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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記
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増井真也日記

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2018/09/11

10時、東京都にあるお寺さんにて打ち合わせ。来年ごろに控えた本堂瓦屋根の葺き替え工事に向けて、いよいよ本格的な準備に入りだしてきた。工事中のモノの移動や瓦志納のやり方などの細かい打ち合わせを行う。

都市に点在する寺院は、その檀家衆の布施により成り立っている。寺院の周辺に広い墓地を所有していたりすれば、そこに建てる墓を含めた葬式ビジネスによってさらなる繁栄を遂げている寺院もある。しかしその状況は近年大きく変化しているようだ。近代的な設備を有する葬式を行うためのセレモニーホールは利便性の高い駅周辺に増え続けているし、一つのビルにお墓と称するものを収容するような施設や、メモリアルパークのごとき墓地もだいぶ増えた。僕自身もお寺さんでの葬儀に参列するよりも、そういうセレモニーホールに行くことのほうが圧倒的に多い。「死」という宗教観なしでは容易に受け入れることが難しい事象を扱う宗教施設としての寺院は、まるで葬式という一つのイベントを行う営利目的の事業者によってその役割や立場をだいぶ奪われてしまったのだと思う。そしてその責任の一端は、やはり寺院の側にあるのであろう。

僕は日本人にとっても、諸外国と同じように宗教観は必要であると思っている。特に震災や豪雨のごとき悲惨な出来事などを目のあたりにすればするほどに、何かを信じたり何かにすくわれたりする考えとしての宗教はとても大切なものだと思う。日本人が自然に存在するもの達を神として扱ってきたのも、きっと地震や火山や様々な事象を引き起こす逆らえないものとしてそういうものたちを意識し、忘れないようにするためだったのではないかと思うのだ。

寺院は究極的に言えば本当に困った時に人が集まる場所だと思う。人が何かに救われたいときに訪れ、普段意識していない神を感じることまではできなくとも、そこで住職の言葉に癒されればそれだけで素晴らしい価値があるのだと思う。そしてそれはメモリアルパークにもセレモニーホールにもできない最も重要な行為なのだと思うのである。今回はそういう素晴らしい寺院の工事にかかわることができたことに感謝している。最後まで無事に進めていきたいと思う。

2018/09/10

10時、埼玉県川口市の木曽呂ということろで土地の販売をしている不動産屋さんを訪問。この辺は川口市でも地盤が一番高いところで、関東ローム層の赤土でできた小高い丘になっている。水害の心配もいらないし、地震の揺れ方も少ないようで、とても災害に強そうなエリアといえる。その代わりに駅からは遠く、車がないと少々不便な場所である。先日の日記にも紹介したが、この木曽呂ということろにとても住みやすそうな土地を分けてもらえるということで足を運んだ次第である。広さにして96坪、分けるとしたら半分か三分の一だろう。東道路で、一番南の角地は南も接道して開いているという好条件、さてさてどうなることやらである。

障子の魅力について考えてみた。和室に障子はよく見るけれど、洋室に障子はあまり見ない。障子は木製の建具に和紙を張っているわけだけれど、この和紙を透過する光というのがとても良い。柔らかい白い幕とでも言おうか、アルミサッシがむき出しの様子と比べると何とも上品な表情となる。もちろん障子には断熱効果もある。プライバシーを守ることも出来る。一つのアイテムでいくつもの効果を生み出してくれる、なかなかのツワモノだ。廃プラスチックの問題が世界的に取り上げられて、インドでは使い捨てプラスチックの使用が禁止されるという。日本は世界第2位の使い捨てプラスチックの排出国である。プラスチック・・・インプラス・・・使い捨てではないけれどなんだかサッシにも共通点があるようだ。そういえば使い捨ての紙ストローができたというニュースを見た。障子の様なアナログな道具も、もしかしたら近い将来にこぞって使用される技術となるかもしれないなあ。

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2018/09/09

日曜日。今日は小学校6年生の娘が中学入試の模擬試験を受けるというのでその送り迎えに、王寺駅の近くにある順天中学校を訪れた。学校の門の前で川口市の知人に遭遇したが、目的は同じとのこと。昔は模擬試験に親が一緒に行くなんてことはまず考えられなかったけれど、今ではそれが普通のことのようである。普通というのはその時代によって変化する。そもそも僕だって、昔はあり得なかったと言いながらも行っている。なんでだろうと思うけれど、やっぱり世の中がなんとなく物騒になっているような気がするからであろうかとも思う。

