんたちは1年ほど前から土地探しを続けており、ますいいでもいくつかの土地をご紹介させていただいている。なかなか契約まではいかないものの、良い土地との出会いがあれば家づくりを行う予定だ。Yさんご夫妻は二人暮らしの小さなローコストの家を希望している。20坪くらいの延べ床面積なので、建築の総工費が1700万円ほどになることが予想されるのだけれど、セルフビルドなどを取り入れればもう少しローコストで造ることができるかもしれないと考えている。

小さな家を造るとき、僕はいつも小屋をイメージするようにしている。なぜなら小屋と聞くと住宅を取り巻く様々な既成概念から逃れることができるような気がするからだ。今の住宅は、本当にそんなところまで必要なの?と思うような設備や機能が満載である。あたかも便利な暮らしが約束されているかのようなうたい文句にだいぶ影響されてしまっているのだけれど、そういうもののほとんどは実はそれほど重要なものではないことが多い。というよりむしろ無い方が良いと思うものさえある。複雑な機能はいずれ壊れる。壊れた後は結局自分たちで治すことができないから、多額の出費をして修理をするか、もしくはそのまま放置するかのどちらかだ。小屋のような家は壊れるものがほとんどない。一度造れば長く暮らすことができる。維持費もそんなにかからない。とても良い家なのだ。

2020/11/09

朝一番、埼玉県川口市にて進行中のKさんの家の現場管理。今日は大工さんが耐力壁の施工などを行っている段階である。木造住宅の場合上棟から1か月くらいは、構造や外壁周りなどの工事を中心に進めていくのだ。この現場の玄関ドアは木製建具を使用する予定である。明日は大工さんが会社の加工場に来て玄関の枠を加工する。材料は栗材、栗は腐りにくい素材なので玄関などにはとても向いた素材なのだ。

禅というのは「深く考える」というような意味らしい。この禅が伝わる前には止観という概念があった。観とは見るという事。そして止は「心を静かにすること」を意味する。この概念が鑑真和尚が伝えたという。この偉人は日本人の僧たちに焦がれて日本に仏教を布教するために来た方なのだが、渡航に成功するまでに5回も失敗し、足掛け12年もの歳月を要した。そして難破の際に失明までした。そうまでして日本にわたり、とある概念を広めたのである。このエピソードは小学校の教科書にも出ているものだけれど、改めて書いてみるとそれはいかに実行することが難しいことかという事に気が付かされる。人はいつから貨幣という価値の為だけに働くようになってしまったのだろうか。様々な職業がそうなってしまったとしても、少なくとも人間が暮らす場を造るという建築という仕事は、貨幣を得るためだけに行うようなことではないと思うのである。

2020/11/07

午前中、埼玉県川口市にて設計中のOさんの家の打ち合わせ。Oさんの家は、お母さんとお子様たちの3人が暮らすための木造住宅である。土地の広さに余裕があるので、平屋での計画としている。プランは中庭型のC字型をしており、木製のルーバーで守られた中庭は丸で室内のように使用することが出来るように作られる。リビングには土間が設えられ、そこには薪ストーヴが設置される。毎日炎を見て暮らすことが出来るとはなんと豊かな事だろうか。この住宅は、すべての木材を国産材で構成する予定だ。すべての木材はスギやヒノキなどの無垢材で調達され、内装仕上げなども漆喰などを中心に選択されている。アトピー性のお子様に配慮した健康的な住宅となることを期待している。

天職という言葉を聞くことが少なくなった。この言葉の意味は自分の職業にいよいよ深まっていく意識的な愛着と言える。今日では様々な事情から人が自分の喜びや悲しみを託して悔いぬ職業を見つけることが大変困難になったので、多くの人が職業の中に人間の目的を発見することをあきらめてしまったのだと、小林秀雄が書いたのは昭和40年代のことである。そんな昔からこんなことを考える人があったのかと思うが、今はさらに悪い状況のように思える。そんな時代の中で建築という職に出会った僕はとても幸せな部類だ。たまたまの出会いのようにも思えるが、これも何かの縁というものなのだろう。

