ますいいの運営するノンプロフィットレンタルアートギャラリーとギャラリー。各アート作品の展示・販売をするショップとなっております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2019/12/01

昨日から二日間、京都に来ている。毎年恒例の裏千家の会議に参加しているのだけれど、今年は少々大きな目的があって、来年の5月に京都で開催する全国大会において北の大茶会のような茶会を開催することとなったわけだけれど、その会場の設営という役を頂戴したというなかなかにハードなお仕事があるのだ。

秀吉の開催した北の大茶会はいわゆる野点の茶会であったり、即席の茶室の中での茶会であったわけだが、今回の会場はみやこメッセというイベント会場である。殺風景な展示会場に大小のブースを設えても、なかなか趣を感じるような空間を構成することはできないだろうし、しかも予算はあんまりかけることはできないというから何とも難しい。商業イベントのように大きな予算を使えるはずもなく、ということは参加者が気持ちを込めたボランティアの枠を少々広げていってみんなで造る茶席群とするしかないわけだ。まさかこんなところでもセルフビルドの指揮官をやるとは思っていなかった。でも僕はきっとセルフビルドと切っても切れない運命なのだ。

そもそも、茶室は本来そんなものであるという気もする。藤森照信先生だって、利休の待庵について、大山崎の合戦のさなかに秀吉の要望で急遽茶室が必要となり、たまたま見つけたお堂の一部を襖や雨戸を切って間仕切り、躙り口などの出入り口を設え茶室としたという説を書いているし、そもそも侘び寂びというもの自体が、そういう仮設的なものに心を込めて一期一会の空間を造り上げる行為のイメージであるように思うのである。

現代における茶室は、侘びた風情を造るために高価な材料をそろえ、詫び寂びを気取ったぼったくりの合成空間となってしまっているものも多いように思う。でもそういうことを続けていけるほどに茶道人口も多いわけではないし、そもそもそういうことをやってきてしまったから茶道人口が減ってしまっているようにも思う。心のこもった空間を自分たちの力を注いで作り上げる、そんな原点の茶室群ができるように進めていきたいなあと思う。

2019/11/28

15時、川口市にある旧本町通り商店街の街づくりの会、「川口URAROJI計画」を発足するための会合を開催した。メンバーはますいいリビングカンパニーとアライ商店さん、地元商店街の浜田さん、川口市役所の小川さん、芸術家集団のアプリュス代表の高田さん、そして建築家の佐藤研吾さんだ。16時に商店街の入り口に集まり、まずは街歩きをすることに。こんなにゆっくりとこの道を歩いたことはなかったなあと思いながら、気になる路地を入っていくと、その奥に牛乳屋さんがあって、その前で子供たちが遊んでいたりするのが面白い。奥のほうにあるお屋敷には議員さんの邸宅があったりするのだが、そこには使われていない家があったりするので街づくりのイベントなどの際にはご協力いただけそうだ。浜田さんが所有している蔵の中もご案内いただいたけれど、初めての人はたいそう感動していた。浜田さんは今から40年くらい前から街づくり活動をしている方で、この蔵を利用してレストランを経営したり、ギャラリーにしたりの試みをすでにやってきたのである。今では個人の楽しみの場となっているギャラリーだが、とても魅力的な場所なのだ。

一行はますいいリビングカンパニーで現在工事中の、アライ商店さんが運営するシェアハウスの現場見学へと進んでいった。このシェアハウスは町に根付いている醸造文化を広めるための若者が集う拠点として運営される予定である。現場に関する説明をしたら場所の移動である。移動の途中、おばあちゃんが一人でやっている小さな乾物屋さんを見つけた。佐藤研吾君が目ざとく中に入っていって、いろいろと楽しそうに会話を始めた。さすがに石山修武先生の弟子だけあって、こういう場面での機転はかなわない。心から尊敬できる数少ない後輩なのである。おまめさんとふりかけを購入して皆で分け合う。なかなかにおいしそうなおまめさんである。今日焚いたというからきっとホクホクだろう。お会計の時に、早く辞めたいのよねえ、と言いながらもニコニコ顔で合った。こういう交流が楽しいんだろうなあ、だからこそ辞めたくてもやめられないんだろうなあと思いながら店を後にした。