学校で待っている間は、その学校の説明会がセットされている。教室にはまたまた川口市の知人の奥様がいる。何ともまあ、世間は狭いのである。僕はといえば、島崎藤村の「破戒」を読了。差別を受ける部落出身の青年がその事実を隠し続けることができずに、ついには告白してしまうという内容である。100年近く前に書かれた本だけれど、差別を受けるような秘密を持っている人がそれをカミングアウトするという行為は今の時代にも通じるところがあるような気がする。同性愛や病など、そういうことを原因として人を差別してはいけないよということになっているけれど、それでも同じように接することがちょっと難しいような事象を抱える人がそれを告白するような事例は後を絶たない。本当の自分を認められたいと思う気持ちか、そもそも人は秘密というものを保持し続けることが苦手なのか・・・。約3時間の待ち時間はあっという間に過ぎていった。

夕方、娘と一緒にボルダリングジムへ行ってみた。5月ごろから初めてからというもの、月に数回は練習しているのだが、結構登れるようになってきたような気がするから面白い。まるで猿のように壁を上る熟練の若者たちには全くかなわないけれど、でも汗をかきながら何かを登るという行為はとても心地の良いものであった。夜は家族で食事へ出かけた。先日は北海道で地震があったけれど、こうして普通の日々が過ぎていくことに本当に感謝をしたいと思う。

2018/09/06

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県川口市にて計画中のリフォーム工事見積もりなど。

4日の台風では、関西地方に大きな被害が出た。地震もとても気になるところだけれど、最近増えている台風も建築を造る僕たちにとってはとても気になる事象である。屋根が飛ばされたり、家自体が飛ばされたりの様子は、基本的な構造の強化を考えざるを得ない気持ちにさせる。

地震に対しては耐震等級という言葉があって、これには1から3までの段階があるのだけれど、すごく簡単に言うと耐震壁の量を1から1.25倍か1.5倍に増やすことで家全体の耐震力を高めるということが行われている。こういう風にランク付けをされ始めると法律を十分に満たしている等級1でもなんとなく不安なような気がするものである。したがって予算やクライアントの考えなど条件となる要素は様々あるが、場合によっては等級2とか3にランクアップする設計を行うこととなるわけだ。ますいいでは基本的に普段から構造計算を行っているので、2階建ての木造住宅に許されている簡易的な壁量計算しかしていない住宅よりはだいぶ強い構造体を作っているのだけれど、耐震等級を挙げた場合はさらなる強化となるわけだ。それに伴って金額も多少は上がるけれど、木造の柱や筋交いを増やすことでの増額は驚くほどの増額とはならないことが多いので、プランが許すのであればお勧めの手法であると思う。

厳しい温度変化も気になるところである。これに対しては、サッシの断熱性能と家自体の断熱性能を上げることで対応しているけれど、どれだけ断熱性能を上げたところで、外気温が40度を超えるような日があるのではエアコンの適正設置は避けられないと思う。空気循環システムを設置するなどの対応も効果的だと思う。冬に上部にたまってしまう暖気を床下まで循環させ、さらにペレットストーヴを設置することでエアコンよりも効率の良い暖房が可能となる。

風圧力に対しては、よほど変形した薄っぺらな長方形のプランでない限り地震力の強化が寄与してくれるはずだけれど、大きな軒の出などの構造計算にはあまり関係ない部分では注意が必要だろう。屋根が飛ばされたらやっぱり困る。垂木で薄い軒を出すようなデザインは日本家屋の常とう手段であり、数寄屋的なデザインには欠かせないものだけれど、できれば梁自体を跳ねだして丈夫な屋根としたいところだ。

今はまだあまり造る機会がないけれど、地下シェルターのようなものも一般的になるかもしれない。RC構造を1階部分だけに取り入れるなどの工夫はこれまでもしてきたが、こうした混構造によって水害から建物を守ったり、シェルター的な場所を作ったりの操作は水害発生が予想される地域には有効だと思う。