2020/11/06

10時より、埼玉県川口市にて垂直避難のための装置を作っているIさんの家にて打ち合わせ。Iさんの家には90歳を超えるお母さんが同居している。家の場所は埼玉県川口市、つまりは僕の会社のすぐ近くなのだけれど、このあたりはもしも荒川が氾濫したら予想水深が4mと予想されている。昨年の台風の際にも高齢者が上階まで避難できずにお亡くなりになったという痛ましい事故があったが、この装置はお母さんがいざという時に2階に避難できるようにするための手動エレベーターのような装置である。実はこの装置は一度完成しているのだが、先日お母さんが転倒し骨折するという事態になってしまったので、車いすのままでも使用できるように改造しようというのが今回の計画だ。もちろんローコストでの施工とするために、大工さんか作る木の箱をワイヤーで釣り上げるという仕組みを考えている。大体の寸法測定が終わったので早速作図に取り掛かるとしよう。

13時過ぎ、東京都北区にて進行中の耐火造3階建の共同住宅にて上棟式を執り行った。クライアントのHさんとIさん、そして担当者の江崎と僕の4人で、大工さんと一緒に建物の4隅にお酒・米・塩を撒いた。神主さんは呼んでいないが、みんなで一緒に心のこもった死期を執り行うことが出来た。

2020/11/03

今日は文化の日ということで、コロナが始まって以来初の茶会を開催した。もしものことを配慮すると裏千家という名前を用いての会は開催することができないので、仲間同士が集まっての茶楽会という同好会を一座建立の思いで立ち上げ、今日限りで解散するという形での開催である。席は濃茶と薄茶の2席、11月の炉開きに合わせ口切の茶を用意し、総勢35名のお客様をおもてなしさせていただいた。大寄せの茶会に慣れてしまった身としてはなんだか少なく感じる人数だけれど、1席8名まで、少人数での茶席というのはなかなか良いものである。10時に初めてのお客様をお迎えすると、14時の席までスムーズに進行して楽しい時を過ごすことができた。

例年当たり前に茶席があったときには全く感じなかったこと、それは一期一会という思いであった。今年は一度もこの手の茶会というものはなく、さらに言えば来年もほとんどの茶会が開催される予定がない。茶会が無ければ合うことも出来ない人がいたり、茶会が無ければ買うこともない道具もある。お茶やお菓子だってそうだ。誰も道具を買わなければ道具屋や作家はいずれ辞めてしまう。数年後、いざ茶道をやろうと思った時にそれを支える人がいなくなってしまったら、・・・それはすでに一般の人と縁遠くなってしまった能や狂言などの文化のごとく、茶道も京都など一部の地域で残る遺跡のような文化となることを意味している。こんな時に茶会などやらなくともよいではないかの声はたくさんいただいたのだが、でもやっぱりやってよかったと思うのである。文化というのはこんな時だからこそ必要なものなのではないだろうか。

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2020/11/02

最近はタイル貼りのセルフビルドを取り入れることが増えてきた。昔はタイルなど自分で貼れるもののように思えなかったのだけれど、実際にやってみるとそれほど難しいものでもなく、しかもプロ仕様のタイルカッターを購入してみたらとてもキレ味が良く、好きな幅にカットすることも出来るのでお勧めのセルフビルド工事となった。埼玉県坂戸市で昨年造ったYさんの家では、奥様によるセルフビルドでタイル工事を行った。タイルを貼る面にはコンセントやスイッチなどの障害物を設けないように設計することで、セルフビルドの際にタイルをカットする作業を最小限にすることに配慮している。細かいタイルのカットはベビーサンダーという機械を使用する必要があるため、少々危険なのである。タイルを貼る際にはボンドを壁にこすりつけて、そこにタイルを貼りつけ、たたいて固定するという作業の繰り返しである。水平や垂直を出すのが難しいそうだけれど、キッチンの前くらいの広さならそれほど狂うこともないのでぜひ挑戦してみてほしい。

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2020/11/01

朝5時過ぎに目が覚める。川の流れる音と鳥のさえずりで目覚めるというのはとても気分が良いものだ。借り物のシュラフもとても暖かいタイプのもののようでなかなか調子が良い。テントを出ると早速焚火に火をつける。空気が乾燥しているせいかすぐに燃え出す。昨日の夜、川で漁をしていた老人にいただいた鮎が袋にいっぱいあったので、早速焼き始める。川魚はこんな風にして食べるのが一番美味しいのかもしれない。