川口駅近所の焼鳥屋さんで懇親会を開催。まずはスタートである。焼き鳥を食べながらお酒が大好きな浜田さんと、酒屋さんのアライさんと、だんだんに会話も弾んでくる。僕もお酒は大好きなのでこれは最高のメンバーである。参加したみんなが街づくりについて熱く語りだした。昔の試み、将来への展望、何ができるかわからないけれど今よりももっと良くしたいと思いながら行動すれば、きっと今より良くなるはずだ。次回は具体的なアイデアを出し合いたいと思う。なんだか楽しくなってきたのだ。

2019/11/26

10時、埼玉県久喜市にて造ったバレエスタジオ兼住宅のM邸を訪問した。目の前の土地を購入したということで、そこにガレージを造りたいとのことである。のっている車は古いBMWだ。アメリカでバレエのダンサーをしていたころから好きな車だったらしい。自分でオープンカーの屋根を張り替えたら雨漏りするんですよね・・・、の位に車が好きで、こだわりがある。そんなMさんだからお似合いのかっこいいガレージを作ってあげたいなあの感である。

写真はバレエスタジオの様子だ。大空間を柱を落とさないで成立させるためにトラスの屋根を計画した。久しぶりに見るトラスは相変わらずダイナミックであった。木造でコストを押さえつつも、必要な大空間を手に入れるための工夫である。木造でもいろいろな構造の可能性がある。特に近年は高層建築を木造で造るなどの事例もあるくらいなので、興味のある方は是非ご相談いただきたい。

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2019/11/25

朝一番で東京都新宿区にある桜設計集団さんにて構造計算に関する打ち合わせを行う。構造設計の担当者は佐藤さんというエンジニアで、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築は依頼されてもあまりやらないというほどに、木造の構造計算に関するエキスパートである。なんでわざわざ木造建築のエキスパートに構造計算を依頼しているかというと、相談している建築が105角の部材を200本くらい並べて屋根を構成するという特殊な構造を採用しているからである。

神社の建築は屋根の建築だ。屋根の建築を鉄骨造やRC造で造ってしまうことが多い現代社会であるが、これは日本の宗教建築としていかがなものかと思う。メンテナンスのことやら、はたまた法律による規制とか、まあいろんな事情があるのはわかるけどできる事なら木造がふさわしいと思うのである。

午後、埼玉県川口市にて計画中のMさんの家の最終説明。いよいよ工事に入る段階となった。まずは地盤の改良工事からのスタートである。

2019/11/23

10時、東京都練馬区にて土地探しをしているというTさんご家族来社。今回が初めてのご相談ということなので、まずはますいいリビングカンパニーの家造りの流れについてのお話をさせて頂いた。僕がこういう初回の打ち合わせで話す内容は、「北の常緑ハウスを作る時のエピソード」と「ますいいリビングカンパニーが家づくりの中で大切にしていること」の二つである。

北の常緑ハウスは、2011年に造った夫婦とそのお子様のための住宅である。もともと住宅のデザインが好きだったクライアントのKさんは土地探しにも大変熱心に取り組んでいたことを記憶している。最後に購入した土地の前にも何回か購入するかもしれない土地の下見に行った記憶があるし、最終的に購入した土地はKさん自身が休日に自転車で走り回って探し出し、持ち主と直接交渉して購入したというくらいにこだわりのある土地であった。河川敷にある緑を取り込んだ住宅にしたいというKさんの思いを実現することが設計の大きなテーマとなったわけだが、その結果出来上がったのが下の写真の住宅ということである。この住宅では基本設計の段階で5つのプランがあった。最終的にKさんが選んだのがこの写真のプランであるが、Kさんの要望通りに造ったプランが最終というわけでもなかった。基本設計の段階で土地を購入するときには予想もしていなかった計画となることもある、その良い事例なのだ。

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ますいいリビングカンパニーで大切にしていること、それはHPのコンセプトに書いてあるのでそちらをお読みいただきたい。こんなに空き家がたくさんあって、それでも自分の家を作る意味があるとしたら「自由な家造り」を行う以外にその理由はないと思う。決められたスタイルに当てはまって生きるのではなく、自分らしく暮らしていきたいと思う時に必要となる巣箱のような住宅こそが今の時代に求められる住宅像だ。必要以上にお金をかける必要もないし、すべてが完成している必要もないと思う。暮らしのスタイルに合わせて変化させていく、時には自分でセルフビルドを行うくらいのほうが良いと思うのである。