想定外の事象が起きて想定外の被害が起きる。でもなるべく想定をしてあげたほうが余計な被害は防ぐことができるわけだから、こういう風に思いつくことはできるだけ取り入れるべきなのだと思う。

2018/09/04

午前中、各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県坂戸市にて設計中のYさんの家のプランについていくつかのスタディーを行った。Yさんの家は庭が十分に確保できる広い敷地に建つ木造住宅である。庭には小さな畑などを計画し、庭と住まいが一体となった暮らし方を提案している。今の計画では敷地の北側と西側にL字型のボリュームを配置し、その中央部分を2階建て、両翼を平屋のように抑えている。片方の屋根の上に出ることができるようにして、天気の良い日には屋根の上でビールを飲んだりの遊びができるように考えた。中央部分には吹き抜けを設け、そこにはペレットストーヴの煙突が2階まですうーっと伸びてゆく。内装には自然素材の漆喰や無垢の木を使用し、温かみのある空間としたい。

僕が初めてストーヴを使用したのは東京都板橋区に造った「さんかくの家」である。この計画では、クライアントのTさんがとても積極的に薪ストーヴの導入を望んでいて、1500万円台というローコストにもかかわらず薪ストーブを購入した。各階のプランはわずか9坪の直角三角形である。そもそも敷地も16坪ほどの狭小地だ。薪ストーヴは、そのような狭小のプランの1階の玄関から続く土間部分に置かれていて、その煙突は3階を貫いて屋上まで到達している。まさに家のシンボルのような存在感であり、冬に稼働すれば家全体をほのかに温めてくれる存在だ。

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こちらは建てて数年目に開いたパーティーの様子。土間空間もこんな風に暖かく利用できるのである。

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2018/09/03

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

来週末の9月16日に東京都新宿区にあるリビングデザインセンターオゾンにて行う予定のセミナー資料確認など。今回のセミナーは「工務店と一戸建てリノベーション・子育て中から、終の棲家まで」と銘打って、2軒のリノベーション事例について説明をさせて頂く予定だ。下記はオゾンさんのHPよりの紹介文である。興味のある方はぜひお越しください。

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工務店とリノベーションをすると、リノベーション内容と工事金額の連動が分かりやすいこと、費用を抑えやすいこと、工事後もずっとお付き合いして家を守っていけること、などのメリットがあります。

そこで設計施工を一貫して行う工務店「ますいいリビングカンパニー」を講師にお招きし、一戸建てをリノベーションした2つの事例をご紹介します。

1軒目は、「共働きで子育て中」のお宅。
中古の一戸建てを購入しましたが、周りに住宅が密集しており、家族が集うリビングダイニングが暗く、昼間でも電気をつけなければならないほどでした。それを解消したいとの要望があり、アイデア溢れる設計のもと、部屋に自然光が入るようにした事例です。

2軒目は、「築56年の実家をリノベーション」したお宅。
建て主は、朝夕のガーデニング、ストレッチ・ヨガ、ポプリづくり、干し野菜づくり等々が好きで、健康的な「暮らしの知恵生活」を実践していらっしゃいました。もうすぐ60歳になるのを機に、住まいを「終の棲家」として、耐震性にも配慮しながら、使える部材は残しつつ、小さなカフェが出来るようにリノベーションしました。

ふたつの事例を通して、一戸建てのリノベーションの可能性や、工務店とのリノベーションの様子をご覧ください。

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今日から新人の山本君がますいいリビングカンパニーに参加してくれている。武蔵野美術大学出身の若手だが、その画力には皆驚くばかり。今後の活躍に期待したい。

2018/09/01

午前中、埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家の打ち合わせ。基本設計がほぼ終了し、各部屋の展開図などを描きながら設計を進めている段階である。初めは純和風の住宅として設計を進めていたが、コストを抑えるために、茶室のあるスペースの設えとそれ以外の部分の設えを区別して、和と洋の交わったプランとした。延べ床面積が60坪と少々大きな建築だけに、段階的に設計を進めていきたい。