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齋藤さんが雲海を見に行こうというので車に乗って小高い山の頂上まで移動した。山の頂上には何やらビニルシートのようなものが張られており、その向こう側は視界が一気に開けている。下には雲海がぎっしりと広がり、一部雲の切れ間から街の様子が見て取れる。とても珍しい場所に驚いていると、なんとここはパラグライダーの飛び立つ場所ということであった。いろいろな場所があるものだ。気が付くと周りには杉の木がたくさん育っている。ここはまさに八溝山系のど真ん中、ますいいの家造りに使用している柱材はここの木を使用している。ここの山が豊かになることで川にはたくさんのプランクトンが繁殖し、その結果の鮎である。そして豊かな水が海に流れ込み、豊かな漁場となるのだ。そんなことを考えながらしばしの時を過ごした。

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朝食を終えるといよいよカヤックである。今日はこれまでで一番難しい上流に行くことにした。水量は少ないけれど、なんだかいつもよりも流れが速いように感じる。川というのはちょっと上流に行くだけで随分と変わるものである。いくつかの難所を乗り越えるも、強い流れに流されて岩に激突し人生初めての「沈=転覆」を経験した。沈すると天地が逆転する、つまり頭が川底側に来るわけでるから、早く脱出しなければ呼吸ができない。目の前にあるカバーの取っ手を強く引き、カヤックから脱出してカヤックを起こす、そのあとは齋藤さんのレスキューを待つだけである。流れに流されていると、水は意外と暖かいし、気分もそんなに悪くない。それに水に入ってみて感じたのだが、これで本当に自然と一体になれたような気もした。写真はちょっと波のある所を次女と長男と僕で下っている様子である。優雅と必死を繰り返しながらの一日であった。

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2020/10/31

今日は久しぶりの連休を取って栃木県の那須烏山市にキャンプに出かけることにした。キャンプ場はいつもカヤックを教えて頂いている齋藤さんの所有地なので、今日は僕の家族だけの完全プライぺートである。初めての利用ということで、どんなものかと心配しながら長男と一緒にキャンプ場に向かった。途中お肉屋さんの「石原」に寄り道をして買い出しをする。買い出しも烏山の地元のお店を利用することに、ここは以前斉藤さんに教えて頂いた家族経営の美味しいお肉屋さんである。なるべくこういうところでお買い物を行うことも齋藤さんのポリシーの一つ、僕たちを自然に案内して、自然に紹介して、そして地元の店を使うことの大切さを静かに語るその様子を見ていると、僕たちもそういうことを大切にしたいなあと思うのだ。

少し肌寒いのでまず火を起こすことにした。焚火は慣れているし、薪はいくらでもある。初めて見る9人用の大きなモンベルのドームテントを何とか張っていると、齊藤さんが合流した。やり方を教えてもらって作業を終えようやくひと段落である。

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一足遅れて次女と妻が烏山線でやってきた。とてもローカルな電車で駅の外には迎えの車が列を作っている。齋藤さんが早く迎えに行けというから出発したものの、駅までは車でわずか5分である。待つこと15分ようやく合流し、みんなでキャンプ場に戻った。しばらくすると、齊藤さんから誕生日の花火をあげるとの掛け声がかかった。明日11月1日は僕の誕生日、そういえば前回来た時にそんな話をしていたのだが、まさか本当に花火の用意をしてくれているとは思わなかった。全部で100発くらいだろうか、20mくらいある栗の木よりも高く上がる打ち上げ花火、なんだか嬉しくて涙が出てきてしまった。明日で46歳、なんだか折り返し地点のような気がするけれど、とにかくこれからもさらに良い家づくりを行っていきたいと思うのである。

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2020/10/30

10時、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。今日は実施設計の3回目の打ち合わせということで、1階2階の室内展開図・キッチンの詳細図などを用いての打ち合わせを行った。ますいいでは現在自然素材使用の家造りを提案している。具体的には以下のようなコンセプトでの家造りを「森の生活」と名付けて行うことにした。ちなみに森の生活というのは、大量生産大量消費社会に疑問を呈し、一人森の中で小屋を造って自給自足の実験生活を行った「ヘンリー・D・ソロー―森の生活」から名付けさせていただいた。