2019/11/22

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。

夕方よりさんかくの家の15周年記念パーティーを開催。お母さんとその娘さんのために造った住宅だが、15年の歳月がたつと小学校の4年生だったお嬢さんが大学を卒業し結婚して家を出たりの変化があるものだ。つぶらな瞳でいつも打ち合わせの時にそこにいたお嬢さんの姿がつい最近のことのように目に浮かぶけれど、まあ15年は長いのである。いろいろと食料やお酒の準備をして17時ごろには現地に到着。早速当時と変わらないコンクリートブロックと24ミリの構造用合板を利用したテーブルを並べて、料理を出す。18時ごろよりパーティーを開始。するとなんとクライアントのTさんよりさんかくの家を売ってほしいとの相談を受けた。なんだか状況が呑み込めずに一瞬固まってしまうも、まあ15年の歳月である。事情を聴くとなんとTさんまでご結婚されるとのこと、これはめでたい話だ。家を売るのはなんとなく寂しいけれど、でもこのまま大事に使ってくれる人が現れればそれもまた良いことである。Tさんもそれを望んでいる。ということでこの家の販売を行うこととなった。これはまさによみがえる家である。

価格は3200万円ほど。成増駅から徒歩10分ほどの場所にあるこの家にご興味のある方は是非ご連絡いただきたい。

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2019/11/21

午前中は、埼玉県さいたま市にてマンションのリフォームを行いたいというMさんのご相談。初めてご相談をいただいたのはMさんのお嬢様である。そしてそのお嬢様は現在アメリカに住んでいる。アメリカからご連絡をいただいて、埼玉県で暮らしているお母さんの家のリフォームのご相談にのるという何とも珍しいシチュエーションであるが、以前から僕のつたないブログを読んでいただいて、それでご相談をしてくれたというから、なんだか本当にうれしいお話なのである。

現場に行くとお母さんがマンション前のベンチに腰かけていた。初対面だけれどなんとなく分かったので声をかけると、やっぱりMさんである。マンションのエレベーターを昇り、さらにワンフロアー分の階段を上ると現地につく。早速中に入ろうとすると、お母さんが玄関の前の表札を見て「これが私の家族です。」の一言である。その言葉を聞いてなんだか胸が熱くなってしまった。家にはたくさんの思い出が詰まっている。子供が生まれ、子育てに奔走し、子どもたちが巣立っていく過程で起きるたくさんのドラマが詰まっている。そういういろんなことをきっとたくさん思い出しての一言だったんだろうなあと思うと、なんだか僕まで涙が出てきそうな、そんな一瞬であった。お母さんはご高齢ではあるものの、凛とした姿で僕たちにいろいろなご要望をお話していただいた。お役に立てればよいなあと心より思う。

2019/11/20

朝一番で各プロジェクト打ち合わせ。

12時ごろ、群馬県にて大工さんの現場面接。年末からますいいで大工さんとして働いてくれる大工さんが今現在作っている住宅の現場を見せていただいた。現場は無垢材をふんだんに使用した2階建ての住宅で、化粧で表しになる杉の柱と梁の接合部にコミセンが使用されているくらいのなかなかに手の込んだ建築である。こういう家を1棟当たり3か月ほどの時間をかけて作ってきた大工さんだからこそ、やっぱり腕は確かだと思う。ますいいでは社員大工さんを大切にすることでより良い家造りへとつなげようとしているが、ますます力を入れていきたいと思う。

夕方茶道稽古。炉の濃茶のお点前。茶道では炉と風炉という2種類の炉を使う。もともとは風炉しかなかったらしいが、畳を切って穴をあけ、炉を仕込むという風習がいつのころからか現れたようだ。11月になると炉のお稽古が始まるから、これまで覚えてきた風炉の点前はガラっと変化してしまうことになる。慣れないうちはほぼ初心者状態、まったくわからないところからのスタートという具合になってしまうわけである。僕はどちらかというと炉の季節のほうが好きだ。肌寒いなかで炭をおこし、釜の湯の煮える音を聞いているとなんとなく風情を感じる。そしてお茶をやっていてよかったなあと思うのである。

2019/11/19

今日は朝から健康診断である。毎年1回は受けるようにしているのだけれど、僕も45歳になったわけで注意をしなければいけない年齢になっている。体格はちょっと小太り・・・タバコは3年ほど前に止めたもののお酒は大好きだ。暴飲暴食を避けなければの思いはあるが、ついつい食べ過ぎてしまうのである。