14時、埼玉県川島町にて住宅の建て替えを検討中のSさんご家族打ち合わせ。この計画はお父さんとお母さんとお姉さんが住む実家を作り替えて、妹さんご夫妻が同居する2世帯住宅を作ろうかというものである。敷地には今の母屋だけでなく、さらに古い牛小屋とか、農機具などが保管されている倉庫とかがあって、合計4個の建築が建っているから面白い。特に牛小屋はなんだか魅力的なスペースになりそうな予感をわき起こすような建築であったので、思い過ごしだとは思うけれど、まさにリノベーションをされるのを待っているかのような建築の思いが伝わて来たような気がした。建築の思い・・・、ちょっとおかしな言い方だけど、でもそういうものを僕はとても大切にしている。その「思い」はほぼ同じような意味で作り手の「思い」でもあり、そしてそれに関わる家族の「思い」でもあるのだ。

2018/08/31

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

11時、東京都台東区にて進行中のSさんの家の現場確認。現場では和順君が清掃作業を行っていた。すでにセルフビルドが80%ほど終えたところだろうか。漆喰の壁はほぼ塗り終わり、場所によっては塗装の仕上げも施されている。キッチン前の壁のようにタイルが張られるのを待っている場所もある。

ますいいでセルフビルドを取り入れる場合、半分くらいのケースでは補助のための職人さんを何人か呼べるように見積もりを行っておくことが多い。本当にすべての作業を自分自身で行う覚悟があればよいのだけれど、やっぱり夏の暑さだったり、そもそも初めて行う不慣れさがあったりで、お手伝いをしてくれるプロがいるのといないのとでは、その作業の大変さにだいぶ差がある。でも、この現場のセルフビルドは職人さんの補助人工を当てにしていない、つまりはすべての作業をクライアント自身が行うセルフビルドであるからすごいのである。

実はクライアントはかつて塗装職人をしていた経歴の持ち主だ。左官職人ではないけれど、建築の仕上げ工事をやったことがあれば大体の感覚は身についている。だから左官仕上げも結構上手にできている。でも塗装仕上げはすごく上手にできていて、当然のことながらプロとしての仕事が施されている。なかなか良いのである。

日本の住宅は、必要以上に精度を求めるがゆえに非常に高価になってしまう傾向がある。でも住宅というのはもともと人が住むことができればよいのであって、そこに施される仕上げというのは風合いや雰囲気がよろしければ、角がぴったり合っているなどの精度が本質的に重要なのではないのだと思う。もちろんそういうことが大切だと思う気持ちもある。そりゃあ、より手間をかければ、より精度を求めれば、より良い材料を使えば・・・それは良いに決まっている。しかし、そういう縛りから逃れられないで、結果的に自然素材などを利用するためのコストを下げることができずに、すべての仕上げがビニルクロスになってしまうような建売のような結末に至るのは本末転倒な選択だ。

Sさんの家では、漆喰が天井まで塗られている。ちょっと雑なその仕上げが、完成した時の雰囲気をとても柔らかいものしてくれるような気がする。出来上がるのがとても楽しみな住宅である。

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2018/08/30

午後、東京都浜田山にて設計中のHさんの家、打ち合わせ。今日は第1回目のプレゼンテーションである。お母さんの住む古い家を取り壊し2世帯住宅を作るという計画で、そこにはお嬢さんのご家族とお母さんの4人が暮らすことになる。こういう計画の場合はプライバシーの確保や各世帯の採光・痛風の確保が課題になるのだけれど、今回はそれらの課題を解決するために中庭型のプランをご提案させていただいた。中庭を気に入っていただけるかどうかは別として、1/100模型とプランを用いてのご説明にとても満足していただけたようである。次のご提案に繋げていきたいと思う。

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2018/08/29

午後、川口市木曽呂にある石井さんを訪問。石井さんはこの辺の地主さんで、土地の分割販売を行っている。新しい区画を作り、道路を作り、自分の頭で考えた街を作る、もともと所有している広大な土地を販売しながら新たな町を生み出すという何とも楽しいお仕事をしているのである。今日は僕のところで石井さんの街の中に新しい住宅を作らせていただけるというご相談である。作らせていただける・・・なぜ作ることに許可が必要かといえば、それは建築条件という販売方法にある。通常は石井さんの販売する土地には建築条件というものが付いていて、つまりは石井さんの会社で建物を作らなければいけないという縛りがあるのだ。それを外してますいいで作ってもよいというから、これはうれしい申し出である。さてさて、どんな家を作ろうか。まだ土地を購入する方も決まっていないが、まだ情報が出ていない素晴らしい土地までご紹介いただいたのでぜひ実現したいところである。