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コンセプト

①地産地消の考えで地域の自然素材を活用する
 木:北関東(栃木県中心)で採れる桧、杉材を採用
 土:内装仕上げに漆喰材を採用
 石:大谷石などの関東で採れる石を採用
 紙:地元で漉いた和紙を壁紙などに採用

②住まい手と作る職人の健康を害する部材を使わない
 合板・ベニヤ・ビニルクロス・新建材・サイディング等を使わない。
 塗料・接着剤も安全に配慮する

③廃棄時の環境負荷を考慮した部材を採用する

④室内空気環境を測定する

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ますいいリビングカンパニーは「もっと自由に家を造ろう」という理念のもと誕生した工務店機能を兼ね備えた設計事務所である。その理念を実現するために「セルフビルドを積極的に取り入れる」「モノの値段をクライアントと共有して一緒に考える=原価公開」を大切に家づくりを行ってきた。こういった自由な家づくりの一環として、本当に森の中の暮らしのような健康的な住宅を造るということに本格的に取り組んでみることにしたのである。現在設計しているHさんの家、Oさんの家はその完成形となる予定だ。進行を楽しみにして欲しいと思う。

2020/10/29

朝一番で埼玉県川口市にて進行中のKさんの家の現場管理へ。Kさんの家では大工の本間さんと瀬野さんの手によって、上棟工事を終えてから、屋根の下地工事を経て金物工事や筋交い間柱の取り付けへと進行中である。登り梁の現場なので2トン用のオメガコーナー金物が直角に取りつかないなどの小さな問題点も、構造設計事務所の間藤先生にご相談などして解決していく。この先2週間ほどの作業内容についての確認をして帰事務所。

事務所に帰るとオグラさんで購入していた栗の丸太材が届いていた。今回の栗丸太はすべて24mmになるように挽いているので、主に棚板や、建具の枠に使用することをイメージしている。前回よりも薄く挽いているので価格も抑えることができて使いやすい。国産の栗材で建具枠を造るなどこのうえない贅沢であるのだが、丸太で購入することによってそれほど高価な商品ではなくなる、というよりも普段使用している輸入材の枠材とそれほど変わらないお値段でお譲りできるようになるというマジックなのである。全部で65枚、材木倉庫に運び入れるのもなかなか大変な作業なのだが、それでも自分でやりたくなってしまうくらいにいとおしい素材達なのである。

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2020/10/27

今日は埼玉県川口市にて進行中のKさんの家の上棟工事。朝一番から担当スタッフたちは現場に出ている。手おこしの上棟工事ということで現場には9人の建て方大工さんと2人のますいいの大工さん、総勢11名で作業をすることとなった。手おこしというのはクレーンを使わないで上等作業を行うことを言う。つまりがすべて人力で2階や屋根の上の部材をあげるということで、これはなかなか大変な作業である。大変だからこそ大工さんがたくさん必要となる。クレーンを使用していれば通常は4名程度の作業なのだが、その差7名は部材を楊重する代わりの荷揚げ作業を行うというわけだ。

雑誌チルチン人の取材班が会社に来たので、僕も一緒に現場に向かった。取材班はライターの松岡さんとカメラマンの秦さんのお二人だ。現場につくと秦さんがドローンを飛ばしての空中撮影を始めた。近くでドローンを実際に飛ばすのは初めて見たのだけれど、羽音がなかなかの迫力だった。それにしても撮影方法も変わったものである。お昼前に山下社長が川口駅に着くというのでお迎えに上がる。山下さんはチルチン人という雑誌をつくった方である。「地域の木を大切にする工務店のための雑誌」であるこの雑誌は、僕が20年前にますいいを立ち上げたときからあこがれの雑誌だった。僕が日本で一番良い家づくりをしていると思う人たちが紹介されている雑誌に紹介され、仲間になることを誇りに思いつつ、さらに良い家づくりに邁進していきたいと思う。

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