夕方、青山にあるギャラリー間で開催されているADVVTの展示を見に行く。このグループはベルギーのゲントを拠点に活動している、ヤン・デ・ヴィルダー氏、インゲ・ヴィンク氏とヨー・タユー氏の3人組である。住宅の改修工事の事例が多く、すべてを作り込むのではなく今そこにある建築の状況を受け入れながら、建築的な操作をそっと埋め込むことで生まれる新しい建築空間が特徴だ。東京工業大学の学生たちが模型を作り、その建築的な意味を解き明かすことを同時に行っている点もこの展示の面白いところである。クライアントのセルフビルドを行ったりの行為も日本的で面白い。ますいいでも多くのリノベーションを手掛けているし、今後もそれは変わらないだろう。造りすぎる事、壊しすぎることに大きな抵抗を感じる時代である。リノベーションの時点でもその行為が本当に必要なのかの自問自答の末に建築を行うようにしなければいけないと思うし、そうした思考の末に生まれる新しい建築空間はとても意味があるものだと思うのである。

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2019/11/17

今日は裏千家埼玉県支部の皆様と一緒に横浜の日帰り小旅行に出かけた。わざわざバスで行くほどの遠方の地でもないのだが、高齢の方もいるということでこのような設えとなったのだろう。8時過ぎにさいたま新都心を出発し、2時間ほどで横浜についた。中華街はまだ人通りもまばらで、休日の賑わいをスタートさせていない。それでも甘栗のお店の前では、二人の女性が僕たちのことを待ち構えていて、目の前まで行くと大きな声で美味しいよ!と呼びかかてくる。こうして中華街らしい本格的な一日が、今日も始まっていくのだろう。僕たちはというと、関羽を祭る中華街の神社のような建物をお参りした。僕自身はまじめにお参りをする気にもならなかったので、由来などが記載されている碑を読んだり建築を見たりして過ごしていたが、他の人たちはまじめにお参りをしているようだ。こういう臨機応変な感じがいかにも日本人である。この建築、実はここの中華街ができてから何度も作り替えられているそうだ。関東大震災、第2次世界大戦、放火・・・そのたびに新しく作り直すことで、この地域で暮らす中国の人たちの心のよりどころを保持しているのだろう。

日本の寺院はどうだろうか。当たり前にそこにあることに慣れてしまい、改めて心のよりどころであるという思いも少なくなっているような気がするけれど、それでももしもある地域にあるお寺さんにもしものことがあれば、きっと再建の声が沸き上がるような気がするわけで、人々の心の安寧を支える対象というのはたとえそれがどんな宗教であったとしても必要であるような気もする。こういうことは自分の国から出て初めて気が付けることであるような気もするが、中華街を歩いているとまるでここが中国のような気がするから中国人のパワーというのは相当のものなのである。

中華街で昼食を済ませると、久々にランドマークタワーの65階にある天空の茶室に出向く。ここでみんなで薄茶をいただき今日のプログラムは終了した。何とも平和でのんびりとした一日であった。

2019/11/13

13時、埼玉県川口市にある本町一丁目商店街というところで倉を所有しているHさんと面会。

この通りはだいぶ昔は川口市の中心部だったのだけれど、駅から遠かったり、再開発の波にのまれなかったりの原因で、今ではいわゆるさびれた商店街になってしまった。住宅は築年数を重ね、商店を営んでいた人たちは高齢化して店をたたみ、シャッターが閉まったままの寂しい商店街の様相に、ところどころ新しい小規模の賃貸住宅のようなビルが建ち始めているような状況である。もっとひどいとそこは小さく分割されて建売になる。大木やお屋敷が軒を連ねていた趣ある街並みは、このままいけば何の変哲もないただの住宅街となってしまう。現在この商店街のほとりでシェアハウスを作る工事を行っているのだが、これを機にさびれた裏路地を、なんとなく楽しい裏路地にできないかの方策を考えているのである。

まだまだスタートもしていない計画だけれど、すでに何人かの協力者は現れている。ますいいも20年目、僕も45歳、そろそろ街づくりができるころかなあの感もある。街づくりは多くの人の協力と理解が必要だが、今できなきゃ死ぬまでできない、今こそやってみようの感なのである。この計画にも外部協力者として建築家の佐藤研吾氏の協力をお願いしている。第1回目の顔合わせ、街歩き会に向けていろいろと考えていこうと思う。

2019/11/12

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

13時より、町田分室および高崎分室の翌年度の予定などについての打ち合わせ。高崎分室はようやく事務所の内装工事が終わりを迎えたところ、大きな倉庫を借りてその一部を設計事務所として利用するようになっている。半分以上はがらんどうの倉庫なので、これからの工夫次第で楽しい空間となるだろう。昔、下馬にあったIDEEさんのワークスペースが同じような倉庫を改装した空間だったけれど、最近では品川などの港湾地域にこのような事例が増えている。ウェアハウスなる雑誌が発売されているくらいだから、倉庫の次なる役割というのは様々な可能性を秘めているのだろう。