2018/08/28

10時過ぎ、埼玉県川口市にて住宅の建て替えを検討中のSさん来社。ご実家だった古い家を取り壊し、仕事場を併用した住宅に作り替えたいということで、どのようなプランがどれくらいのコストで可能なのかどうかなどについてのご説明をさせて頂きた。車が2台とめられるインナーガレージに、商談ができる打ち合わせスペースのある1階部分、一部が事務所として利用でき、それ以外に人一人が暮らすことができるシンプルな住宅、東京近郊の川口市という場所にふさわしい居職同一の居住プランである。

下の写真は今年埼玉県川口市に造った、司法書士さんのための居職同一のプランである。外観はスペイン瓦など利用しクライアントの嗜好に合わせつつ住宅としてふさわしいデザインを考えている。司法書士事務所の看板と住宅の表札のバランス、それぞれの導線を和らかく仕切る事でのプライバシーへの配慮等がされている。居住スペースは漆喰の仕上げを基本として居心地の良い空間を目指した。2階には小屋組みを表現した広がりのあるリビング空間が配置されている。事務所は壁天井をシナ合板仕上げとし床は土間コンクリート仕上げとした。簡素な仕上げでコストを落としつつ、上品な空間に仕上がっている。

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スペイン瓦に合わせて調色したリシンかき落としの外壁。どちらも本物を使用し、とても味わいのある仕上がりとなった。

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上の写真はアルミサッシの内側に着けた木製建具の網戸の様子である。漆喰の壁と木製建具が調和し、とても温かみのある空間となっている。

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午後、東京都北区にある旧古河庭園にて開催されている石山修武先生の個展を訪問。会場には石山先生とお二人のお客様がいた。しばらく待っているとお二人が返っていった。さてさて、わざわざ呼ばれたのでいろいろな話があるはずである。展示している絵の話、ネパールパタンへの紀行の話などなど2時間ほどのお話をさせて頂いた。74歳、まだまだお元気である。これから代表作となるような建築を作るのではないかの予感をさせるような、そんな楽しい時間であった。

2018/08/27

10時、東京都国分寺市にて進行中のJさんの家の地鎮祭に参加。今日は朝からとても暑い。9時過ぎから準備を始めるも、すぐに汗が噴き出してくる。一通りの段取りを終えると、神主さんが現場に到着した。祭壇を作り準備を整え待っているとJさんたちご家族も到着した。いよいよ地鎮祭の開始である。土地に神様を呼び、工事をはじめることを報告するとともに安全をお祈りするわけだけれど、なんとなくいつもとはちょっと違う風が吹き抜けるような神聖な感覚になる。いつもと違う気持ちになって、いつもはなんとなく忘れている当たり前のことに感謝をしたり、その当たり前の状態が継続することを願ったりする、つまりはいつもと違う自分の心の状態を生み出すための儀式、神事とはそういうものなのであろうと思う。僕も心を込めて、エイエイエイの掛け声をかけてきたところである。

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2018/08/25

10時、東京都国分寺市にて設計を進めているJさんの家の契約打ち合わせ。今日は若干の変更見積もりの説明を行い契約作業を行った。確認申請も終わりいよいよ工事に移る段階となったので、さらに気を引き締めて取り組んでいきたいと思う。

夕方、川口市の6大学ボウリング大会に参加。地区稲門会が毎年参加している行事で、今年は6大学の中で優勝をすることができた。いくつになっても同じ学校を卒業したというだけで交流を図ることができる校友というのは良いものである。勝利の美酒とでも言おうか、皆楽しそうに時を過ごすことができた。

2018/08/24

朝礼終了後、東京都墨田区にて進行中のKさんの家の現場確認へ。Kさんの家ではマンションのスケルトンリフォームを行っている。内装をすべて解体し、そこに新しい間仕切壁などの下地を作って、これまでよりも開放的な空間を生み出したり、天然素材を利用して居心地の良い空間を生み出すように心掛けた。リビングの一角には小上がりを設け、リビングの一角としても寝室としても利用できるようにした。大きな掃き出しサッシの前にはタイルの床を貼ったインナーテラスのような場所を設け、内部空間に反外部のような場所を作り出している。現在は大工さんが床板を貼ったり、石膏ボードを貼ったりの作業を行っている段階なので、9月の末ごろには仕上げの工事に移る予定である。マンション工事の場合は木造住宅と違い構造体に手をつけることはできないので、あくまでもコンクリートの躯体の内側に何を作るかの問題なわけだけれど、それでもできることは結構たくさんあって、それによって変化する空間がとても楽しみなところである。

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12時過ぎ、担当者の橋本と別れて、一足先に電車で事務所に戻る。両国という町はこれまでそれほど縁がなかったけれど、この駅にある学校に息子が通いだしてからなんとなく縁を感じる場所となった。駅までの道のりを歩いていても、その学校がなぜか僕にとってのランドマークとなり、そこを起点にこの町をある程度頭に浮かべることができるようになっている。今工事中のKさんの家のすぐ近くで、古い木造住宅のリノベーションを行ったりもした。相撲部屋がたくさんあって、なんだか他の街とは異なる活気がある。浴衣を着た若い力士が数人で闊歩している姿などは結構絵になるものだ。通りには小さな食堂や美味しいナポリタンが食べられる喫茶店などがあったりして、しかもそういう店が昼時になると満員だったりするから、なんとなく懐かしさや人情味を感じたりもするとても魅力的な町なのである。

2018/08/22

元早稲田大学建築学科の教授の石山修武先生の個展が、東京都北区にある旧古河庭園大谷美術館で開催されている。というわけで昨日は、その個展に足を運んできた。個展にはあいにく石山先生が不在で、その代わりに一緒に展示をしている写真家の中里和人さんがいた。中里さんは小屋とかセルフビルドの写真集を出版している有名人、今回の展示では海岸線の夜景を撮影して、「始まりの場所」を表現しているということであった。始まりの場所・・・、海岸線の夜は俗物が全くなくなり、生命の誕生を感じさせるということである。一見したところ高い山の風景かと思われるそれらの写真は、中国の山岳風景にも見えたり、いわれてみれば海岸線にも見えたり、スケール感が狂わされているのでいろいろな場所に見える。岩と水以外何も映り込んでいないその写真は、まさに何かが出てきそうな雰囲気、ゴジラの登場のシーンにもなんとなく近い、そんな作品であった。

この美術館は建築家「ジョサイア・コンドル」設計の洋館である。こういう建物が埼玉県にほど近い北区にあるのが何ともうれしいもので、やはり残された文化というのは心に豊かさを与えてくれるものなのだろう。今回の展示ではその洋館の1階部分をすべて使って石山先生の作品と中里さんの作品が並んでいる状況である。なかなかの見ものであるのでぜひ足を運んでいただきたい。(残りの会期は8/28・30です)

朝一番、その石山先生より電話・・・。僕にとってはいくつになっても変わらないとても怖ーい電話である。「昨日は来てくれたみたいで有難う。あいにく僕はいなかったからもう一度来て・・・」から始まり「来年、ネパールのパタンに行くから一緒に来い」で終わる5分間ほどの電話である。いつものことながら展開が激しい・・・。でもそんな先生の発案で生まれた組織がこのますいいリビングカンパニーであるからには、言われたことには「はい」以外にはないのである。退官されて数年、70歳を超えてもその活動は激しさを増している。全く感服するしかない、いわゆる偉人なのである。

13時、茶道稽古。ひと月ほどさぼってしまったのでなんだか嘘のように手が動かない。袱紗捌きもなんとなく固いし、棗や茶杓を清めてもまたまた固い。点前は茶箱の和敬と卯の花、決して難しい点前ではないのだけれど、やはり稽古をさぼると一度体に染みついた「慣れ」が剥がれ落ちてしまうのであろう。学んで、繰り返し、慣れて初めて体が無意識に動く、そんな状態にいつもキープできたらと思うのである。

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