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15時よりスタッフ全員集まっての勉強会。今日は軒先や屋根・外壁といった雨仕舞に関するのおさまりについての話し合いをした。初めの2時間は町田分室室長の田村君より、最近の台風による雨漏りの事例などを解説しながら、その発生を防ぐための対策などに関する解説。休憩をはさんでからは、各自が失敗した事例を発表しあって、今後の家造りに生かそうという話し合いを行った。今年の台風は僕たちの業界にとってはいろいろなことを考えさせられる機会となったが、常に感覚を研ぎ澄ましてモノづくりを行っていこうと思うのである。

2019/11/11

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

続いて大工さんの面接。群馬県の前橋市にて大工さんをやっているKさんが川口市まで単身赴任してますいいの大工さんを行いたいとの申し出である。来週以降、現在進行中の現場を見学させていただくことをお約束する。

夕方、建築家の佐藤研吾さん来社。佐藤さんは石山先生のお弟子さんで、以前はスタジオGAYAのスタッフをされていた。現在ではインドに住宅を造ったり、福島県の教育委員会で活動をしたり、北千住にリノベーションのアートセンターBuoyを造ったりの様々な活動で活躍している。僕自身とは以前に一緒にネパールに同行した間柄、今回はいくつかのプロジェクトでの協働を行うために事務所まで足を運んでいただいた次第である。進行に合わせてご紹介できたらと思っている。

2019/11/10

昨日から裏千家の関係で京都に来ている。来年の5月に開催する事業の運営について二日間の会議などを行った。

この時期の京都は外国人がとても多い。数多くある寺院が紅葉できれいに色づいている様子は、きっと海外のガイドブックでも紹介されているのだろう。ホテルの朝食をいただいていると、周りにはひとりも日本人がいなかった。まるで僕が海外旅行でもしているかのような錯覚に襲われたけれど、これが観光地京都の姿なのである。

茶道をやっていると季節の移ろいを感じることが多い。茶室には必ず花が飾られていて、お稽古に行くとそのお花を眺めることが習慣になっている。まだ習いたての頃は茶花には全く興味がなかったのだけれど、茶会に行くようになり、その席の設えを味わっていくうちに、花もなんだか重要な要素であるような気がしてきて、というより花こそが最もその茶人を現すような気もしてきて、だんだんと興味がわいてきた。僕もいくつかの茶花を育てるようになったけれど、いつの間にか消えてしまったりの繰り返して、綺麗に花を咲かせてくれるものはまだ少ない。でも、きっと10年くらいたつと、それぞれの季節に合った茶花を自分の畑から手に入れることができるようになっているような気がする。

京都が季節に応じた観光地であることができる理由は、そこで暮らす人々にそういうことを大切にする心が備わっているからだと思う。そうでなければ、わざわざ海外から足を運んでみたくなるような設えが存在するはずはない。そしてそういう景観を作る大きな要素として建築がある。京都に行くたびに感じる文化の力を少しでも自分の地域に持って帰れればなあと思うのである。

2019/11/06

9時30分、埼玉県川口市にて木造2階建て住宅の垂直避難のご相談についての打ち合わせに伺う。福島県での洪水時の悲しい事件を受けて、75歳と98歳という高齢者だけの暮らしの中で感じる不安を少しでも解消したいという思いである。町医者的存在の僕としては、高すぎる提案をしても仕方がないし、使えない提案でも意味がないということで少々考えてみた。

今の段階では以前の日記にも書いたけれど、98歳になるお母さんがいざという時に避難できるように、2階の床を一部壊してそこからクレーンのようなものを吊り下げ、滑車の原理でチェーンをカラカラと回すと、2階まで簡単に移動させることができるという装置を造ろうかなあとイメージしている。これはギリシャの岩山の上にある修道院にワイヤーモッコのようなもので釣り上げられている人の写真を思い出してイメージした。わざわざエレベーターを入れるような数百万円の工事はナンセンスだ。そもそもそんなに大きな箱を入れる余裕もない。さらに古い木造住宅自体が流されてしまっては何の意味もないということで、鉄やコンクリートでできた避難場所を2階の窓の目の前に造ることを考えている。これは普段はオブジェのように暮らしに潤いを与えてくれる存在でいてほしいと思う。備えあれば患いなし、つらい災害に対する備えだけれど、こういう備えも前向きにデザインして考えていきたいと思う。

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